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君が見るもの  作者: 黒い猫
第1章 冒険者初めます。
3/3

買い物

 ギルマスの執務室の中に招かれた私達は三人かけのソファーに座っる。それを確認してリーリヤさんが対面の席に座る。


「二人の事はアレからの手紙で知ってるよ。」


リーリヤさんは楽しそうにそう言ってきた。

 その言葉を聞くなり私はうんざりしながら。


「先生から、話は聞いたということですか?」


「あぁ、そうだ。」


にやけ顔でこちらを見てくる。リーリヤ・マグス。元Sランク冒険者で先生の古い親友の一人。紫に近いグレーの髪をしたヘルフの女性で男言葉で話す人だと聞いていた。


「まさか、レインの教え子かうちのギルドに来るとはな。」


レイン・レイネーム。私の先生で目の前のリーリヤさんと後もう一人加えて三大賢者と呼ばれている。その中で先生の2つ名は暴君と呼ばれ、やることなす事全て破天荒である。何度振り回された事が。ちなみにリーリヤさんは、逆鱗と呼ばれている。


「レインからは、もし来たら面倒を見てくれと言われていてね。こちらもそのつもりだ。」


目を細めながらこちらを見てくる。その目はこちらを値踏みしているようだ。


「鑑定遮断か。」


ぽつりと呟いた。リーリヤさんの執務室に入る前に私とリクには、鑑定系魔法の遮断をかけていた。先生の親友なのだ変な事にならないほうが可笑しいと思ったから。


「くくくくっ。アイツに相当手を焼いたようだな。まあ、アイツから聞いていたとうり警戒心が強いようだな。」


楽しそうに椅子から立つとリーリヤさんは、執務机の方に歩いていく。


「二人とも暫くは、この町に居るんだろ?ならその間の家を用意しよう。新婚らしいし夜はうるさいだろ?」


ニタニタからかうようにこちらを見てくるリーリヤさん。それに対して私とリクは顔を赤くしながらうつむいた。


「ニ、三日中に用意しよう。その間どこか適当な宿に泊まっとけ。」


そう言いながらもう用がすんだと言わんばかりに手をふる。私達は、リーリヤさんに会釈をしながら部屋を出る事にした。部屋を出る時。


「避妊はちゃんとしとけよ。腕の良い冒険者が産休に入られたら痛手たからな。」


その言葉を聞いた私達はさらに顔を赤くしてそそくさとその場を後にした。

ロビーに出るとそれまで騒がしかったのが一瞬で静かになりこちらをチラチラ見ながら囁くように話している。そちらを見回すがリースさらはもういないようだ。

軽くため息を吐き静まりかえった空気を無視しながら私達はルカさんのいるカウンターに近づく。こちらの様子を見ていたルカさんは、自分の私達が自分の前に来た事にビクッと一度震えたが何にもないように話かけてきた。


「大丈夫でしたか? 」


「ええ。すこしお小言を言われたぐらいです。」


苦笑しながら答えるとルカさんも苦笑いしながら安堵の息を吐く。それからルカさんに良い宿が無いかを聞く。


「宿ですか?でしたら迷いの猫亭ですかね?料理の量を多くて三食込みで一泊大銅貨4枚とかなり安いですよ。」 


そう勧められたので私は、その宿の場所を聞き向かう事にした。私の直感からそこが良いと思ったからだ。私の直感は特殊なもので良く当たる。


「ありがとうございます。そこに行ってみます。」


ルカさんに感謝しながらギルドから出る。


「ルイ君これからどうする?」


リクは、町をキョロキョロ見回しながら聞いてくる。どうやら来たばかりのこの町を見て回りたそうだ。私もこの町の事をある程度知っておきたいのでギルドがら出て直ぐに宿には向かわずに町を見て廻ることにした。


「何が有るんだろうね。」


リクは、私の腕を抱きしめながら近くの店を覗きこんだ。店の中は武具屋のようで様々な武器や防具が置いてある。


「らっしゃい。」


店の中から威勢の良いかけ声をかけられた。声の方を向くとそこにはドワーフの男性がいた。


「見かけん顔をだか冒険者だな。この店の店主のルーガだ、よろしく。」


ルーガさんが手を差し出してきたので、私達は拍手をした。


「ほう。良い手をしているな。にーちゃんの方は剣士で嬢ちゃんの方は槍士が。」


その言葉に私達は頷く。腕の良い鍜冶師のようだ。


「それで。今日はどんなようだ。」


とりあえず。ルーガさんの腕前を見るために、今サブに使っている武器の研ぎを頼んでみる事にした。


「これでサブかよ。手入れもちゃんとしてるな。ここまでの業物なら普通これで十分メイン使い出きるぞ。」


ルーガさんは呆れながら私達の武器を預けると


「明日の夕方に取りに来い。ここまでの業物なかなか触れないからな丁寧に研かせてもらうよ。」


どこか嬉しそうにしているようだ。


「それで、いくらですか?」


「要らんよ。こっちが金を出して研かしてもらいたいぐらいたからな。」


ルーガさんはかっかと笑いながら手をふる。

 そのあと少し世間話をしてからルーガさんの店から出ると他の店を廻りながら宿屋に向かう。その途中リクがかなり際どい下着を何着か買っていた。・・・・


「ルイ君。こんばんはかぐごしてね。」


ハニカミながら妻からのイエス宣言がきた。何のイエスかわご想像にお任せします。

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