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君が見るもの  作者: 黒い猫
第1章 冒険者初めます。
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冒険者

 いつからだっただろう?全てに満たされた生活何不自由ない人生その全てに飽きたときは? 

 幸せだったのは事実で不満ではなかった。けれどそれは本当に生きているのかとも思ってしまったのだ。全てが決められた人生他者から見れば羨望される未来約束されてた将来に。

 だからだろう。いつから、自分はこの家から国から出ていこうと思ったのは。

 全てが満たすことのできない生活不自由ながら楽しい人生に生きたいと思ったのは・・・。

 




 「ルイ君、ルイ君起きてもう町につくよ。」


 私の体を揺さぶりながら起こそうとする声。その声にたいして意識が覚醒していく。


 「ええ、ありがとうございます。」


 まどろむ意識のなか重い瞼を開きその声にこたえる。


 「へへへ~」


 声の主は、嬉しそうに私に抱きついてくる。

 その頭を撫でながら私はその女性を見た。年は19歳になったばかりで薄銀色の髪と目、頭と腰の辺りから出ている髪と同じ色の狼の耳と尻尾からこの女性が獣人だとわかる。顎の辺りで切り揃えた髪を首の後ろで結わえている。

 名前は、火野リクと言い私の師匠の知り合いの娘で幼なじみ。 

 彼女とは最近籍を入れたばかりの可愛い妻だ。


 「じゃあリク。降りる準備をしましょう。」


 私はそういいながらがら自分の荷物を側に寄せた。今私達は、町から町に行く乗り合い馬車に乗っている。最初は歩いて行こうと思ったのだが、たまにはのんびりと景色を楽しもうと考え乗り合い馬車にしたのだ。


 「この町に暫く居るんだよね?」


 「ええそうです。師匠の知り合いが冒険者ギルドで働いてるそうなので、冒険者ギルドにまず顔を出しましょう。」


 冒険者それは魔獣と戦ったり商団や旅の護衛、ダンジョンに潜り一攫千金を夢みる者の総称だ。

 話ながらリクは楽しそうに私に寄り添う。いとをしくなりその頬を手で撫でるとリクは恥ずかしそうにはにかむ。

 それからしばらくして町に着き門番にギルドカードを見せた。その時門番に冒険者ギルドのを場所聞くと


 「門に入って直ぐだ。しっかし、この町の冒険者には態度の悪いやつがいるから嬢ちゃんらかわいい娘が行けば変に絡まれないか心配だな。」


 そう門番が答えてくれたのだか、私は苦笑いを浮かべ、リクはクスクス笑っていた。 

 確かに私は、俗に言う女顔顔に線の細い体型で、腰まで伸ばしている髪を首のうしろで結わえているためよく女性にまちがわれる。名前も女性のような感じだしなをさらだ。

 私達のようすを怪訝そうに門番が見てきたので、苦笑いのままにその答えを言う。


 「私は男です。」


 そう言うとすごく驚いた顔をして謝ってきた。相手に悪気がないのが解っているので謝罪を受け入れ直ぐにその場をあとにした。

 門の目とはなの先にかなりの大きさの三階建ての建物がありそこに『冒険者ギルド』と書いた看板がかがげてあった。

 私達はその建物のまで歩き両開きの扉をくぐりギルドの中に入って行く。

 中に入るとギルド内はカウンターや掲示板のある冒険者ギルドとしての部屋とそれに併設された大きめな食堂に別れていた。

 その中にいる複数人の目線がいま入ってきた私達を無遠慮に値踏みをするように眺めてきたがその目線を無視しながら私達はカウンターのほうに向かう。

 何ヵ所か有るカウンターの中空いているカウンターに向かう、その反対側にいる女性がこちらに気付き微笑んでくる。


 「いらっしゃいませ。私は、本日担当いたしますルカと言います。ご内容はご依頼でしょうか?」


 こちらの用向きを聞きながらカウンターの上の羊皮紙と羽ペンの先にインクを付けこちらの話を聞く用意をする。


「いえ、他の町から来た冒険者です。暫くこの町で仕事をするのでその手続きを。」


 と答えた。その返答にルカさんは一瞬驚いた顔をしていたが直ぐに気を取り直して自分の仕事を始める。


「ではお二人ともギルドカードの提示を。」


 私とリクは言われたとうりにギルドカードを提示する。


「ルイさんにリクさんですね。・・・・・・あれ?あのルイさん、このギルドカードの性別の欄間違ってませんか?」


 ・・・・・・本日二度目の女性に間違っわれました。



 「すっ、すみません。ルイさんがそのあまりにもきれいな方なので女性の方だとばかり。」


 私が間違ってないと答えてもまったく信じょうとしないので仕方なく男性職員の方に来てもらい、男だと確認してもらいました。・・・・・・どうやってかは聞かないでください。その間リクは、ゲラゲラわらってました。

 そして、一部の女性の職員の方や冒険者さらに一部の男性職員と冒険者の方が熱っぽくこちらを見ています。正直死にたいです。

 しばらくして、リクが笑い終わるころ、ルカさんは物凄く乾いた笑顔で


「そっ、それでは受付を再開しますね。」


 と再開し始めたルカさんは、わずかに涙目です。上司らしき人物が物凄くこちらを睨んでいればそうなりますよね。わかります。ルカさんは手元のギルドカードに視線をおとし確認していく。


 「・・・・ルイさんの年齢はあ22歳でCランクでルーンナイトですが?珍しいですね。リクさんは19歳Cランクで槍士ですが。」


 ルーンナイト、魔術と剣技で戦う職種。普通は戦いながら魔術を使うのはむずかしいので剣士か魔術士かのどちらかになるものだが、私の家は代々ルーンナイトが多い家だ。

リクの家系は槍士や武道家になる者が多い。そのためリクは槍と格闘が得意だかメインに槍を使う。


「それでは、リブラ冒険者ギルドはお二人のご活躍を心からお祈りいたします。」


これから私とリクとのリブラの町での冒険が始まりです。


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