札付きの歌
他の人間を持ってきても
きっと
選ぶ事はない
どうしても
あなたじゃないといけない
そんな事を
何と呼ぶのだろう
他の人間を持ってきたら
きっと
その人を選ぶ
どうしても
あなたではいけない
そんな事を
何と呼ぶのだろう
塊描く
両天秤が動く
選択 選択 選択
美味しい生活が続く方を
綺麗な生活が続く方を
僕達は選ぶのだが
間違いなのは
もう片方を選んでも
そんなに遜色無いという事
失敗は失敗と思ってから
スタートするのだから
決められない人間が
流されていくのを見ても
一種の選択肢から
選んだのだと
梯子を外す
弱いとは何かすら
誰かに選ばれている
せめて
自分の弱さくらい
声高に叫べよ
そんなんじゃ わからない
クラス分けされた
人間の狭間に
日本海溝並みの
深い深い溝がある
バランサーの無い
人間社会には
0か100かしか
評価基準が無い
見てみろよ
そんな社会になってるだろ
あれは
死神の歌なんだ
0か100か
AIにさえ
判断出来る社会に
なろうとしているだろう