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綺麗な桜と濁った桜  作者: はぁる
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6.春眠どーたらこーたら

久しぶりの投稿。

わたしの私情がひと段落したのでこれから頑張っていきたいと思っています。

春眠どーたらこーたらとはよく言ったものだ。

今日は日曜日。眠い。目を開けたくない。起きたくない。動きたくない。何もしたくない。

そう心の中で呟いて二度寝を試みた。

ここで、なんらかのイベントが発生すると思った?

ざんねん。俺にはそんなことを起こす奴がいない。


プルルルル。


しかし、そんな俺の考えを一本の電話が木っ端微塵にした。


こんな俺に電話をかけてくる奴がいるのか?

ふとそんな考えが頭の中に浮かびある結論を導いた。


「寝るか。」


この言葉を最後に俺の半日は睡眠に消費されたのであった。














翌日、教室に入ると不機嫌そうな栗花落が俺を睨みつけてきた。

別に話すこともないのでなんとなく機嫌が直るまで放置することにした。









私は昨日から不機嫌である。

その原因が今教室に入ってきたので更に不機嫌になる。

千石くん。初めて私に対して優しく接してくれた人。そんな彼を昨日電話で遊びに誘おうとした。

でも…。

全く反応してくれなかった!昨日何回もかけたのに!

絶対許さない!あっちから謝ってくるまで絶対に許さないから!


と思って見たが、今日一日、彼は私に全く関わってこなかったのです。










風呂上がりに一本の電話が。

なぜだか、この電話を取ったらめんどくさいことになりそんな気がする。でも、取らなくてもやばいような気がする。

そんな不安を胸に受話器を取る。


「ねぇ!わたし何かわるいことした!?」


受話器越しに部屋全体に伝わったのではないかと思うほどの大声が、耳に届いた。


「っ…栗花落か?それはこっちのセリフだわ。なんで朝から睨みまくってんだよ。」


「昨日!昨日電話こなかった?!」


なんで電話のことを?と聞こうとしたが、俺の脳は俺の疑問を解決してくれた。


「まさか、昨日の電話っておまえ…?」


「やっぱり!わかってたんじゃない!」


「わるい。寝ぼけすぎてて判断力が鈍ってたわ。」


「寝てたの?!なら、電話に出て断ってよ!」


「だから、寝ぼけてたって言ってるだろ!そもそも、なんの電話かわからない俺に何を断れと?!」


「もういい!」


その言葉とともに電話は終わった。


「さすがに謝っておくべきだったな。」


非常に遅く正解を導き出した俺は明日謝ろうと決意した。



電話って怖いですよね…。

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