5.『親友』を目指そうと思ってみた!
投稿遅れて申し訳ない!
忙しかったり忙しかったり忙しかったり眠れなかったりしたんですよ!
それでもこんなクソ作者の小説を読んでくれようとしてくれてありがどうございます!
では、どうぞ〜
なぁ、もうやめてくれよ・・・。
なんで俺がこんな目に合わなきゃならないんだよ。
頼むからもうやめてくれ。
俺を・・・・。
「こんな人がいる中に連れてかないでくれよ・・・。」
「なんでそんなに嫌がるの?」
場所はショッピングモール。
俺は栗花落に強制連行されていたのだ。
「てか、お前、今日一緒に帰ってる理由忘れてないだろうな?」
「わかってるよ。」
「なら早く帰るぞ。もしあいつらに見つかったら・・・」
「でも、千石君が救ってくれるんでしょ?」
おい、その言い方だと俺が犠牲になるみたいだが。
「わたし、こういうのにあこがれてたんだ。」
「こういうの?」
「友達と帰りにお話ししながら遊んだりして帰るの。」
「・・・いや、お前の友達って誰?まさか、俺が気づかないうちに誰かついてきてるのか?!」
「それ、本気で言ってるなら怒るよ!?千石君のことに決まってるじゃん!」
「え?俺以外に『千石』て苗字のやついたのか?てか、どこにいるんだよ。」
「・・・・・・はぁ。」
「え?なに?」
なんでいきなりため息とか吐いちゃってるの?
新手のいじめ?
てか、千石さんどこ?
「・・・・もういいよ。」
「はい?いや、お前のともだ・・・」
そのとき、栗花落は俺に対して握手の形で手を握ってきた。
「あの・・・栗花落さん・・・?何をされているのでしょうか・・・?」
そういう行動は多くの男子を勘違いさせるんですよ?
しかもこいつかなりかわいい部類に入るし。
「わたしの中で『千石君』はあなたしかいないんだよ?!」
真剣な表情で言った。
「・・・・・なぁ、それって俺がお前の友達ってことか?」
「そうだよ!なのになんで・・・。」
「友達ってそんな軽々しく言っちゃだめな単語だと思う。」
「へ・・・?」
そう、『友達』なんて単語、そう軽々しく使っていいわけがない。
いままでの俺はただ単に『仲がいい』のが友達だと思っていた。
だが、その概念がそもそも間違いだった。
俺がいじめられると、途端に態度を変え自分に火の粉がかからないように俺から離れていった。
『友達』ってのは自分が都合のいいように解釈しているだけで、相手の道具にしかならない。
だから俺の『友達』の概念はこう変わった・・・
「裏切ること。裏切られることを前提とした関係。それが『友達』っていう関係だ。」
俺は栗花落に『友達』の正しい意味を教えてやった。
それがこいつに対しての『救う』の一つになると思ったから。
栗花落はうつむいたままだ。
嫌われただろうか。だが、それでいい。そもそも成り立つことのない関係だったのだから。
あとは、こいつと、こいつをいじめている三人組との関係を絶たせれば、俺と栗花落との関係も同時に絶たれる。
この関係はあるべき形に戻る。ただそれだけのこと。
俺は栗花落の手を放し。「じゃあな」と一言だけ残し帰ろうとした。
でも、帰れなかった。
栗花落が手を再度握ってきたのだ。
「友達じゃなくていい・・・・。」
声は震えていた。
「じゃあ!クラスメイトっていう関係から始めようよ!」
俺の前に回り込んでそう言い放った。
「いや、いいのか?さっきかなりきついこと言ったつもりなんだが。」
「そんなことどうでもいいよ。今千石君と仲良くすることを目指すって決めたから。」
「でも、俺は友達を・・・」
「わかってる。」
栗花落は俺の言葉を遮った。
こいつの意図がわからない。
「だから友達じゃなく『親友』を目指そうと思ってみた!」
そう言い放った彼女の顔は濁りがない綺麗な桜を想像させるような笑顔だった。
「そっか・・・。んじゃ、俺も考えて見るわ。」
このとき、俺は久しぶりに笑った気がした。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい読んでくれてありがとうございました!