4.非リアを敵にまわす
まぁ、たまにはこんな感じも良いのではないでしょうかw
とりあえず!
どうぞ!
栗花落とかかわったあの日の翌日。
俺はいつも通りの時間に学校に到着し、いつも通りの席に着き、いつも通り机に突っ伏した。
俺の席は窓際の最後列。最近席替えしたばかりである。
この席になったときは結構本気で叫びそうになった。
目立たなく、先生から一番離れている席。
・・・最高じゃないか。
「おはよう千石君。」
誰だ、われの眠りを妨げる者は。
重たい瞼を頑張って開き、声の主と向き合う。
そこには一人の少女がいた。
「・・・・・・・・・・誰?」
「・・・いい加減怒るよ?わたしも。」
栗花落だった。
「昨日あれだけわたしにクサいセリフはいたのに忘れたの?」
「おいやめろ、俺の黒歴史掘り返すな。」
昨日の俺はどうかしていた。マジで。
「はぁ、んで、何しに来たんだ?」
今、俺は絶賛不機嫌ですよ~。オーラを出し栗花落に問いかけた。
「何しにって、わたしのクラスここだもん。」
「それは知っている。俺が聞いているのは、なぜわざわざ俺の隣の席に座り、話しかけてきたかだ。」
「だって隣の席だもん。」
「・・・・・・・・・へ?」
「だ!か!ら!わたし、ここの席なの!」
開いた口がふさがらないってこういうことをいうのね。
辛く厳しい試練に耐え、ようやく『昼休み』という休息が与えられた生徒達。
みんなは昼食をとったり、遊んだり、寝たりとそれぞれが自由に昼休みを過ごしている。
俺はいつも通りぼっち飯。
購買で買っておいたパンを食そうと袋から開けると、栗花落が自分の机を俺の机にくっつけてきた。
「なんだ?俺の黒歴史をまだ増やしたいのか?今度のはお前にも黒歴史ができるんだぞ?」
「ちちがうもん!ただ一緒に食べたかっただけだもん!」
こいつ、今日もんもん言いすぎだろ。
「俺は静かに過ごしたいし目立ちたくない。」
「だめ・・・かな・・・。」
俺はこの日、非リアな奴らを半ば強制的に敵に回した・・・。
周りの視線がすごく痛いです。トホホ・・・。
「よし、帰るか。」
今は放課後。帰る準備をさっさと済ませ、栗花落に小声で話しかけた。
「おい、帰るぞ。」
「へ・・・?」
「いや、だから帰るぞ。」
「ええぇぇぇぇぇ?!」
うるさい。みんなこっちみてる。やめて。
こいつは注目されないと生きていけないのか?
てか、おい、なんで顔真っ赤なんだよ。
「はやくしろ、昨日の奴ら来るから。」
「あ、わかった!ちょっとまって!」
栗花落は机の中から教科書やらノートやらを大急ぎで掻き出し、バッグに詰め込んでいる。
ほら、栗花落のせいでみんなの視線が痛いよぉ〜。
「お、お待たせ!・・・じゃぁ、かえ、ろっか・・・」
ほんのり頰を染めながら言った。
「ま、まさか、千石君から誘ってくれるなんて。(ボソッ)」
「なんかいったか?」
「なななななんでもないよ!」
「てか、昨日いった『救う』ために家まで送るつもりなんだが、これってどこまでが大丈夫なんだ?流石に家まで行ったら犯罪になりそうなんだが。」
「犯罪になんてならないよ?!」
「まぁ、いいや、んじゃ、このままお前の家まで送るぞ」
そういうと栗花落は立ち止まった。
「どうした?」
「ちょっと寄り道していこうよ!」
「お、おい!」
栗花落は俺の手を引いてショッピングモールの方向に走った。
は?ショッピングモール?
お疲れ様でした!
ラブコメってもっと登場人物増やしたほうがいいかな?
ここまで読んでくれてありがとうございます!