2.栗花落 純恋
更新遅れて申し訳ないです!
みなさん、忘れてないでしょうか?
これはラブコメですww
とりあえず、件の少女を保健室に運び、その少女が目を覚ますまで保健室に待機することになった。
なぜ帰らないかって?保健の先生に「用事あって帰るからその子起きるまで見てて」って言われたんだよ。
無責任すぎるだろ。大丈夫か、ここの先生は。
あぁ、帰りてぇ帰りてぇよ・・・
そんなことを考えていると
「・・・ん・・・ここは?」
おい、なんだそのありがちなセリフは。
「保健室」
とだけ答えて俺は机の上にある作文の用紙に目をやった。
そうだよ、作文あるからどっちにしろ帰れなかったんじゃん。
「あ、千石君。」
「なんで俺の名前知ってるんだ?」
「なんでって、同じクラスじゃん。」
こんなやついたっけ?
その少女をよく見ると髪はきれいな黒。なんとなくふわふわしてそうな見た目でそこそこかわいい。
え、こんなやつ知らないよ?僕。
「ごめん、まったくわからない」
「え、入学式の後に自己紹介したじゃん。」
「・・・ごめん、多分そのとき自分の番終わったら寝てたわ。」
「それじゃあ、改めて、私は栗花落純恋。よろしくね。」
「あ、あぁ、よろしく」
いやいやいや、これから関わるかわからないのによろしく言われても。
「千石君はやらないの?自己紹介。」
「いや、だって俺の名前知ってるじゃん。」
「・・・してくれないの?」
「やめろ、その表情と言い方だと別の意味になるから。」
あのセリフに涙目で上目使いは反則でしょ。
わざとやってるんじゃないかと疑いたくなるしぐさですね。
「俺は千石宙。お前と同じA組らしいからよろしく。」
そう、この学校はアルファベットでAからEまで五つある。
その中で俺はA組。
「同じらしいじゃないよ。同じなんだよ?」
「いや、だからわかんないんだって。」
すみませんね!寝てた僕が全部悪いんですよ!すみません!
「では本題に入ろうか栗花落。お前はなぜ追いかけられていた?」
ストレートに聞いてみた。
すると栗花落は手をわなわなさせながら
「お、追いかけっこしてたんだよ!さっきたまたま三人に会って、やろうってなったの!」
と、明らかな嘘を言った。
お気づきだろうか。こいつそうとうわかりやすい。
「三人が追いかける役でか?それも三人とも男子で。」
「そうだよ!珍しいでしょ!?」
「首と腕のあざはどう説明する?」
「逃げてる途中でぶつけたんだよ。」
「そんなとこぶつけるか?ふつう」
「ぶつけちゃったんだもん。」
「嘘じゃない?」
「・・・嘘じゃない。」
「さっきぶつけてよくすぐにあざになったな。」
というと完全に黙り込んでしまった。
・・・確定だな。
いじいめは高校になってもあるのか・・・
と俺は心底うんざりした。
やっとラブコメらしくなってきたのかな?
てか、ラブコメなのに、なんでこんなにシリアスになるの?ww
ここまで読んでくれてありがとうございます!