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E 希望の光は薄らいで
目を開ける。上体を起こし、周囲を確認する。どうやらホームルームも終わり、完全な放課後となったようだ。
「晃仁って最近、よく寝るわよねぇ」
後ろから呆れたような声が聞こえる。振り向くと美樹が目を細めるような表情で見ている。
「ん? そうか?」
「そうよ。いままでも授業中に寝ることとかあったけど、ここ数日はとくに多いし長いわよ」
「そう言われればそうかもな」
あまり自覚はないが。
「夜に寝れてないとかじゃないわよね」
美樹は何か考え込むように言う。
「そうだな、ちゃんと寝れてるとは思う」
「力がとか…、…いやそれはないか」
力?
「ううん、晃仁は気にしないでいいわ。でも、だとすると…」
美樹はうーんと唸っている。
その時、
「美樹ちゃーん、ちょっとお願い」
美樹がクラスメイトの一人に呼ばれた。美樹はすっと立ち上がり、
「ごめん、晃仁、私これから準備があるから行かなきゃ」
「そ、そうか。俺に手伝えることとかあるか?」
「…ん? いいわよ、大丈夫だから」
そう言って呼ばれた方へと美樹は歩いていく。
「…ま、いっか。さて、一度部室に行くとするか」
俺は鞄を持ち教室の扉を開けて廊下に出た。
さすがに、準備もしないのに教室にいるわけにもいかないだろう。だからといって部室に行くのもなんか微妙なのだが、仕方ない。




