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学祭ホリック  作者: 葉月希与
第四章 真実に詐りを織り込んで
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16/27

E 希望の光は薄らいで

 目を開ける。上体を起こし、周囲を確認する。どうやらホームルームも終わり、完全な放課後となったようだ。

「晃仁って最近、よく寝るわよねぇ」

 後ろから呆れたような声が聞こえる。振り向くと美樹が目を細めるような表情で見ている。

「ん? そうか?」

「そうよ。いままでも授業中に寝ることとかあったけど、ここ数日はとくに多いし長いわよ」

「そう言われればそうかもな」

 あまり自覚はないが。

「夜に寝れてないとかじゃないわよね」

 美樹は何か考え込むように言う。

「そうだな、ちゃんと寝れてるとは思う」

「力がとか…、…いやそれはないか」

 力?

「ううん、晃仁は気にしないでいいわ。でも、だとすると…」

 美樹はうーんと唸っている。

 その時、

「美樹ちゃーん、ちょっとお願い」

美樹がクラスメイトの一人に呼ばれた。美樹はすっと立ち上がり、

「ごめん、晃仁、私これから準備があるから行かなきゃ」

「そ、そうか。俺に手伝えることとかあるか?」

「…ん? いいわよ、大丈夫だから」

 そう言って呼ばれた方へと美樹は歩いていく。

「…ま、いっか。さて、一度部室に行くとするか」

 俺は鞄を持ち教室の扉を開けて廊下に出た。

 さすがに、準備もしないのに教室にいるわけにもいかないだろう。だからといって部室に行くのもなんか微妙なのだが、仕方ない。

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