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真実と和解 その2

「さあ、話してもらおうか」

 リムジンに乗って三十分くらい経ったころ京子がズバッと切り出した。

 何故三十分も京子が待っていたのかというと、これまた予想外だけど一番はしゃがないと思っていた香奈がはしゃいだことに起因する。

 まずリムジンの外観を見て興奮した。

 くるくるとリムジンの周りを回り、きゃーきゃー騒いで写メを撮りまくった。

 結構長い付き合いだけれど、そこまで車に興味があったのは知らなかった。

「私、車すっごく好きなんです! 大学入ったら絶対免許とってバイトしてお金貯めて四輪買うんです!」

 香奈がテニス以外で盛り上がるのは珍しいからついつい黙って見てしまった。

「もういいだろ。さっさと行くぞ」

 リムジンと対面してから十分か十五分ぐらいしてようやく京子が口に出した。かなりイライラしていたので傍から見たら冷や冷やものだったけど、意外にも香奈が素直に従ってくれたのでなんとか無事に済んだ。

 しかし、乗ったら乗ったでこれまたはしゃぎだした。

 九鬼家が所有するリムジンは内装も凝っていて、絢爛豪華の四文字が相応しいものだった。車に興味の欠片もない私ですら凄いと思うのだから香奈のテンションが最高潮に上がるのは当然の成り行きだった。

「BMWのリムジンは最高ですね! 国産もいいですけどやっぱりドイツは格が違いますね! 世界の誇りですよ誇り!」

 発車するときなんて「きゃあ! 動きましたよ!」(いや、動くでしょ)と大きな声を上げるのも見て、そろそろいい加減にしろと言いたかったけど、春花ちゃんの面倒を一番看てくれているのもあってなかなか言えなかった。

 そうして、落ち着いて話せるようになったのは先程も言った通り乗車して三十分した後だった。

 リムジンはもう既に高速を走っていた。

「しかしお嬢様、こちらの方々の前で説明してもよろしいでしょうか?」

 まあプライベートなことだしね。大まかなことは私は知っているから百歩譲って良いとしても香奈や春花ちゃんに聞かれるのはどうかと思う。

「構わないよ。吹聴する性格じゃあないし、信用もしている」

「おお、男らしいですなあ」

「佐々木、お前は信用してないから」

 ばっさりと斬られた感覚。

これは茶々を入れた私が悪い。反省。

「結構重要な話ですか? すみません、騒いじゃって」

 今更謝られても困るなあ。だけど困るのは京子だから私には関係ない。

「では僭越ながら、わたくしが説明させていただきます」

 優雅に一礼をして説明を始める柳田さん。

そうそう、運転をしているのは柳田さんではなく榎本さんという専属の運転手さんがしている。席順は前から柳田さん、京子、私、香奈、春花ちゃんと並んでいる。

「まずは――お嬢様が九鬼家のご令嬢でいらっしゃることはご存知ですか?」

「元、だけどな」

 柳田さんの言葉に香奈は「はあ……」と微妙な反応を見せた。ぴんとこなかったらしく私のほうを向いた。仕方ない助け舟を出そうか。

「九鬼銀行とか九鬼電機とか聞いたことあるでしょ」

「……! あの九鬼銀行の九鬼ですか! 大企業じゃあないですか!」

 あからさまに驚く香奈。私も初めて知ったときはそのぐらい驚いてたっけ。

 九鬼グループは戦前から日本の経済と財政をコントロールしてきた財閥の一つであり、今現在も『世界に誇れる日本の技術と礼儀』をコンセプトに躍進し続けている大企業。

そのご令嬢が京子だった。

「リムジンといい、執事さんといい、本当にお嬢様なんですね。びっくりしましたよ」

「別に偉くないさ。金と株がたくさんあるだけのつまらない家だ。それによく分かってると思うけど、あたしはお嬢様って柄でもないしな」

「教育係でしたわたくしも汗顔の思いでございます」

 こんな懇切丁寧な柳田さんの教育と指導でこんな一昔前の不良みたいな口調になったのは不思議でしょうがない。

「わたくしの記憶ですと、ご学友の方に借りた漫画に影響されたとおっしゃっていましたね」

「それはどうでもいい。話を戻せよ」

 京子の言うとおり些か逸れてしまった。私は私たちがどこへ向かっているのかさえ理解していないのだ。ほんの少し不安になる。

「失礼いたしました。京子お嬢様」

「話を戻す前にちょっといいですか? 九鬼家ということは名字ですよね九鬼が」

 香奈がようやく気づいたようだ。

「なのに根室センパイはどうして根室という名字なんですか」

 うーん、はっきり言えないことをはっきり訊く後輩だなあ香奈は。

「それはですね――」

「あたしが妾の子だからだ」

 おそらくは柳田さんはオブラートに包もうとしたのかあるいは誤魔化す気だったのか今となっては分からないけど、その京子のストレートな言い方に香奈は言葉を飲み込んでしまった。

「め、妾って――」

「お父様が不倫して産ませた子があたしだ。だからあたしは九鬼じゃなく母親の姓の根室を名乗っているんだ」

「…………」

 いきなりの告白に香奈は何も言えなくなってしまった。私も初めて聞いたときは同じ反応だったかな。

「ふりんってなんですか?」

 おっと、春花ちゃんからの質問にどう対応していいか分からない。

 沈黙が流れて、走行音だけが聞こえる。

誰も答えないので仕方なく私が話すことにした。

「不倫はね、お母さん以外の女の人を愛しちゃうことなんだよ」

「……それってイケナイことですか?」

「……分からない。でも春花ちゃんが大きくなって、色々な経験をしたときに、やっと分かることだから、今は良いか悪いか判断しなくていいんだよ」

 我ながら下手な言い訳だ。問題を先延ばししているだけだ。

「……分かりました」

 納得したのか、それ以上春花ちゃんは追求してくることはなかった。

「佐々木、お前にしては気を使ったな。さあ柳田、今度こそ話を戻せよ」

「はい、お嬢様」

 柳田さんは襟を正して私たちに説明を始めた。

「九鬼家の家長であり、九鬼グループの会長でも在らせられる九鬼京一郎さまとお嬢様の関係を一言で申し上げますと『疎遠』でございます」

 私が聞いた印象だと、お父様のほうが一方的に京子のことを嫌っている、もっと言えば嫌悪しているようだったけど、流石に言えることと言えないことの区別は付けているみたいだ。

「親子なのに、疎遠なんですか? もしかしてその、あの……」

「不倫相手の子だから嫌われているんじゃないよ」

 香奈が言い難いことを私が代わりに言ってあげる。

「京子のお母さんのことを、九鬼さんは愛していた。本妻のほうよりもね。でも京子の出産の際に、その人は死んでしまったんだよ」

 香奈が大きな眼をさらに大きくさせた。息を飲む音が空気を伝って聞こえた気がした。

「産後の肥立ちが悪かったそうだ。元々お母様は体力のない人だったらしいし、何でも難産だったことも祟ったみたいだ」

 過去形の伝聞になってしまうのが悲しい。

だって京子は一番愛しいと感じられる人を産まれた瞬間に亡くしてしまったのだから。

「ええ、旦那様はお嬢様を憎々しげに思っていらしたのです」

 柳田さんは渋い顔をしている。

「母親を亡くした京子お嬢様を引き取りなさいましたが、育児はわたくしたち執事に任せて、ご自分は一切手を下されることはありませんでした」

 好きの反対は無関心。しかし愛情の対極は憎悪であることはあまり知られていない。

無関心と憎悪。

その両方を味わった京子の性格が乱暴になってしまったのは無理もない。

「旦那様と京子お嬢様がお会いになられたのは、京子お嬢様が十才となられたときのことです」

「あの日のことは忘れられないよ」

 京子は物悲しげに呟いた。

「兄貴と今は亡きお義母様の仲介で会ったんだけどさ。あたし最初はすっごくわくわくしてたんだ。だってそうだろう? 初めて実の父親に会うんだからな。それにそのときまで、あたしのこと恨んでいるって知らなかったしな」

 何か痛みに耐えているような表情。

「あたしの顔を見て、一言こう言ったんだ。『そうか、分かったから帰れ』って。あたしのこと、とても憎んでいるって分かる眼だった。そのときまで何を話そうか悩んでいたあたしが馬鹿みたいだった」

 はは、と乾いた笑いをした。私は何を言えばいいのか、慰めるべきなのか分からなかった。

「なんでも良かったんだ。どんなにくだらない話でもいい。親子の話がしたかった。褒められたかったし認めてほしかった。だから――」

 そこで言葉を切って、決意したように言い放った。

「それからのあたしはお父様に認めてもらうように勉強も運動も頑張った。必死で自分を磨いたんだ。跡取りは兄貴って決まってたけど、その兄貴を補佐できるくらい優秀な男と結婚して元気な孫の顔を見せる、それが罪滅ぼしだって思ってた」

「お嬢様、わたくしたち執事もそう思っておりました」

 柳田さんは感情を顔に出さないけど、声音から京子を慮っているのを見てとれた。

「旦那様の京子お嬢様に対する憎しみが消え去るのを願っておりました。年月が解決してくれるのを待っておりました。旦那様ご自身が間違っていると気づくのを信じておりました。しかし――」

 そう。しかしそれは叶わなかったのだ。

「お嬢様が十八歳になられたときに、突然旦那様は京子お嬢様に生前贈与をなされたのです」

「生前贈与、ですか?」

 聞き慣れない単語だから香奈が戸惑うのも無理はない。

「生前贈与とは生きている間に財産を分与することだよ。法律用語だね」

 以前に京子から説明を受けているので答えられた。

「身も蓋もないことを言ってしまえば手切れ金だ。あたしはそれで家を追い出された」

よくある不幸な話だよと自嘲気味に言う京子に香奈はかなりショックを受けたようだ。

「そんなことがあったなんて……どうして教えてくれなかったんですか」

「教えたところで何も解決できないからな」

 厳しい言葉だけれど、間違ってはいない。

あの頃の私でも何もできなかった。ただ友達で居ることぐらいしかやれることがなかったんだ。

「そのとき言われた言葉が『お前の顔を見なくて精々する』だ。それを聞いてあたしは思い知らされたよ。お父様はあたしのことを愛してくれていなかったって。憎たらしいほど憎んでいたんだって」

 人の親の悪口は言いたくないけど、こんなことをする親は親じゃない。鬼畜生にも劣るマイナス以下の何かだ。

 京子の言葉の後、また沈黙が続いた。柳田さんも香奈も春花ちゃんも当然私も何も喋らなかった。言葉が見つからなかったからだ。

 口火を切ったのは、京子だった。

「あたしの身の上話はもういいだろう。それで、どうしてお父様が倒れて、兄貴がいなくなったんだ?」

 そう。それこそが本題だ。そのために私たちはこのリムジンに乗っている。

「はい、実は京子お嬢様の兄上、時期当主で在らせられる九鬼京梧様はお家を出られました。そして行方知れずとなったのです」

 かなり婉曲な表現となったので理解が遅れた。

 お家を出られた? 行方知れず?

「……原因はなんだ? あの兄貴が、家族に対して過剰なまでの愛情を示す兄貴がお父様を裏切るわけが――」

「その愛情が問題だったのです」

 柳田さんは京子の言葉を遮った。冷静な性格だと思ったけど感情的になっているのかもしれない。まあ感情豊かな人間じゃあないと教育係なんて勤められないのかもしれないとぼんやり思った。

「京梧様は以前から交際をなさっている女性がおりました。お嬢様も一度お会いになられた方です」

「ああ、桔梗さんでしょ。あたしと比べてお淑やかで清楚な女性。それがどうした?」

「京梧様には旦那様がお決めになられた婚約者がおりました」

「――ああ、なるほどね」

 一足先に気づいた私の声に、全員が反応した。みんなが私のほうを一斉に見たのでどきりとした。

「何がなるほどなんですか? 佐々木センパイ」

「うん。私の予想だけど京梧さんはその桔梗さんと駆け落ちしたんでしょ」

 あっさりと答えるとそれが正解だったようで「その通りでございます。流石は佐々木様ですね」と柳田さんは言った。

「そんな馬鹿な! あの兄貴が?」

「こういうことには頭が回るんですね」

 京子の驚愕と香奈の感心した声を無視して私は気になっていたことも訊く。

「それで、京梧さんはどんな事故に遭って行方不明になったんですか?」

 この場にいる全員が予想していなかったことを言ったので全員驚いていた。まあ春花ちゃんは驚いたみんなの顔をキョロキョロ見てたけど。

「……何故そう思われたのですか」

 ようやく、そう話せるところまで回復したのか柳田さんは訊いてくる。

「おい、佐々木! 何の根拠があって兄貴が事故に遭ったって言えるんだ!」

「私も、今の話で、どうして……」

「うん? まあ推理小説を読むからねえ」

 私はまるで謎解きをするシャーロック・ホームズよろしく説明をし始めた。

「柳田さんが言ったじゃん。『家をお出になられた』の後に『そして行方知れずになりました』って。普通どっちかでいいじゃん。家を出たで通じるし行方不明までは言わなくてもいい。だったらこの二つは分断して考えないと」

「つまり、家を出た後に何らかの事故に遭って行方不明になったってことですか?」

 ナイス補足。私の言いたいことを分かりやすく言ってくれる。なんて良い後輩を持ったんだろう。

「そうだよ。それなら文章は繋がるしね」

「……センパイ、推理力があり過ぎて気持ち悪いんですけど」

 あれ? 褒められると思ったのになあ。

「流石と言う他ありませんね」

 だけど柳田さんが手放しで褒めてくれたので私は満足した。

「佐々木様がおっしゃったとおり、京梧様は事故に遭って、現在目下捜索中です」

「……どんな事故に遭ったんだ」

 京子の顔色はさっきから悪かったけど、ますます悪くなっている。

「船で海外へ渡航なされたようです。しかし嵐の中、視界が曇り岩礁に乗り上げ、沈没してしまい――生存は困難だと」

 絶命したと正直に言わないところが気を使ってるなあ。海上での事故は生存確率がかなり低いらしいし。

「そんな、兄貴が……」

 半分とはいえ血の繋がった兄の死(まだ確定ではないけど)を知らされてショックを受ける京子。そんな親友にかける言葉が見つからない。どうしたらいいんだろう。

「センパイ、まだ希望があるんですから、思い詰めないでください」

 そう香奈が気遣ったけど余裕がないせいか返事すらできないようだ。

「そのせいで京子のお父さんが倒れたんですか?」

 話があっちこっち散逸してしまったきらいがあったので軌道修正を試みる。落ち着くまで待ってたら時間がいくらあっても足りないからだ。

「はい、旦那様は今年で五十八歳となられました。高齢とまでも言いませんがそれでも激務に耐えられる身体ではありませんでした。元々体力のないお人ですので、ここ数年は京梧様のご助力があったおかげで淀みなく実務を執られたのです」

 今まで育ててきた後継者、そして今まで自分に逆らうことなく粛々と従ってきた人間が突然駆け落ちして、しかも安否が知れないときたら、心労で倒れてもおかしくないな。

 それにあの九鬼グループの頂点に立つ人間だ。一つの決断が大勢の人間の進退を動かすのだから、その重荷がいかほどのものだろうか。

「それで、なんであたしが呼ばれたんだ?」

 京子は今更な質問をした。私は分かっているクセに訊くなよと思ったけど黙ったままでいることにした。沈黙は金だからね。

「真に言い難いのですが――」

 柳田さんは感情を殺して言う。

「京子お嬢様には実家に戻っていただけないかと」

「――っ! そうか……」

 予想通りだけど不味いな。京子はともかく香奈が――

「ふざけてるんですか!」

 これまた予想通りに香奈がキレかかっている。ズバッとした言い方に怒りがブレンドされている。

「今まで根室センパイを苦しめて! ないがしろにして! 追い出して! 後継者がいなくなったら戻って来いって! センパイはそんな便利なものじゃあないですよ!」

 気持ちは一緒だったので敢えて止めない。むしろ私の分まで、京子の分まで怒鳴り散らしてほしかった。

「根室センパイがどれだけ苦しんだと思いますか! 実の父親から恨まれて憎まれて散々な目にあって、それで戻って来いだなんでいくら大企業の会長だなんだか知りませんけどそんな人間にセンパイが――」

「葉山、もういい、やめてくれ」

 京子は顔を伏せて私たちのほうを見ずに続けてこう言った。

「柳田。あたしはお父様の元へ行く」

「な、なんでですか!」

 香奈が驚くのは無理もない。私もここmでは読めなかった。いや、読めてもこの決心が着くとは考えられなかった。考えたくなかった。

「一応、理由を教えてもらおうかな」

 聞くべきことは聞いておかなければいけないしね。

「佐々木、葉山、柳田も榎本も、そして春花ちゃんも聞いてくれ」

 京子の告白を遮る者はいなかった。みんな自然と静かになり、ぴんと張り詰めた空気が漂った。

「あたしはお父様に恨まれても憎まれても仕方のないことをしたと今でも思っている。愛される資格がないのも重々知っている。普通だったら家を追い出されたときに諦めるべきだっただろう。それでも――」

 ふと顔を上げた京子は滂沱の涙を流していた。

「それでも、お父様のことが諦められないんだ。優しい言葉もかけられたこともないし食事すらしたこともない。だけど、それでもお父様に好かれたい、愛してもらいたいんだ」

「な、なんでですか?」

 香奈が恐る恐る訊く。

「親子、だからです」

それに答えたのは京子じゃあなかった。

今の今まで口を挟むことなく聞いていた春花ちゃんだった。

「春花ちゃん?」

「親子だから、どんなに嫌われても、それでも愛してるんだと、思います」

 つっかえつっかえだけど、自分の意見を言った春花ちゃんに、京子は頷く。

「そう、だな。あたしは、お父様のことが嫌いにならないんだ」

 どうして春花ちゃんも京子も恨むことも憎むこともしないんだろう。私には理解できない。特に春花ちゃんは母親から虐待されているのに、なんでそんなことが言えるんだ。

それが血の繋がりってヤツなのかな。

リムジンのスピードが緩やかになった。どうやら高速を降りるみたいだ。

「では、お嬢様。まもなく旦那様の病院へ到着いたします。心の準備はいかがですか?」

 柳田さんが訊くと京子は涙を拭いて、真剣な顔をして「うん」と答えた。

「まあ気負う必要はないんじゃない?」

 私はわざと明るくほがらかに言った。

「親子の久々の対面なんだよ。勘当から感動の再会にしようよ」

「全然上手くないです。つまらないです」

 後輩のツッコミが手厳しい。

 これから京子のお父さんに会う。

 つまらない駄洒落みたいな笑えない展開にならなければいいなあと思った。


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