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愛の追跡者  作者: No.
1/2

ストーカーは犯罪です(´・ω・`)


あなたの背中を今日も追う。



あなたはいつも、朝の6時に1度起きて30分間布団の中で睡魔と格闘する。

そして、渋々起きるその姿はとてもかわいい。


5分24秒から15分53秒間シャワーを浴びて、身支度をする。遅刻しそうだと短く、においが気になる時は長く浴びる。

こだわりを持っている彼はカッコいい。


持っている服は白と黒が多い。

色々な服が似合うと思うのにもったいない。

今度、あなたに似合う服、送っておくね。


鞄を持って、財布を左に、ハンカチを右に、そして、スマートフォンを後ろのポケットに入れてから家を出る。


あなたは大学まで徒歩、電車、バスの順番を使う。

近すぎると気づいちゃうから、徒歩が一番遠い。

でも、あなたのことをじっくり見ていられるから我慢する。


電車は一番近い。

満員電車の中なら密着しても、何も問題ないから。

彼の汗のにおいや、服についた洗剤のにおいを嗅いであなたを感じる。

ああ、幸せ……。


バスは運次第。

あなたに気づかれないように歩くから、列に並ぶと離れてしまう。

空いていれば近くに居れるけど、いつもではない。近くに居れたら運命を感じるけど、混んでいたらあなたが見えなくなる。

あなた以外、いなくなればいいのに。


帰りは来た道を辿るように帰る。

薄暗い夜道を追いかける。

あなたに何かあったらいけないから。

あなたが変な人と関わらないように気をつけないと。


家に着いたら電話をかける。もちろん彼に。

「おかえりなさい」って言ってあげる。

ふふ、まるで夫婦みたい。彼は喜んでくれてるでしょう。


彼を観察し始めてから1週間たった頃から、彼は毎日違う女の子に声をかけている。

もう3ヶ月以上続いているのに、やめる気配がない。


電話で注意してもやめてくれない。

私すら話せないのに皆ずるい。

でも、毎日違うからお仕置きできない。困ったなぁ。彼の魅力に周りが気づいてないことが不幸中の幸い。


休みの日、彼は趣味の読書に没頭する。

私も趣味に没頭する。

あなたを観察することが私の趣味。

たまにスマートフォンを眺めてニヤニヤしている。

何を見ているの?女の子だったら許さない。


あなたのせいで心が乱れる。

私に勇気があれば、告白するのに。

あなたのことを何でも知っているのに。

あなたのことをずっと見ているのに。

あぁ、あなたは私を見てくれない。

電話でもそっけないし、今のままじゃダメなのかな。


また、新しいアプローチの方法でも考えよう。

あなたが私だけを見てくれるように。



そうなったら、私の気持ちを伝えにいくね。

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