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Cat's Eye  作者: 井沢円香
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裸の王様の食物連鎖(チェーン)

やぁ!こんにちは!

僕の名前はチェシェ。見ての通り,可愛いらしい猫だよ。


そんなに怖がらないでよ。落ち込むじゃないか。君は僕が人の言葉を話していると思っているかもしれないけれど,もしかしたら君が猫の言葉を理解しているかもしれないじゃないか。

この世界からしたら僕よりも君たちのほうが異端者だよ?



何故かって?だって君たちは世界と繋がっていないからだよ?こんな簡単なこともわからないのかい?君たちの立ち位置はどこだい?



え?意味が分からないってね…。君は何歳なの?どうみても義務教育は終了しているよね?

まず,君たちは食物連鎖って言う単語しっている?たぶん中学生で学習すると思うけど,間違っていたらごめんね。君たちの時間の流れは余りにも早すぎて僕たちはついていけてないんだよ。



そこに食物連鎖のピラミッドがあったはずだよ?一部の例外を除き物質を分解する分解者。分解者によって作り出した物質を栄養にして栄える生産者。生産者を食し栄養にする一次消費者。一次消費者を食し栄養にする二次消費者。教科書によってもっと細かく分類されているかもしれないけれどこれが基本だね。

僕たち猫な二次消費者だ。それで君たちはどこにいるの?



そう。君たちも消費者だ。君たちは生産者になれない。分解者にもなれない。ただ傲慢な消費者だ。君たちの考え方では君たち人間が世界の支配者だ。

でもね,君たちは食物連鎖から外れた異端な存在だよ?



何故かって?猫の僕に聞く前に自分で少しは考えてみなよ。連鎖を壊しているからだよ。君たち人間以外の生物は互いの領分には手を出さないよ。だって手をだしたら自分が滅びることを知っているからだよ。二次消費者は決して生産者の数を減らしたりしない。一方君たちは無造作にピラミッドを壊しているよ。



壊していないって?

ありとあらゆるものを貪っている暴君のくせに!循環させることを忘れているじゃないか!循環を忘れた孤立した存在だよ…。



だって君たちは分解されないものを造り消費しているじゃないか!!ばらまいているじゃないか!食物連鎖チェーンを断ち切っているじゃないか!

だって君たち人間は自分の都合で作って,自分の都合で壊す。自分の都合で僕たちに押し付けている。

でも,君たちがいつ気づく?

君たちはい絶望する?



食物連鎖せかいから孤立した異端で憐れな支配者よ…。君たち人間は裸の王様だ。



え?だってそうでしょ?世界の支配者という名の幻想ころもを身に纏っている。それがどんなに滑稽に見えているのかがわかっていない。生物絶滅してきされしてはじめて自分の滑稽さに気づくのだから…。



そんに怒らないで。その拳を下ろしてよ。僕をボコボコにしたからといって世界なんて変わらない。ほら…。君たちは今,猫である僕の言葉に耳を傾けてくれている。

あとは君たちが見えない衣を自分の意思で脱ぎ捨てるだけだよ。



君たち人間は優秀だよ。世界を壊したのは君たち人間だよ。でもね,僕は思うんだ。



この壊れた世界を修復できるのも人間なんだと。かつては同じ食物連鎖チェーンにつながれて共存してきたのだから。

断ち切れた鎖が再びつながることを僕は期待しているよ。


これが僕たち(せかい)の願いだよ?






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