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第八話 初仕事②

続きです

さっき帰宅したので遅れました

ギルドは少し混雑していた。夜になると依頼を終わらせた人や安い酒が欲しくてにきた人が飲み始めるからだ。

空いてる席を見つけ腰を降ろし、隣にフィアンマを座らせる。サラダとエールを二人分注文する。

フィアンマと一緒にサラダとエールをフィアンマの前に置くとエールを啜りながらサラダを食べていると、何処かからランティスさんがきて同じテーブルで食べ始めた。

彼女はフィアンマを見て驚いたように言った。


「え、ディノスじゃない!あの防御力と頭の良さは高いドラゴン。

昔飼ってたけど、戦闘で死んでしまったのよ…」

「そういえばこの子ディノスの肉も食べるんですけどどういう事なんですか?」

「ディノスは少し太ると筋肉を全て体から剥がすんだ。剥がすと骨だけになるから再生するまでは寝たまんまになる んだよ。その間はスケルトンディノスっていう無生物になるからその時はそっとしておいて。2、3日でいつものデ ィノスに戻ったり、寝てる間に骨に素材を置いたらその素材を吸収してその素材で鱗を生成したりする、

その寝てる間に肉をとるんだ。」

「筋肉を剥がす!?じゃ、じゃあ、お肉を自家製産できるんですか?」

「そうだね、ディノスの肉はたべさせてるものに味が左右されるけど」

「フィアンマ、そうなの?」


そう言うとフィアンマはうなづいた。こいつ…言葉を理解しているのか?


「頭はすごいいいからね、舌の構造で言葉は喋れないけど人間と蛮族の言葉は理解できる。」


すっげ、それにしても焼き鳥美味しい。1時間ほど喋ってランティスさんは帰って行った。

フィアンマがサラダを食べ終わっていたので新しく豆のスープを頼んだ。

フィアンマは嬉々としてスープを飲み始めた。お椀を倒しそうになっていたのでのませてあげた.

夜も更けてきたしそろそろ帰るかと思った時、パーティだと思われる男たちが声をかけてきた。


「お嬢ちゃん、俺たちのパーティ入らない?一人じゃ稼げないぜ?」

「いや、大丈夫です…多分」


大丈夫かは分からないが男たちの目が怖い。舐め回しているような視線を感じる。


「入ろうぜ?入ったら稼げるよ。まだ1人空きがあるんだ。」

「ソロでやりたいので結構です」

「おい!入れよ」


そう言って私の腕を掴んできた。気持ち悪いと思った時フィアンマが飛び出した。

全身に炎を纏わせながら男に噛み付く。男は痛ってぇと言いながら退散していった。

フィアンマ、ありがとう。そう言いながらフィアンマを抱きしめる。

そして家路に着く。一回銭湯に行き一日の疲れを落とそう。

銭湯は爬虫類系のペットだったら良いようで浴場の中は利用客と爬虫類がいた。

カオスすぎる。体を洗いフィアンマを洗う。何故かお湯を掛けても翼の炎は消えていない。

湯に浸かると同じディノスを連れている人がいたフィアンマがその人のディノスに近づいていく。

フィアンマと違って鮮やかなターコイズブルーの鱗だ。話してみる事にした。


「綺麗なディノスですね。」

「ありがとうございます。スケルトンになった時にターコイズを置いたんですよ。

そしたらこんな綺麗な鱗になったんです」

「そうなんですか

私の子は今日お迎えしたばっかりなんですよ」


他愛無い会話した後別れを告げサウナに入る。

余りサウナは得意では無いがフィアンマが入りたがっているので入ろうかな。

実に1年ぶりのサウナに入る。やはり暑く体中の水分が蒸発する気がする。入っただけで悶絶している私とは対照的にフィアンマは熱ければ熱いほど心地良いらしく暖炉の中に入ろうとすることを止めるだけでも精一杯だ。結局2分でダウンし水風呂へ行く。カモメとは海に生きる生き物だ。絶対水の方が似合う。フィアンマは入ってこないが水風呂なら永遠に浸かっていれそう。が、フィアンマが寂しそうな目をしているのでそろそろ上がろう。


浴場から出てタオルを借り、体を拭く。ふと思いついたことがある。


「フィアンマ、温風って出せる?」


フィアンマはうなづいた。フィアンマは私の翼に温風を当て始め、3分ほどで乾いた。

体もそのくらいで拭き上がっている。フィアンマはドライヤーなのか?

感謝を伝えるために抱きしめると嬉しそうに喉を鳴らした。


家に着き、歯磨きをして寝る。ギルドに売っていた木製の歯磨きを使っている。

フィアンマを連れてベッドに入り目を閉じる。疲れた私の意識はすぐに闇に落ちて行った。

ストックがもうすぐ無くなるので週2で投稿します

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