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第七話 初仕事

12時に出そうと思っていましたが遅れました

今日は夕方にもう一本出す予定です

次の日、起きて食材がパンとジャムしかないことに気がついた。

とりあえずパンを口に押し込んで冒険者ギルドで依頼を受けよう。楽しみすぎて昨日は8時間も寝た。何故か興奮すると眠くなる体質で10時に寝て6時に起きた。

家を出て翼を広げ助走をつけて飛び立つ。朝のひんやりとした空気に乗って飛ぶ。風が心地良く体にあたる。

ギルドは朝は夜通し飲んでた者やギルド内の宿で泊まっていた者達が朝食をとっていて賑やかだった。

マリアンジェラさんはもう来ていて依頼を受けたいと言うと受けれる依頼があるところを案内してくれた。

冒険者の心得という物も貸してくれた。そこには冒険者として最低限の守るべきことが記してあった

①冒険者同士で殺しをしてはいけない

②ボス戦では来た順で戦わなければいけない

③取得した剣のかけらは必ずギルドへ届けなければいけない

④収入はギルド内の口座に振り込まれる

などだ。

早速依頼を選んで受けてみたい。マリアンジェラさんがおすすめしてくれたのは

rivaから西へ40キロほどのmemeri村でのゴブリン退治

riva周辺のアローフッド殲滅

の二つだった。どっちにしよう…そもそもアローフッドってどんな強さなんだろう…ゴブリンはなんとなく知ってる

色々な場所に行きたいしmemeri村のゴブリン退治にしよう。

報酬は後払い制で750Stellaが支払われるらしい。750Stellaというとこれを三回くらい受ければ一カ月暮らせる。

一応地図を貸してもらいギルドを後にする。

街の門は冒険者の登録証を見せたら簡単に通してくれる。

飛び立って方角を西に向ける。方位磁石は借りてるので大丈夫だと思う。

90キロほどの速度で巡航に入る。一応ドラグノフは構えているが魔物なんてそんな多くいるのかな?

飛んで20分ほどでmemeri村に着いた。村長には挨拶しておこう。

村長はリオローネ・アルヴェルジェッティというドワーフで武器の精錬をしているらしい


「はじめまして、ギルドで依頼を受けてまいりました。ナターシャ・マルクシェバと申します」

「こんな辺境までありがとう。本題に入りたいのだがゴブリンが村の近くの森に前線基地を作ったのだ。

このままだと大量のゴブリンがここに集結してしまう恐れがある。数が少ないうちに殲滅してほしい。」

「わかりました。では出発します」

「少し待ってくれないか。この村の名産を紹介したい」

「ありがとうございます!」


やった!名産を知れるなんて…嬉しい!

村長は倉庫のような場所に案内してくれた。

そこには大量の樽が置いてあって梅シロップが入っているそうだ


「飲むか?」

「いいんですか?」

「ああ、是非飲んでくれ。」


そういうとコップにシロップを注ぎ水で薄めた。

飲むと水で薄めているからか甘すぎずとても美味しい。

こんなもの飲んで人は平常心でいられるだろうか。少なくとも私は無理だ。

ほっぺが蕩け落ちそう。これだけ美味しいものがある村、絶対守らないと。


「そろそろ出発します。前線基地の場所とかって分かりますか?」

「じゃあ、その基地を見つけた猟師をつけよう。戦闘はできないやつですまないな」

「いえ、それだけでもありがとうございます」


猟師に案内されて着いたのは森の中の遺跡の古い石造りの砦のようだった。

レーダーを見ると大体20体くらいか。

仕事のスイッチを入れる。

手頃な高台を見つけドラグノフに2脚を取り付け砦の門を守っているゴブリンの頭に狙いをつける。

引き金を引くと同時にゴブリンの頭が吹き飛んだ。

2匹目も同じように片付ける。突然仲間が死んだことに驚いたのだろう。門の上に方に武装したゴブリンが集まってきた。

指揮をしているゴブリンに狙いをつける。重武装だが顔は隠れていない。

引き金を引く。頭が吹き飛ぶ。統制を失ったゴブリンが慌て出す。

2体が前後に重なったところでもう一発。二体が同時に倒れる。

あと集まっているゴブリンは8体。

一発で一体ずつ片付け全滅させた。

城壁の門に近づき死体を確認する。死体に金属質の結晶が浮かび上がっている。これが剣のかけらだろうか。

回収すると死体は消えて無くなった。どういう原理かは分からないが別にどうでもいい。今は殲滅させることが先だ

門の上までかけてあった梯子で登り死体の剣のかけらを回収する。

隠れながらアーバレストへ持ち替え矢をセットする砦の内部はキャンプが設置されていて警戒体制が敷かれているが私には気づいていない。このまま攻め落とそう。

アーバレストを構え一番近くのゴブリンを射る。遮蔽物があるし、草むらにいたのでバレないだろう。

もう一発、今度は木の上で休んでるゴブリンを狙った。頭に矢が刺さりゴブリンは絶命した。

あと10体くらいか。城壁を移動し、一番豪華なキャンプを狙った。

できるなら何体かやったら逃げてくれ。ドラグノフに持ち替え弾をセットする。

引き金を引き標的に当たる、少しは戦意を喪失しろ。

そう思ったが逆に鼓舞してしまったらしい。ぞろぞろと武装した敵が出てくる。

気づかれるのも時間の問題か。ならその時間が来る前にやってしまえ。

3体ほど矢で射止めたあと気づかれた。城壁での戦いは遮蔽物や逃げ場が無く不利。

そう思ったので城壁から飛び立つ。翼を広げゆっくりと滑空しながら仕留めていく。

旋回しているとロボットのような兵器を見つけた。人型にも見えなくは無く、大きさは4メートルほどで背中に砲を背負っている。

地面に降り立ちその兵器の影に隠れる。ゴブリンが4匹向かっている。

武器は全てナイフ。あんまり自信はないが体術でいけるか?

筋力は低いが敏捷度はある。走って近づき、一体からナイフを奪う。

相手の攻撃を避け、風魔法「閃空斬(ウインドスラッシュ)」を放つ。あまり強い攻撃ではないが、傷を作り驚かせるくらいの効果はある。

怯んだ隙に一気に距離を詰め、首を切り裂く。とにかく翼が邪魔だ。動きにくい。2体を切り一体を蹴り倒して少し距離を取りドラグノフで撃つ。返り血がかかる。

あと3体!今の私を見たら誰もがこう言うだろう。


「腹を空かせた猛獣のようだ」


そのくらい高揚している。アーバレストを構え、矢をセットする。

中央のテントを覗く。中には3体のゴブリン。一体は親玉だろうか?

まずは隣の護衛のゴブリンをアーバレストで始末する。そして親玉をドラグノフで始末する。このプランでいこう。

匍匐前進でテントの前へ近づき狙いを定める。忘れずに隣に弾倉をセットしたドラグノフも置いておく。

一体があくびをした。その瞬間口に矢を射った。と同時にアーバレストを抱えてドラグノフを構えテントへ入る。

それと同時にマチェットを持ったゴブリンが襲いかかってきた。ドラグノフで迎撃し片づける。

最後は重装のゴブリンお前だけだ。

撃とうとした時ゴブリンが何かを唱えた。すると、ゴブリンの持っていた剣から光が私へ発射される。

こんなときのエネルギーシールドだ。展開しろと念じると目の前に薄いオレンジの半透明な壁が展開される。

それは発射された魔法を受け止めた。

勝ちを確信し伝わらないだろうがいつものセリフを言う。


「私に狙われた事。それが貴様の敗因だ。永遠に眠れ」


ドラグノフから発射された弾丸は10メートルほど直進しゴブリンの頭を吹き飛ばした。

絶命したことを確認し剣のかけらを回収する。

ステータス欄から通知がきている。どうやらレベルが上がったようだ。

同時に剣士(フェンサー)という技能も取得している。

ステータスはこのようになった。

HP 29→40

MP 23→56

器用度18→27

敏捷度27→62

筋力12→20

生命力17→27

知力22→35

精神力20→35


(主技能)

シューターlv4

ソーサラー(風)lv3


(副技能)

レーダーlv3


(アビリティ)

エネルギーシールドlv4 シールドHP30→45


これで実質HPは85になった。紙飛行機脱却!

ついでに外のまだ剣のかけらを回収していなかった死体から回収して私は村への帰路に着く。



村では感謝と称賛の嵐に襲われた。

たくさんの梅シロップと豪華なご飯を出され、一晩泊まっていかいないかと聞かれた。

明日の夜までに達成届けを持っていけばよかったから疲れたので今日はこの村に泊まろう。

宿はフローラさんという農家の家で泊まることになった。

フローラさんは優しい方で疲れた私がベッドに辿り着けずに寝てたところを起こしてベッドに運び、今日の話を聞かせて欲しいと言われた。私が快く返事をすると、何処にいたのか話を聞きに村人たちが集まってきた。

私はアーバレスト6やドラグノフでゴブリンを殲滅したことなど今日の話をはなした。

ドラグノフを見せると村人たちは驚いた様子だった。

一通り話終わり眠りについた。藁のベッドは快適ではなかったが疲れたのでよく眠れる。

翌朝、私はこの村でよく採れる小麦でできたパンとディノスの卵のスープを頂いた。

この国ではディノスが食材としてもペットとしても人気が高く、ディノスの牧場もあるらしい。

この村でもディノスは飼育しているとのことで見せてもらった。

ディノスは各家庭に10匹ほどいた。鶏ほどの大きなの小さな竜で真っ赤な鱗を持っている。

翼は骨を炎が纏っていて飛べはしないがマシュマロが焼けるらしい。

貴女は村の英雄だと言われ、小さな子供のディノスを一頭もらった。

人懐っこい性格で頭の上に乗ってくる。

ディノスをフィアンマと名付け飼うことにしよう。頭を撫でると嬉しそうに炎の混じった息をはいた。

フィアンマを小脇に抱えmemeri村を後にした。


空を飛んだのはフィアンマは初めてのようで興味津々そうに辺りをキョロキョロしている。

30分ほどでrivaについた。門衛はフィアンマのことを一瞥した後、フィアンマを撫でさせてくれたら入れて良いと言われたので、入れてもらえた。フィアンマは嬉しそうに見える。

早速ギルドに行って達成届けと剣のかけらを出した。マリアンジェラさんは20個の剣のかけらに少し驚いていたが、すごいわね、と褒めてくれた。嬉しくて顔が赤くなる。フィアンマも照れているように見える。なんでだよ。

フィアンマをペットにするには眷属契約という事をしなければいけないらしく、20Stellaでフィアンマの首輪を買って名札を付けて眷属契約を結んだ。


家に帰ってディノスは何を食べるのか聞いていない事に気づいた。とりあえず近くにあったパンを置いてみると美味しそうに食べたので、パンを朝ごはん一緒に食べれそう。

次は寝床だがまだ小さいので一緒にベッドで寝よう。そうだ。ギルドで今日は食べようかな。


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