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ハムスターのムニムニは国宝ですよね。

「ナーシャ、貴女それ何をしたの?」そうお母様の声がしたから…あ、これやばい転生とかバレちゃうかもしれない。どうしよう中身二十六歳ってバレたら羞恥で

死ぬんですけど。そう思った私はただ見上げるしかできなかったけど…


「今のはすごく爽快だったわ、良いわねあれ…魔獣が飛んでいくわ!いやそれより火力を調節すれば人を長距離飛ばすことだってできて経費も軽く済むわ」

そう言ってぶつぶつと計算を始めたお母様だったから

助けを求めるようにお父様を見るけども…

「こうなったフォンはしばらく帰って来ないかな…

フィン、私の命令で申し訳ないんだけどウィルと地下を探っておくれ」

そう言ってお父様がそっと手の平を開けばそこには

「かわいい…」小さなハムスターのような子が小さい手を頬にムニムニしているのを同じように頬に当てれば


「…オレが言えたことじゃないけど、危機感ないお姫さんだな」

「本当にキミが言う事じゃないよね?でもそこは同感、どうやったらこんなに

真っ直ぐな子が育つのだろうか」そんなある意味失礼な言葉が聞こえない私は

ハムスターがイルカの上に乗って地面に吸い込まれていくのを見送り


「そう思いませんか旦那様‼」何やら計算が終わったお母様に

「うん?わからないけどフォンの好きなようにしていいけど、

穴を沢山作ったら駄目だよ?」お父様の言葉に

「…善処しますが保障は出来ませんわ、それよりナーシャどうやったの?」

そう幼い子供のように私に聞いてくるお母様が凄く可愛くてついつい…

「お母様、お水燃えろ~ってイメージしたのですわ!」そう胸を張ってからあれ?

子供っぽくない?もしかして…なんて思って恐る恐るみれば



「成程、水を火消しの為ではなく逆に水を燃料として燃やすことは

考えていなかったわ…それなら鼻が良い魔獣や空を飛んでる魔獣も騙して

燃やし尽くせるかもしれない」そんな物騒な事を言っているお母様を

見ざる聞かざる精神で「お父様、お母様は…」そう聞けば


「フォンは勝負が好きでね…そして負けず嫌いなんだ」そう遠い目のお父様に

補足を入れるようにレオが

「フォン様は学園に通われていた時からそうですね…美しく、男性に負けない位の

魔法の才能がありまして…魔獣との戦闘では誰よりも先陣を切って戦っていたことから」

そこでニッコリ笑ったレオは…

「氷の女王と呼ばれるようになったのですよ」え、氷の女王って確かアナスタシアのあだ名だったよね…?どういう事だろうなんて思っていれば…

「…レオ昔の事はいいのです。むしろ男性の方々が魔獣を恐れていることに驚いて笑っただけではないですか」その一言である意味察した。


確かアナスタシアも…

『あら、ごめんなさいね?まさかこの程度の魔獣で腰を抜かすとは思ってなかったのです。足を引っ張るなら震えていればいいではないのです?』


って言ってたよね…ゲームの時は頭に来るけどこれを見ていればまぁ、わからんでもないよね。

お兄様であるミカエルもお母様も規格外のようなものですし…とか思っていた時に


「…フィンが見つけました、場所は此処から南に向かった林の傍です。」

お母様の声がその場に響いた瞬間その場に緊張が走った。


のにお父様の契約獣であるウィルはお母様の契約獣の上から

可愛らしい手を振るのを見て私の表情筋が緩まないようにするのが大変だった。


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