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庭にクレータを作るって…温泉作る気ですか

「…命令によりお命頂戴する」そう言ってボロボロのマントにフードを被った

顔が見えない少年が姿を見せた瞬間

「…へぇ、キミに渡す命はないんだよね。お引き取り願おうかな」笑って少年に

火球を軽く投げるお兄様…まって火球を投げちゃうの!?

なんてびっくりしながら口を開けているうちに


「…そうはいかない、だったらそこのお姫様を狙うだけだ」そう言った少年が

私に水球を投げるのがスローモーションに感じた瞬間

「アルフ、燃えろ」お兄様の一言によってアルフが腕の中から飛び出して

巨大な火柱が立って爆発音が響く中、現実逃避した頭の中から出た言葉は…

「いや、なんのイベントですかこれ…温泉イベントかモフイベが欲しいんですが」そんなことを呟いた瞬間火柱が消えアルフが足元に戻ってきたから抱き上げて

お兄様達の方を見れば…庭に見事なクレーターが出来上がっていた。


属性的には不利なはずですよね…?精霊に愛される者だとしても、

アルフを私に渡したままだったし…

なんてことを一瞬考えたけども答え合わせは顔を見て察した。


お兄様めっちゃ怒ってる…それは不利であろうと火属性でゴリ押しするよね…。

「ねぇ、ナーシャとのお茶の時間だったのをキミはわかっているのかな?

今日はナーシャとお母様が焼いたクッキーだったのをキミわかって

此処に、この時間に襲撃しているかい?」

そう笑顔で怒っているお兄様とは対照的に

「…」無言で顔を伏せている少年だったから怒って炎を出すのを

止めるためにアルフを抱えて近寄れば


「ナーシャ危ないから近寄ったらだめだよ?水属性で危ないしナーシャのクッキーを無駄にした者だからね」そう言いながら炎による枷を付けるお兄様だったから


「あ、はい。でも兄様この方は何故契約獣を出さなかったのでしょうか」

そう気になってポツリと呟けば

「そうだね、契約獣を出されていたら危なかったかなと思うんだけど」

同じように首を傾げるお兄様に対して


「…此処に契約獣はいない」そう返事が返ってくるから

「え?」そうお兄様と声が被った瞬間


「二人とも大丈夫か?」お父様と

「…レティ庭を」

「ええ、派手にやりましたね」レオとレティが皆に仕事を振る中

難しそうな顔でお父様が少年の方に歩いていくのを見ながら

何か引っかかっている感じがして改めて少年の持っていた弓を見た瞬間

一人の人物の名前とイベントを思い出した。


この人はここで終わらせたらいけないパターンだわ…

いや 私にとっては御遠慮頂きたいけど兄様にとっては違うし…

いいですよ今更1つフラグが増えるくらいだもん

そう自分を納得させて動き出すことにした。



「この方お兄様と同じくらいなのに契約獣が此処にいないと言っていましたの」

必死に言葉を濁して言えば

「…可愛いナーシャ、もう一度言っておくれ?」そう言ってしゃがみ込むから

「ね?お兄様も聞きましたよね?」ええい、使える手段は全て使うぞ?

いいんだな?いいよね?だって私死にたくないもの。

そんなことを思いながら兄様に抱き着けば


「確かに言っていたね」そう驚きながらも撫でてくれる兄様の言葉で

「…キミの契約獣はどこに居るんだい?」

「…言えない」

「キミにそれを命じたのはだれだい?」

「…言えない」そうお父様と少年の問答が何度か続いたときに

「旦那様?」そうお母様がやってきたのだけど…


「成程、襲撃してきた子は契約獣を囚われていて…

それなのに我が家に挑戦しにきたのですね」お母様が呟けば少年は反応するから

「…お母様探してあげられませんか」そう見上げれば

「…私の契約獣は探知に優れている子です」開いていた扇を閉じた瞬間に

イルカの契約獣が出てきたから声を上げれば


「…フィン、この子の契約獣の居場所を探りなさい」

そう言うと同時にイルカが空にジャンプした瞬間


少年の小さな声が聞こえた


遅くなってしまい申し訳ございません。

弓の少年のイベントと名前を思い出したアナスタシアですが彼は一体…


次回の更新は6月2日予定です。

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