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本人に向かってシスコンって言っちゃったよ…

「ミカエル・フォン・スフィアと言います、兄として認めて貰えるように頑張るね…えっとナーシャ」そう言って儚く微笑んだ彼は…どこからどう見てもやっぱり

「うそでしょ…シスコン襲来ですか」そう小さく呟いて私の世界は回った


アナスタシア・フォン・スフィアだもんね…そう言えば私の名前って。そんな現実逃避をしながらふかふかの感触の床にまた触れ合う事になった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

前世の私は二十六歳の会社員だった。

何が言いたいかというと現在の五歳の小さな頭に、突然沢山の記憶が入ってきたのだ。

頭がショートするかと思った。いや正しくはその前に地面と抱擁をした時点で

ショートしている。

前世でもあまり頭が良いとは言えない私はその後、三日間程、高熱によりうなされ続けることになった。



いきなり兄が出来た事によって驚いて

頭を打って三日ほど熱が出ることをお母様はいい顔をしなかったが

屋敷の人たちから見たら


地面にぶつかったことで元の優しい性格に戻られた…あの我儘放題だったのは

本の影響だろう、絶対にそうだ。

旦那様買う本は考えましょうと使用人の人たちが父に申し立てをするような事態になった。

いや、実際本の影響ではなく将来は悪役令嬢として名を残すからお父様の所為ではないんです…なんて言えるわけもなくお父様を庇うことは出来なかったが、

その代わり公式発言である氷の女王の顔を必死に緩めて「お父様大好き」と語尾にハートを付け天使の笑顔だと思いたい顔で微笑んで父親を泣かせ。


「お母様、私お兄様が出来て嬉しいです。元気になったらお母様とお父様とお兄様皆で川辺に行って遊びたいです」お母様とは頭の中は白身魚の塩焼きを考えながら会話をしていたけども…


「ミカく…お兄様の昔ってお母様の言葉と使用人の態度で壁を作っていくんじゃなかったっけ?…え、まって」そう呟いて思い出せる恋愛ルートを書きだそうとしたそんな時、私に緊急クエストが発生した。

緊急クエスト発生と聞くと魔獣の襲撃なんかを浮かべるだろう…

それに近いむしろ、私にとっては死亡するフラグなのだから間違えていない。



そう、お兄様であるミカエルが部屋に来たのだから絶対に間違えていないと思うんだ。

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