第七十五話 戦地へ
前座
俺こと吉田英斗は悲しいことに異世界転生を果たし、様々なことがありフィエナ帝国の帝王アルク・フィエナの依頼により、世界会議に無理やり絶海の孤島『ピリオン』に住む魔女を連れてきてほしいとのことで、報酬が船一隻というのに釣られ、引き受けることになり、ピリオンで出会った魔女改めだらしない超絶美女のエルスティ・アーモを世界会議に連れて来るというクエスト、なんだかんだでクリアしたのだった、しかし、エルスティさんは俺から異能の話を聞いたところ、奇跡としか言えない現象だと難色をしましたのだった、まる。
エルスティさんは帰らず、その夜、俺の部屋で寝始めた。
俺は二つあるベッドの一つを彼女に譲り俺はもう一つのベッドで眠った。
眠ったのだが、朝。
俺は息苦しさで目が覚めた。
顔がやわらかい何かに圧迫されてる。
それが俺の呼吸を思いっきり塞いでいる。
なんか嫌な予感がしたと同時の俺は勢いよく両手を押し出す形でそのやわらかいものを引きはがすと、スポンと、顔が抜けると同時に「あん」と色っぽい声が聞こえ、目の前に映ったものはエルスティさんだった。
そこからさっきの状況が解明されるのはすぐだった。
おそらく子を覆っていたのは彼女の双丘だ。
要は顔をうずめる構図になっていた。
ただそれだけだ。
そんなこと気にしてなかったのか、
「刺激的な起こし方だね」
エルスティさんはいろいろと寝ぼけたことを言い始めた。
朝からどう言う事なのか。
そんな疑問を残しながらも俺は、
「…おはようございます。朝そうそうなんですが、お城に帰っていただいてよろしいですか?」
半ギレで挨拶すると、
「せめて、朝ごはんは作らせてくれない?」
悲しそうな顔をしながら、エルスティさんが訊いてきた。
それにそれなら、眠気の所為で思考が緩み、
「なら、変えなくていいです」
そう答えてしまった。
そこから一時間ほど経ち。
「ご主人さま、ご飯食べに行きましょう」
別に食堂などはないこの宿にはキッチンがあり、料理が作れない組が俺の部屋に外食の誘いにきたときには、そのキッチンを0フル活用してエルスティさんが作った料理が並べられたテーブルに俺は彼女の対面で座っていた。
「…ご主人様?」
その光景にイフは誘いの言葉の直後に俺の名を呼んだ。
座っているといえど、一応食事中の俺はスプーンを進める手を止め、
「どうした?」
聞いてみると、サワムラが答えた。
「手籠め?」
「ちゃうわ」
俺はそれに突っ込んだ。
一応イフたちが来るのも予測して、多めにエルスティさんは料理を作っていたらしく二人も食卓に並び、それこそみんなで朝食をとることになった。
ちなみに、今朝のエルスティさん混入事件はエルスティさんが俺のベッドに寝ぼけて入り込んで起こったという事が判明し、丸く収まった。
それはそうとして、エルスティさんは俺たちに今までの冒険の話を改めて俺たちの話を交えながら聞きたいとのことで話した。
食事を終え、話し終え、エルスティさんは言った。
「君たちの関係性が何となくわかったよ。そりゃ、アルクちゃんが好むわけだ。ふふ、面白かったよ。また今度ね」
そう言って、エルスティさんは空間転移魔法で消えたのだった。
そこから少しして、俺たちはビスタリアをあとにした。
その道中、船に揺られていると、一隻の船が俺たちの元に現れ、その船から一人の乗組員が大声で俺たちに言った。
「これ見てくれ!」
そう言って、シィブルパースを木箱に詰めて、操舵室から出てきた船長に投げた。
船長がそれをもらうと、近づいてきた船は離れてゆきどこかに消えていった。
「…とんでもねぇことが起こった」
その船長はシィブルパースを読み、そう言って震えだした。
「どうしたんですか?」
俺はそう言って船長に近づきシィブルパースを覗き見ると、見出しにこう書かれてあった。
『世界会議会場にヨコタシュンスケが参加するとの手紙が』
俺は船長から、「貸してくれ」と一言ことあり、記事を読んだ。
世界会議の会場となるヨグソトルスのエヴィンヘナ大修道で開かれることに決定されるが主催であるビスタリアの国王アグネ・ライテンの元にヨコタシュンスケから、会議に参加するという旨の一方的な手紙が届いた。
要約すればそういう事が書いてあった。
世界会議は今日から三日後。
三日後にヨコタシュンスケはヨグソトルスに現れ、何かを行う。
もし何かするのであれば。
俺は船長に、
「船長、今すぐ、フィエナ帝国に戻ってくれ!やんなきゃいけないことがある」
そういうと、船長は何かを理解したようで、一度深くうなずくと、
「船員全員に次ぐ!目的変更、ビスタリアからフィエナへ!」
そう命令し、船は百八十度方向を変え、更に進みゆくのだった。
読んでいただきありがとうございます。
次回、世界会議編へ!
では、次回もお楽しみに!




