第七十話 どうして…、どうしてだよぉおおおお!
七十話になりました。
俺こと吉田英斗は悲しいことに異世界転生を果たし、様々なことがありフィエナ帝国の帝王アルク・フィエナの依頼により、世界会議に無理やり絶海の孤島『ピリオン』に住む魔女を連れてきてほしいとのことで、報酬が船一隻というのに釣られ、引き受けることになり、ピリオンで出会った魔女改めだらしない超絶美女のエルスティ・アーモと開港を果たすのだった、まる。
「世界会議ねぇ…。とりあえずヨコタシュンスケ、だっけ、その人の異能を魔術的観点で調べさせたいってのには惹かれたけども」
そう言いながらアルク帝が再度書き直して俺たちに持たせてくれた招集状を読みながらため息をついた。
ちなみに最初に送った招集状はどこかない無くしたらしい。
だらしない。
エルスティさんは手紙を折りたたみ封筒にしまうとテーブルに置き、俺達を見て、
「そうだなぁ、いってもいいんだけど、なんか面白い話とか、そういうたぐいのことできない?」
無茶ぶりをしてきた。
これがアルク帝が言っていた面白いことで興味をひけというやつなのだろう。
俺はイフに目配せをすると、イフは魔剣イフリートとなり俺の手に収まった。
「おぉ!」
驚いたようにその光景に声を上げたエルスティさんは目を輝かせる。
それにいい感じにつかめてると感じた俺は、
「こんなのもできますよ」
というといい感じに察してくれたイフは刀身を黒い炎で包んだ。
「すごいすごい!」
それを見て、子供の用に喜ぶエルスティさんは、
「なんかもっとすごいやつとかある!?」
完全に子供になっていた。
それに俺はイフに、
「第二、やる?」
『…一応、結果がいい方向に転がるためのクエストですし』
質問すると、渋々答えてくれた。
イフは一度人間の姿に体を戻し、
「ちょっと隠れて準備させてください」
といって俺とイフはサワムラの後ろに隠れ、融合魔翼にシフトした。
姿を変え、サワムラの後ろから出てきた俺たちを見て、
「それどーやってるの?」
めっちちゃくちゃ目を爛々と輝かせて、エルスティさんは聞いた来た。
「まぁ、なんというか、それは企業秘密なんですけど、ヨコタシュンスケの一派はこの芸当に似たことができる奴らの集団でして」
そう言いながら、解除すると、エルスティさんは、
「ほんと?そうなると、この会議はいいかもしれないね」
会議にきてくれる、というような発言をしてくれた。
「では、来てくれるんですか?」
俺は少し期待しながらエルスティさんに聞くと、彼女は少し悩むような表情を見せて、
「確かに言ってもいいとは思うけど、君たちは本当に信頼のできるものなのかな」
「?」
彼女が言った言葉に俺たちは首を傾げた。
それにエルスティさんは言う。
「確かに私の言う通りに面白いのを見えてくれたよ。でも、忠実と信頼できるっていうのは違うのよ、それにそこの女の子、人間じゃないでしょ?」
そう言ってイフを指さし、続ける。
「人間という概念的な構成要素があるけど、エイト君とハルコちゃんも十分変な存在ではあるけど、それ以上に根幹が人じゃない。まるで物語に出てくる悪魔のような構成をしているわ。そういう存在があなたたちの元にいるってこと、これは不信として扱うには十分な情報だと思うけど」
全てを言い当て、エルスティさんは少し考えて言う。
「悪意、それ自体はないのだろうけど、すこしあなたたちを試させてほしい」
そういうと、新品の鉛筆程度の木の杖を取り出し、小さく振った。
その瞬間、隣に座りあう俺とサワムラの手首が引き付け合い、手錠が生まれた。
もちろん両手用の手錠で、片方は俺の右手首を、もう片方はサワムラの左手首を拘束していた。
「「え?」」
俺とサワムラはその手錠を見ながら、同時に唖然とした。
その反応に、エルスティさんは応えた。
「それね、私がいいかなって思わない限り、外れない拘束用の手錠なんだけど、あなたたちの関係って友達というか、仲間って感じだろうから、今から用意する部屋で一日同棲してね」
言ったことは分かった。
手錠付いたまま、サワムラと一日同棲をしろというんだろう。
だが、だけどもだ。
「「は?」」
そう答えてしまった。
なんで?
なんでそうなったの?
転生までしたんだから、とんでもないことには驚いてもなんとなく受け入れることができた。
だが、本当に真に芯から訳が分からないのはこれが初めてだった。
エルスティさんはそんな俺たちに言った。
「一応魔法で作った部屋だから、何しても大丈夫だし、食料とか、お菓子とか、お水とか、ジュースとか、もう大体のもの全部そろってるから、安心してね」
そういうと、目の前にかわいらしいピンクの扉があらわれ、エルスティさんはそれを開いた。
開いた瞬間、まるで掃除機にすわれる埃のように強力な引力に俺とサワムラだけ引き込まれた。
そして、扉は閉められた。
ぶち込まれた場所は白と淡いピンクを基調としたかわいらしい部屋だった。
どうやら、マジでサワムラと俺は一日同棲しなくちゃいけないらしい。
その状況に陥って、俺とサワムラは叫んだ。
「どうして…、どうしてだよぉおおおお!」
本当にどうしてなんだか。
読んでいただきありがとうございます。
では、次回もお楽しみに!




