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第六十八話 大自然の大猛攻!

旅行前の不安な気分的な期間のお話、終了です。

俺こと吉田よしだ英斗エイトは悲しいことに異世界転生を果たし、様々なことがあり、なんだかんだでめっちゃ強くなることができたのだが、俺本体がメチャクチャ弱いことに気付き、山籠もりを少しの間することを選んだのだった、まる。



 ラティカシの肉を焼いている間、角を大きく尖った石で削ったり割ったりしながら加工していた、

 最悪、釣り竿は木で作るとして、せめて使い捨ての武器の一個は持っておきたい。

 その考えのもの、槍の切っ先とナイフもどきでも作ってみようと交錯していると。


 ぐるる、グルルルルルルルル。


 平穏じゃない唸り声が周囲の茂みから聞こえ始めた。

 ウルベフの唸り声だとすぐ分かったのは今迄の経験のおかげだろう。

 俺は加工中でまだ長さが五十センチ以上もあるナイフもどきを武器としてを握り、警戒に入る。

 心の中で宇留部府に出会ってしまったという緊張と、クラスタベアではなかったと安堵した。

 クラスタベアにはこういう状態で出会うとトラウマが刺激されてしまう。

 できるだけ平静を保って戦えると思いながら身構えると、一匹、ゆっくりとウルベフが歩み、よだれを垂らしながら一度止まると、すぐさま俺にとびかかって来た。

 人成らざる五感を使い、武器でたたき落とし、たき火と食料と拠点を死守することを選んだ。

 そして、次から次へとウルベフはとびかかって来た。


 「おりゃあ!」


 気合を入れながら、的確に強力な一撃になるようにウルベフの急所に攻撃を叩き込む。

 無理な動きをしても、ある程度なら丈夫な体が応えてくれるのをいいことに、できる限り最速かつ、効率的な動きで立ち回る。

 バッタバッタと倒れ、戦利品扱いになる鋭い犬歯だけ残し、その場に積み重なってゆく。

 そして、最後の一匹をしばき、焼き終わった肉が刺さる枝を適当に摘まみ、肉を食いちぎった。


 「うっめ」


 味は極上だった。



 そこからは夜な夜な襲い掛かる魔物をバッタバッタと投げ倒し、しばき倒し、一応と魔物の戦利品回収用の麻袋を持って来てはいたのだがそれが三日過ぎるころにはかなりの重さになっていた。

 そして、ようやく帰宅の日。

 荷車を引きながら、歩いていると。


 「おい、兄ちゃん」


 男の声が俺を引き留めた。

 対して気にしていなかったせいもあり、声をかけられやっと囲まれていることに気づいた。


 「姿見せな。そっちは準備万端なのはわかってんだ」


 そういうと茂みから数人のいかにも悪そうな男が五人にまばらな方向から現れた。


 「バレちゃったか。いや、それは良いんだ。でさ、兄ちゃん、持ち物、金目の物は特になんだけど、俺たちにくれない?」


 おそらくこの集団のリーダーなんだろう。

 長身でそれなりの筋肉がうかがえる青年が俺をカツアゲしに来た。


 「…ジャンプしても金の音はならねぇよ」


 俺はそういうと、その文化はなかったのか、


 「ジャンプって、お前何言ってんだ?」


 本当にわからなそうに俺に聞いた。

 このチンピラ、どこか可愛げがある。

 まぁ、それはそうとして。


 「まぁ、いいわ。兄ちゃん、今すぐ、寄越してくれよ」


 そういうと手下の中でガタイのいい二人が俺の手をつかんだ瞬間。

 俺の脳内で声がする。

 やっちゃえ、エイト。

 触られたなら、なぐちゃってもいいさ。

 本当にクソみたいな自分の声まねの声が能で聞こえた。

 その瞬間、蝶のように舞い、蜂のように刺す、その言葉通りに、自分の持てる最大威力かつ最速かつ、最高の効率の良い回転で右のストレートとアッパーを一人づつに見舞ってやった。

 いい感じに顎をとらえ、いい感じにワンパンとノックアウト。

 森の中で観察した動物たちから着想を得たステップを踏んで放たれた一撃たちは良い感じに結果を出し、若干、俺はテンションが上がり、ファイティングポーズを取り、言った。


 「…俺を狙うってなら、しばくぞ」


 ガッツリにらみ、のびた二人も視界に映るリーダー格君は、


 「クソッ!行くぞ!」


 そういうと手下二人の合計二人と同時ナイフを取り出し、切っ先を向けて、一直線に突っ込んできた。

 その光景を見て、クライムボアを思いだした。

 すると、やることは一つだった。


 「そりゃ!ふっ!おりゃっ!」


 一人づつに横からの攻撃、蹴りをぶち込むことだ。

 全員のこめかみにかかとがヒットし、俺は全員倒れたのを確認し、そこをあとにした。

 最終的に盗賊っぽい奴らは未遂に終わってという事で見逃してやることにした。

 なんか理不尽にしばいたような気がするが、それは、うん、まぁ、いいよね、という事で、第二段階とかそういう能力覚醒には繫がらなかったが一人で戦う事についちぇは技術向上で来たんじゃないかと思いながら、帰路をさらに歩むのだった。

読んでいただきありがとうございます。

では、次回もお楽しみに!

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