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第六十三話 灼熱の銀翼

決着!

 俺こと吉田よしだ英斗エイトは悲しいことに異世界転生を果たし、山あり谷あり、様々を経て、ヨコタシュンスケの手からフィエナという町を守るため船で移動していたところ海賊で魔法使いの少女に襲われ、イフリート第二形態をやむを得ず使用してしまいながらも退けることに成功するがイフの人間化が進行してしまうもたどり着いたヨグソトルスにて、とうとうヨコタシュンスケの一味の一人の変態と遭遇し交戦、第二形態を使うもイフと俺の何かが合わずに変態ことミャリャリ・クェクェとの戦況は不利に陥っていり、負けてしまった、そして、反省を生かし、クェクェの宣言にて確実に起こる再戦に備え、作戦を企て、リベンジを決意する、そして、アルク帝から聞かされたヨコタシュンスケの一味の狙い、未来に俺に充てて出されるクエストののためにも、俺が与えられた使命のためにも、どうにかしなければならない、そのために俺はクェクェとの再戦、そしてその戦いの中で圧倒的有利の立ち位置となるもクェクェはさらなる奥の手の姿に変身してしまった、まる。



 変化したクェクェは言葉などは発さなかった。


 「オオオオオオォォォオオォォォオオオ!!」


 吠えるか如く叫びを放ちながら、触手で俺を狙って打ち込む、それだけの攻撃をしてきた。


 「ッ!」


 小さく息を吐きながら俺はよけるも、腕を掠めていたらしく鋭い切り傷が腕に出来ていた。

 そこから血が流れ、その攻撃力、そして放たれたときの段違いの速度に俺は驚愕した。

 だが、最強でいたいと言っていた奴が放つ攻撃で倒れる気もなければ、その程度の奴で負ける気もしなかった。

 俺には守るものがある。

 進むべき未来がある。

 何もない奴にそれが塞がれてたまるか。

 俺は一度距離を置き、サワムラを下すと、


 「あとでぶったれた俺とイフを運んでくれ」


 そう言い残し、突撃する。

 音を放ち、切り裂き吹き飛ばしながら飛翔する俺たちに触手を打ち込むクェクェ。

 全十二本の職種は自由自在にうねり、曲がり、穿つ。

 だが、そんなもの、俺は関係ない。

 一本一本避け、切り刻む。

 時には燃やし、潰し、繰り返す。

 縦横無尽に飛び回る俺たちを誰も捕まえられない。


 『悪魔のような姿になってまで勝利を欲するなんて、無様な方です』


 軽蔑するような笑いとともにイフは言い放ち、真っ黒な炎を両手を振るい、弾き飛ばすように放つ。

 その炎は弾となり、十二個に分かれ、触手に着弾するといい気に燃え上がり、触手を焼滅させた。


 「ギャアアアアアア!」


 魔物の様な雄たけびをクェクェは上げる。

 俺たちはその声に何も気を止めるものはなく、淡々と次に行動を移した。

 天高く飛翔し、上空から狙いを定めた俺たちは翼を何よりも鋭い刃に変え、さらに雪よりも白い火炎をまとわせ、急降下する。

 これが俺が提案したちょっとしたこと。


『「灼熱の銀翼(バーニングソレイユ)ッ!!!」』


 イフと同時に叫んだその名は俺たちの必殺技の名前だ。

 加速に加速をつけ、衝撃波の環が三十九個重なり、クェクェが重力操作のモーションを取ろうとしたときには、翼で巨大な腕を切り裂き消滅させていた。


 地面を抉りながらブレーキをかけ、止まると、だいぶ後ろに離れてしまったクェクェは姿が戻り、全裸で地面に倒れていた。

 勝敗は決した。

 俺たちは解除し、二人で支え合いながら、勝利の拳を掲げた。

 そして、倒れそうになったところを、


 「お疲れ様っす」


 労いとともに駆け付けたサワムラに受け止められた。

 そして、壁にもたれかかった俺とイフを見て、サワムラはポケットにしまっていた発煙弾を上空に打ち込み、戦闘終了と勝利を告げる蒼い煙が空で漂った。

 俺とイフはそれを確認すると、疲れから眠ってしまったのだった。



 翌日、昼頃に目覚めた俺とイフはアルク帝に呼ばれ、彼の部屋で話をすることになった。

 内容は簡単にいうと、「国を救ってくれてありがとう」というものだった。

 彼が感謝しているときの表情を俺は決して忘れることはないだろう。

 世界を救うというのはそういう事なのかもしれない。

 ただ俺はそう思った。

 そんな話の後、アルク帝は俺にこんなことを聞いた。


 「私と同じ年齢なのに、エイト、君は本当に立派だ。なんで君が冒険者の様な不安定な職業をしているのかが不思議なくらいだ。なんで、冒険者になっているんだ?」


 それに俺はまさかの返しがあるモノだなと思いながらも答えた。


 「なんでっていうのは答えられないですが、今の俺があるのはこの職業でやっているから、ってのだけはわかりますよ」


 それに面食らったような表情をし、アルク帝は笑った。


 「あははははは、そうか。ならば、お互いに、頑張ろうじゃないか」


 そう言って、アルク帝は俺に手を差し伸べ、


 「そうですね、お互いに!」


 俺はその手を強く握り、握手を交わした。


読んでいただきありがとうございます。

では、次回もお楽しみに!

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