第六十話 事件起こった後は会議室
今回はセリフなしの地の文回です。
俺こと吉田英斗は悲しいことに異世界転生を果たし、山あり谷あり、様々を経て、ヨコタシュンスケの手からフィエナという町を守るため船で移動していたところ海賊で魔法使いの少女に襲われ、イフリート第二形態をやむを得ず使用してしまいながらも退けることに成功するがイフの人間化が進行してしまうもたどり着いたヨグソトルスにて、とうとうヨコタシュンスケの一味の一人の変態と遭遇し交戦、第二形態を使うもイフと俺の何かが合わずに変態ことミャリャリ・クェクェとの戦況は不利に陥っていり、負けてしまったのだった、まる。
目覚めた場所はヨグソトルスの大病院の一室だったらしく、俺はイフの寝ているベッドと横並びになったベッドの上でサワムラから発見されたときの状況を聞かされていた。
サワムラの言っていたことをまとめると、俺達含む今回の警備隊の生存者は四名。
俺とイフは特にひどい状態で倒れており、治療に二日掛かるほどのレベルだったらしい。
そして、俺が倒れた後の話なのだが、気絶し、一度は死んだと思い、クェクェは生死を確認すると、俺達が生きていることに気づき、「また会ってしっかり殺してやる」という旨の言葉を残して去って行ったらしい。
という事は勝利宣言された上に情けなのかはわからないが、少なくとも生死ももてあそばれたことになる。
それに俺とイフはたまらなく悔しくなってしまった。
だが、悔しがっても何も起こらないのをわかっている俺とイフはその悔しさを噛みながら、反省会を始めることにした。
ちゃんと、サワムラにも情報提供として反省会に混ぜ、対策を練ることを急ぐ。
クェクェの行動、能力すべてを包み隠さず話、対策を考え、第二形態の性質を見直しながら今回の押し負けの原因となったものを洗いざらい話し、考え、すべて仮の解決に辿り着いた。
クェクェの能力については、まず、変身能力については第二形態でどうにかなるという事で落ち着き、問題となっている重力操作能力は発動条件を考えることから始めた。
あの時、クェクェは手で四角の枠を作って能力を発動した。
という事は、あの手で作った四角の枠に意味があるはずだ。
任意に物の引力斥力を操れるといっても、目に見えないものは任意といして『選べない』はずだ。
任意というのは好きなようにという概ねの意味があるが、それ以前に前提として『選べるものがあること』が掲げられる。
ならば、範囲は必ず、限られるはずだ。
テストで回答欄以外に問題をかけないように、必ず、範囲は存在する。
では、その範囲はどこまでなのか。
それは手で作った枠、もしくは目の前に存在する枠として認知できるものであり、その枠内で目視できる物である。
簡単に言ってしまえば枠内に入らなければ条件は満たされないはずだ。
だが、遠距離からその能力を放っていたことを踏まえれば、目視できるというのにも何かあるはずである。
おそらく、目視したものが何にか認識できる、それで満たされる可能性もある。
そうするとどれだけ小さい枠だとしても認識能力が高ければ、範囲は地平線までというとんでもないことになる。
という事は、簡単に避けることができないということになる。
これの解決策はサワムラだった。
気配を消す、眼には見えなくなる能力。
これは彼女が触れている生物、非生物を関わらずその能力の恩恵を受けることができる。
という事はその条件をすり抜けることができる。
そして、考え付いた作戦は第二形態になった俺たちの背中にサワムラを縛り付ける、それだけだった。
チートを持つと、人間脳筋になるのだ。
という事で、リベンジ戦のやり方は決まったのだが、クェクェとの戦いで最も問題となった第二形態の不調。
これについてはサワムラを抜いて話し合うことにした。
あの時感じた、とにかくイフと何かずれている感覚はイフも感じていたらしく、端的に息があってないで解釈が一致した。
短時間でならどっちがどっちかで合わすことができるが長期戦闘は全く向いていない。
こうなってはせっかくの進化を生かすことはできない。
ならば、どうすればいいか。
答えは一つだった。
バーズさんから鍛えられたように、実践あるのみ、特訓、脳筋理論だった。
傷が痛む体を引き釣りながら、森に向かい、融合魔翼に姿を変えるとひたすら体を動かした。
そして、朝焼けがあたりを染め始め頃。
俺たちは無意識で同時の呼吸で拳を放てるようになった。
これはその場の慣れではあるがそれでも進歩だった。
そして、ちょっと、俺は思いついて、イフと意気投合し、その完成に向かって再び体を動かす。
息が合うたびに合わないときに移す動作の数倍軽くなった感覚を体に覚えさせ、それを意識させずに出来るように体で叩き込む。
超高速移動ができるおかげで繰り返しの効率は格段に上がり、効率も次第に上がり、俺んが提案したものも形を持って行き、だんだんと、完成へと漕ぎつこうと進んだ。
そして、ようやく、
それは仮の型を得たのだった。
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では、次回もお楽しみに!




