第五十九話 バケモノらしい、そんな力。
前回の宣言通り、短めです。
多分今のところ一番短い回かも知れません…。
俺こと吉田英斗は悲しいことに異世界転生を果たし、山あり谷あり、様々を経て、ヨコタシュンスケの手からフィエナという町を守るため船で移動していたところ海賊で魔法使いの少女に襲われ、イフリート第二形態をやむを得ず使用してしまいながらも退けることに成功するがイフの人間化が進行してしまうもたどり着いたヨグソトルスにて、とうとうヨコタシュンスケの一味の一人の変態と遭遇し交戦、第二形態を使うもイフと俺の何かが合わずに変態ことミャリャリ・クェクェとの戦況は不利に陥っていく、まる。
「防御が甘いぃ!攻撃が緩いぃ!行動が遅いぃ!Oh,Yeah!」
まるで早打ちのビートを刻むかごとく撃ち込まれる効果力の高速連撃は俺たちを少しずつ追い詰めていく。
「くっ…」
俺は苦虫を噛むように防戦一方に陥り、時にイフに代わるも、火炎を打とうも戦況を変えるには乏しく、一方向試合は覆せずにいた。
『どうすれば…』
イフも現状の打開策を見つけられるずに俺同様の状態となっていた。
どうしようもできない、そんな俺たちをさらにダメ出すようにクェクェはニヤリと嗤い、
「まだまだあるYO!これでも喰らいなぁ!俺のネタぁ!」
いい初と同時に俺と距離を取り、親指と人差し指で、L字を作り、両手でそれを合わせ、資格を作りその枠内に俺をとらえると、
「セット、シャフトX。ダウン」
つぶやいた。
その瞬間、
「ぐぁっ!!!!????」
まるで体重が数百倍になったように俺は墜落し、地面にめり込んだ。
体が重すぎて動けない。
まるで地球の重力のじゃない場所にいるような。そんな感じだ。
骨がキシキシと軋む音が体の中で響き、激痛が俺たちを襲う。
『「ぐぁあああああああああああ!!」』
俺とイフの絶叫が響いた。
そして、それを楽しそうに笑いながら見ていたクェクェは、
「アップ」
また呟くと、今度は重力がないみたいに体が軽くなり、激痛を残し何していないのに体が宙に浮かんだ。
だが、移動ができない。
それこそ摩擦がゼロになって、反動を使って動けなくなっているほどに、移動が全くできない。
そして、クェクェはある程度の高さまで浮かんだ俺を見て、
「ダウン」
またつぶやくと、先程のように地面に落とされた。
落下加速度が加わり、口から血が出た。
痛い。
痛い、痛い痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
全身がつぶれているのを感じながら俺たちは血を吐き続ける。
そんな俺たちを見ながら、クェクェは言った。
「説明口調で反してやるから、よく聞いとけYO!俺の能力は二つ!姿をバケモノに変え、バケモノにふさわしい身体能力や飛翔能力でこうどうできる、変身能力!アーンド!引力と斥力を一定条件で任意に操れる重力操作能力!それが俺の能力だYO!でもぉ、能力をお前に教えたところで、お前は俺に勝てないのYO!Yeah!Yeah!!Yeah!!!」
そんな言葉でクェクェは勝利を宣言した。
直接言わなくてもいいくらいに、わかりやすい宣言。
からくりを教えたところで俺には勝てないのだ、そういう事だった。
負けたくないという意思に反し、俺が何であろうと状況は決していた。
そして、クェクェは止めといわんばかりに、
「じゃ、君はなんか弱いし、ここで死んでもらうよ」
そう告げられ、
「アップ、ダウン、アップ、ダウン、アップ、ダウン、アップ、ダウン、アップ、ダウン」
死刑宣告がごとく繰り返された言葉通りに何度も地面に打ち付けられ、俺達の意識は完全に途絶えた。
死んだ。
俺は確実に死んだはずだった。
だが、
「「!?」」
俺とイフは同時に目覚め、体を起こし、
「「いっ!?」」
同じ場所を抑え、激痛にまたうつ伏せに戻った。
そしてお互いにお互いを認知し、見合わせ、また天井を見て、
「「生きてたぁ・・・」」
そう同時に言い放ち、いつからそこにいたのかわからないが近くにいたサワムラに
「三日もぶっ倒れてたのに、いきなりギャグですか?」
突っ込まれた。
読んでいただきありがとうございます。
では、次回もお楽しみに!




