第五十六話 諸刃の翼
今回は使い捨てキャラが登場です。
俺こと吉田英斗は悲しいことに異世界転生を果たし、山あり谷あり、様々を経て、新たな物語が始まる、まる。
空間の記憶から一週間が過ぎ、世界に異変が起こり始めた。
突如して現れえた異常気象。
スコールのごとく雨を伴わない落雷の雨。
何度も繰り返し頻発する地震。
ありあえない地質の変化。
それは世界がバランスを崩しているかのような状況だった。
そして、それと同時にヨコタシュンスケが動き始めたという情報がバーズさん越しに耳に届いた。
異様な力を持っている人材を従えて、一定の国を襲撃して回っているらしく、騎士団は災害の対応に挟まれ手が回っていなとのこと。
ということで、以前に言った俺の発言を覚えていたバーズさんは俺にクエストという方たちでヨコタシュンスケの一派に襲われる可能性がある国へ向かう事になった。
俺とサワムラとイフの三人で乗り込んで俺達含む総勢214人を乗せる大型船で三日かけて辿り着く島、ガーブィル島へ向かっていた。
目的とフィエナ帝国帝都ヨグソトルス、俺たちが拠点を置くビスタリアよりも大きく広い土地を誇る技術的にも発展仕手いる国である。
フィエナとビスタリアは友好関係を結んでいて、その関係上、俺たちは助っ人外国人よろしく、それなりに扱ってくれるとのこと。
俺はその事態に不安を抱えながらデッキの上に置かれた長椅子に腰かけ海原を眺めていた。
サワムラは能天気に海原を眺めては船に乗るのが初めてだったらしく船内を探検していた。
イフといえば、船酔いしたらしく、俺の膝を枕し横たわっていた。
「大丈夫か、イフ」
「昔、船に乗ったことあるんですが、こんなこと初めてですので…。うっぷ」
「悪かった、無理しては成そうとしないでいいよ」
俺はとりあえず膝に吐かれるのだけは回避して、イフの人間化の被害にあっているという事は理解した。
正直、船は木造でバアルの力に耐えることはできないのは目に見えている。
海で魔獣に合えば融合魔翼を使わざるおえない。
練習も何もしていない技を試す不安と、イフの人間かが進行してしまうかもしれないという恐怖がどうしても拭えずにいた。
だが、その予測はすぐに現実に反映される。
「うわああああああああああ!?」
そんな叫び声を誰かが挙げた。
俺はそれに驚きながらもその方向へ向くと巨大な水の巨人が真昼間の太陽を隠すように姿を現した。
魔獣ではない。
何か別の力、魔法で構成されたものによく似ている。
俺は水の巨人を観察するとやはり、だれかの姿。
巨人の額あたりにうっすらと浮かぶ影は人影で魔法使いだろうと一瞬でわかるようなエナンと杖の様なものも見える。
どうやら魔法らしい。
俺は推理すると、イフも
「さすがに見てくれだけの魔法ですよ」
と捉えにくい罵倒らしい言葉を口にした。
という事は魔法で確定らしい。
サワムラはたぶん船内でこっちに来るのはだろうと思い、頭を回す。
空中移動するにもバアルで船を蹴らなければいけない。
そうすると反動にこの木造は耐えることができずに沈み、大勢の死者を出すことになってしまう。
どうすればいい。
そんな迷いで動けずにいると、水の巨人は手らしきものを振りかざし、船に向かって振り下ろし始めた。
俺はその瞬間までも迷い続けていた。
その最中、口づけされる。
相手はイフだ。
その瞬間、鋼鉄の繭に俺は包まれ、融合魔翼へと段階上昇した。
その状況に俺は戸惑っていると、
『みんなを守りたいんです!この後がどうなるかは二の次ですよ、ご主人様!』
イフに叱咤され、イフに体の主導権を渡すと。
『はあああああぁぁぁぁああ!』
雄たけびを上げながら、羽ばたき飛翔し、振り下ろす腕を火炎で蒸発させ、炎上の虹を作り、その輪を潜り抜けると本体へ一直線に向かい、腹パンで水の巨人からくりぬく様に本体をぶち抜いた。
本体は小柄な少女で、巨人は体内に残された杖とともにその姿を海面に溶けるように崩し、姿を消した。
少女は俺の拳に筆禍るようにして気絶している。
俺は目覚めたらいろいろと聞くため、連れ帰ると判断し、姿を解除しながら、デッキに降り立ち、周囲の人間から称賛されることとなった。
その夜。
目を覚ました魔法使いの少女を問いただすと少女は海賊行為をしている魔法使いだったらしく懸賞金がかかっているという情報も手に入れ、フィエナで刑務所送りにするという事で、マストに括り付けて拘束した。
一難去ったそのあと、俺はイフの状態を調べると、やはりといっていいのか、人間化が進んでいた。
症状こそ変わることはないが状況は悪化してしまっているらしい。
俺はすぐに判断すべきだったと後悔すると、イフは言う。
「ご主人様、本日は勝手な行動をお許しください。ですが、私は、私の目の前で誰かが傷付くのは見たくありません。ですので、今後も、もしかすると同じ過ちを繰り返すかもしれません」
それは迷うなというイフなりのオブラートに包まれた警告だった。
俺がそこまでオチていることの決定付けでもあり、俺はそれを深く受け止めた。
読んでいただきありがとうございます。
実は今回が初めて使い捨てキャラだったり。
では、次回もお楽しみに!




