第四十話 暗転
ヨハンはどちらかというと古武術タイプ
俺こと吉田英斗は悲しいことに異世界転生を果たし、何でも屋ヴァンヴォリックと共に世界の敵となっているヨコタシュンスケの一味の一人、エミリー・フリッツを打倒することを決意したその矢先、イフが攫われ、サワムラハルコが重傷を負ってしまい、近衛騎士団から取り調べやらを受けたのち、バーズさんと再会を果たし、ヴァンヴォリック、国王直属騎士団、俺の三つ個人と勢力で協力しエミリー・フリッツを倒そうという提案を受け、ヴァンヴォリック、国王直属騎士団、俺の三勢力の協定がむすばれ、その最中、エミリー・フリッツの居場所が判明し、三勢力の共同戦線をもって、エミリー・フリッツ討伐作戦が始まり、過去に街であった少女がエミリー・フリッツであった事とイフがエミリー・フリッツの手によって心まで操られ敵となって再会した事の二つに驚きながらも戦いが始まり、イフを俺とバーズさんとアーノルド・ヴィン・ラハールを中心に構成圧された部隊で倉庫内に、エミリーを鬼町兼弘とヤーヴェンさんとヨハンを中心に構成された部隊で倉庫外に隔離することが成功し、それぞれが相手専用に練った作戦に嵌めることに成功していたのだった、まる。
倉庫内、イフ交戦組。
捕縛されたイフに俺は第一段階の作戦として呼び掛けを始める。
「イフ!戦いはやめよう!自分で自分の身体を止めることができないのなら、エミリーを倒すまでその状態でいるしかない!」
俺の声に反応はなかった。
むしろ、ただ暴れるばかりで、効果は全く見られない。
それに俺に剥けるイフの目は敵意のみしか感じ取れなかった。
だから、バーズさんにアイコンタクトをし、第二段階の作戦に移った。
エミリーの相手を操る能力がマインドコントロールだという可能性を考慮し要していた作戦。
それは、俺の意識をイフの意識に送り込み直接的に開放するというものだった。
催眠魔法でイフをまず眠らせ、俺とイフを接続できる最大の距離で意識を接続し、俺はその場で気絶し、意識だけが赤い光に包まれるように飛んでいくのが分かった。
倉庫外、エミリー・フリッツ交戦組。
フィールド包まれ、ヒットアンドアウェイ戦法を続けるヨハンとバウナフルは額に汗を滲ませながら、戦闘を続ける。
対するエミリーは息を少し上げているもののさほどの疲れは見せずに攻撃の手を止めずに斬撃を繰り返していた。
圧倒的な体力の差に二人はエミリーの浮かべるえみに苦虫を噛むような表情を浮かべた。
エミリーの動きはまるでスケートリンクの氷上すべるかのような滑らかな平行移動で動いている。
その動きにバウナフルは魔力を検知し、足底に魔法で摩擦を少なくする魔法を張り動いているのだろうと予想し、バウナフルの隣に下がって来たヨハンに対抗する行動を伝えた。
「ヨハン、一度、エミリーが私に背中を向けるように引いてくれないか?」
それの指示に察したヨハンは訊く。
「なるほど、あの移動法は魔法でしたか。それで足を?」
それに静かにバウナフルは頷くとヨハンは行動に転じた。
ヨハンは縮地や移動魔法を絡ませた高速移動と急停止を行い、その場に残像を残すように移動を始め、残像はまるで移動するかのような動きを持ったものとなり、それはまるで分身を行っているように見えた。
その技にバウナフルは感動を覚えながらもサイトを覗き、エミリーの足元を狙う。
エミリーの動きも速いのだがそれを上回り、先回りするヨハンの残像に少しずつ動きの範囲を縮めていき、照準を合わせやすくなっていく。
そして、ほぼ動けずに残像がエミリーの直ぐそばで移動し続けるようになると、一瞬、ヨハンからの『撃て』というアイコンタクトが伝わり、バウナフルはトリガーを引いた。
着弾点の魔力を消失させる魔法を固めた弾丸を足元へと打ち込み、エミリーの踵に着弾し、魔法が紫の期待となり霧散した。
だが、霧散した紫の霧は再び集約し、一つの箱になる。
それは一面だけ小さな穴が開いていることが分かり、バウナフルは叫ぶ、
「嵌った!ヨハン離れるんだ!!」
その声にヨハンが素早くその場から離れた瞬間にその箱を拾い上げたエミリーは言う。
「影を作らないように細工するのは予想通り。だから、あえてみんなが気付きやすい足元のそれも移動関係の魔法に細工した。移動魔法が何らかの方法で解除された場合、真打が起動するように」
そう言った瞬間、箱の穴をバウナフルに向け、言う。
「影がないなら無尽蔵の影をもってくればいい」
そして、言い終わると同時に真っ黒の煙が上がり、手をかたどり、バウナフルを瞬間的に包み込み無雑作に振られたその黒い手はバウナフルをフィールドの壁に投げつけられ、打ち付けられた。
「ぐっ!?」
口から唾液と血液を吐き出しながら地面に落ちると、ヨハンはその箱について理解した。
小さな一面だけに空いた四角い箱は影を箱の中に作り出し、影を操り武器にするための排出孔として機能しているだけのタダの魔法で作っただけの特殊な効果がない箱であり、彼女の武器なのだと。
読んでいただきありがとうございます。
次回、主人公肉弾戦!
対イフ組がほとんどの出番を食っています!
では、次回もお楽しみに!




