第十九話 こいつはアサシン
新キャラ登場です!!
そして、新章開幕!!
俺こと吉田英斗は絵面が強い神様にチート能力特典を添付された上で異世界転生させられ、ようやく本格的に異世界転生生活が始まったのだった、まる。
俺はその日、かなり早い時間に目が覚めた。
窓の先にある景色を見ると朝の光と共に空が青み掛かっていた。
かなり早い時間に起きた、そう思い二度寝しようかと考えてみたがどうもはっきりと目覚めてしまったらしく、二度寝することができない。
そう言う訳で俺は隣のベッドで寝ているイフを起こさぬように居間へと向かった。
今に向かうとやはりそれほど明るくない空が窓には映っていて、何をするのにも微妙な光度で家の中を灯していた。
俺は仕方なく窓に映る景色を眺めながら椅子に座り呆けることにした。
今日はどんなクエストに行こうか。
危険なものでもいいけど、報酬が良いのがいいな。
洞窟とかは嫌だな。
できれば虫系の魔物は遠慮したい。
最近、採集クエストを受けてないから、そういうのもいいかもしれないな。
というか、ギルドから冒険者が消えた『何か知らの理由』って何だ。
そんなことを考えていると、外からバタンというそれなりに大きな音が鳴ったのに気づいた。
俺はなにか嫌な予感が四、一度外へ飛び出すように出た。
そして、音がしたあたりの位置まで移動し、そこの光景を見て、俺はため息を付き一言。
「なんだ、これ…?」
一人の女性が倒れていた。
一通り意識があるか確認し、ないことを認知、さらには外傷があるのかを確認し、無いという判断を下した。
そして、どうして倒れているのか解らず、最悪、なんか面倒だったらまた外に吹っ飛ばすという事で家に入れることにした。
家の前にこんなのが倒れていたらご近所に怖がられてしまうし。
だが、しかし、家に入れてから気付いたのだが、この女ずっと腹をならしている。
まるで腹に何か違う生き物でも飼っているのかのごとく、ぐー、ぐー、と喧しく鳴らしている。
実はコイツ、行き倒れてるだけなではないだろうか。
しばらく行き倒れ女(仮)を寝かしていると、
「おはようございます、ご主人様。今日のお目覚めは早かったのですね」
彼女が目を覚ます前にイフが起きて来た。
イフは居間のドアを開けると共に頭を下げ、挨拶を一つ。
「おはよう、イフ」
俺も何気なく挨拶を返すと、イフはようやく頭を上げ、固まった。
そして、第一コメントを述べた。
「ご、ご主人様、私の見間違え出なければなのですが、私の知らない女性の方が長椅子に寝ていらしているのですが…」
戸惑いながら、イフは片腕を刃物に変えて、ゆっくりと構えて居た。
「あかん、それじゃ死ぬ。もし目覚めの一発でそれをやろうとしてるのであれば、目覚めなくなるぞ」
「ですが、ご主人様、そのお方、どこからはいられたのですか?」
「行き倒れてたから、ご近所に迷惑をお掛けしないために家に持ってきた」
「ですが、危険人物でしたらいかがなさるのですか?」
「しばき倒して路上に捨てる」
「女性に容赦なさらないのですね。悪には差別なく罰をあたえる考え、尊敬いたします」
「そこは否定してほしいわ」
なんてくり広げると、
「…ん、うぅ…」
行き倒れ女(仮)が目を覚ました。
目を開き、ゆっくりと上半身だけ身体を起こすと、俺の顔を見て、一言。
「あ、吉田英斗!」
初対面でなんで俺の名前を知っているんだ、そんな疑問が浮かび、
「お前は誰なんだ。俺の名前知ってる奴なんてほとんどいねぇんだぞ」
ストレートに聞くと、行き倒れ女(仮)は嫌な笑いを浮かべ、一瞬でナイフを取り出したかと思うと、
「名乗る必要はねぇっス!あんたはここで死ぬんっすから!」
殺害予告と共にナイフを俺に向けて振りかざす。
だがしかし。
「いてッ!?いででででででででででででででっ!!!!!!」
バーズさんから念のためだと教わったナイフを持った対人の拘束技で行き倒れ女(仮)改め、殺人未遂女のナイフを手元から離させると、関節技を掛けて、容赦なく顎を掠めるように膝蹴りを当てた。
「うきゅっ」
なんて面白い声をあげ、殺人未遂女は気絶した。
その一連を見て、
「申し訳ございません。驚いてしまって、女性を取り押さえることを放棄してしまいました…」
と、イフは謝罪を口にした。
「あぁ、いいよ。俺もびっくりしたし。それにバーズさんから教わったことが早い段階で実践に移すことができたし」
そう言って、イフをフォローしつつ、殺人未遂女を縛る紐を戸棚から取り出して殺人未遂女の手足を縛り、椅子に括り付け、縄に細工し、縄を千切った場合、直ぐに顔にフライパンが迫り、正面衝突事故を起こすように設計した。
「ふー、これで良し」
俺は括り付けを終了し、一言呟くと、
「外に放り出すやら、その場で処分するなどはしなくて良いのでしょうか?」
イフは不安そうに訊いてきた。
「あぁ、いいんだこれで。放り出しても襲ってきそうだし、処分するにせよ、なんで俺の名前を知ってるのかの理由を聞かなきゃいけないからね」
俺はわれながらに恐ろしいことをいうなと思いつつも、これから起こることに一抹の不安を感じざる負えなかった。
読んでいただきありがとうございます。
では、次回もお楽しみに!




