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第十一話 この世界にドラゴンはビンタで倒せる(キャラ限定)。

真面目だけど少しふざけてます。

俺こと吉田よしだ英斗エイトは絵面が強い神様にチート能力特典を添付され異世界転生させられ、王都ビスタリアに到着し、そこでギルドに加入、そして、二回目のクエストで自分の意識が足りないことを自覚し、成り行きで王国騎士団長アルフレッド・バーズさんの家に泊まることになり、さらに成行きでバーズさんの元で修行することになったのだった、まる。



 修行一日目。

 バーズさんの勧めで俺はあるクエストを受けた。

 それは魔獣の一種である、ドーゴン二頭の討伐。

 ドーゴンとは、この世界でドラゴンのことらしく、依頼書の絵を見ると西洋の龍によく似た姿をしていた。

 そんなやつを二頭。

 俺の技量でどうにかなるのだろうか、そんな不安を抱えながら、クエストの依頼に書かれた指定区域に足を踏み入れ三十分。


 「ォオォォオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」


 一体目、発見!

 見た目数十メートルの怪物の絶叫に俺は少しビビってしまった。

 だが、提案者で今回、同行しているバーズさんはドーゴンを見て一言。


 「やっぱ、こいつ、うるさいわ」


 単純な悪口。

 もうなんとも言えない。

 ほかになんか言うのかと思って、意識を一瞬でも寄せた俺がバカだった。

 俺は即座に鎧を召喚し、バースさんに言う。


 「バーズさん、ちょっと驚くと思いますよ」


 そして、イフと目を合わせ、イフは魔剣へと姿を変え、俺はその魔剣を携え、イフリートの切っ先をドーゴンに向けた。


 「…ほぉ」


 一方、この世界でもあまりなさそうな光景を目にしたバーズさんは物珍しいそうな顔を浮かべ感嘆の声をあげた。

 それを尻目に俺は全速力でドーゴンに向かう。

 一応直線ではなく、ジグザグと不規則の軌道を描き、数秒でドーゴンの足に到着すると全速力で真横に一線の斬撃を振るった。

 それで少なくともドーゴンの足にはダメージが入る、はずだった。

 横に振るう瞬間、まるで予知するかのようにドーゴンは真上に飛んだ。


 「どんな反射能力してんだよ!?」


 俺はそのあまりにも速い動きに突っ込むと、


 「そいつはな、相手の思考を読む器官が眉間にある。まずそれをつぶさない限り勝ち目はないぞ!」


 バーズさんはヒントを俺にくれた。


 「眉間、か。ならッ!」


 俺は全力でジャンプをし、空中で地上では地面が崩れ、自分までが危険にさらされる可能性があり出来なかったバアルの出力を最大にして空を蹴り込んだ。

 すると空気は圧縮され、一つの足場となり、さらに空中でのジャンプを可能とする。


 「オラァッ!」


 そんな俺の掛け声とともに空中ジャンプを応用した空中方向転換を行い、ドーゴンの頭上まで超高速で移動する。

 そして、眉間を目掛け切っ先を向け、くし刺しにするように飛び込むと、やはり、それを予測していたようにドーゴンは急な方向転換で攻撃を避けた。

 だが、その行動まで俺は織り込み済みだった。


 「イフ!」


 「はい!ご主人様!」


 呼び声に応じイフは剣から人型へと姿を変え、それと同時にイフの片腕を刃に変化させる。

 そして、俺を踏み台にイフは再びドーゴンの頭上へと移り刃の先を眉間へと向け、俺は超高速でドーゴンの顎辺りに移動し、


 「行くぞ!」


 合図を叫び、俺は拳を構え、一気に同時にドーゴンに一撃を叩き込んだ。

 二つの同時に行われる行動の余地は出来ていても対処は出来なかったらしく、ドーゴンは落下し、イフを高速移動で回収すると、即座に地上に降り、落ちて行くドーゴンを確認し、イフとハイタッチした。

 どうして即興でそんあ技をすることが出来たのか。

 それは結構、簡単で高速移動中に打ち合わせをしたからだった。

 だが、そんな簡単な手法であっても眉間を潰せたのは潰せたのだ。

 万々歳と言ったところだろう。

 しかし、単に行動を読む器官に攻撃を与えただけ。

 落下した直後、ドーゴンは再び、上空へと飛び上がり、俺たちに向かい直滑降で向かってきた。

 それを見て、俺は再び、イフリートに姿を変えたイフを握り、構える。

 今度はイフリートの能力を使い、炎を纏った刃で切り裂く。

 そう決め、一歩踏み込み再び空中へ飛び上がる。

 考えがない、そんなわけない。

 決意から逃げる意味なんてない。

 俺はまた不規則に空中で飛び回り、加速し続ける。

 例えば、無限に加速するものがあるとして、その加速する物体が長い距離移動す続ければどうなるだろうか。

 答えは明白。

 めっちゃくちゃに速くなる。

 その理論で加速を重ね、ドーゴンはと交わる瞬間急停止をし、その勢いで剣を振りぬいた。

 バゴォ!!

 そんな轟音を立てながら、急停止により勢いに延ばされる剣に纏った火炎はドーゴンの体躯を優に越す大剣のようにドーゴンの身体を真っ二つに引き裂いた。

 そして、ドーゴンは翼についていた巨大な鉤爪を残し、消滅した。

 ちゃんとした勝利を初めて収めた俺は、


 「おっしゃあああ!」


 空中で雄たけびを挙げ、着地した。

 それを見て、バーズさんは、


 「お見事」


 簡単な言葉で褒めてくれた。

 だがしかし、クエスト依頼は二体。

 一体倒した程度は気は抜けない。

 俺は気を締め直すと、バーズさんの後ろからどうやって隠れてたのか、もう一体のドーゴンが飛び出してきた。


 「バーズさん、あぶ――――」


 ない、そういって注意喚起を使用としたその最中。


 「お前はうるさくなかったが、気配がうるさいな」


 そんな理不尽な一言と共に、バーズさんの体重の乗ったビンタがドーゴンの顔に命中した。


 「ぐおおおおおおぉぉぉぉぉっぉおぉ……」


 そして、一撃でドーゴンは消滅した。


 「えぇ…」


 それなりに考え、苦労しながら倒した敵を一発、しかもビンタで倒したバーズさんに俺は困惑の声を上げるしかなかった。

 そして、思った。

 バーズさんだけは手に回したくない、と。

読んでいただきありがとうございます。

では、次回もお楽しみに!

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