第37話 知らない天井だ。
「ん、ん~っん。ここは?…………あ、知らない天井だ。(まさかこのセリフが言える日がくるとは…………くぅーーーっ!)」
「ヒカル、何くだらないことを言ってるの?」
「ナナ。ここは?」
「私の部屋ですがなにか?」
「ナナ、何でそんなにイライさてるの?」
「はぁーーーーーーーっ?ヒカルは何も知らないの?」
「え、だってナナにボコボコにされてから記憶が無いから…………」
「そ、そうだったわね。仕方がないから今から説明するわね。セバスタン!」
「はい、お嬢様。」
「セバスタン、さっきヒカルが寝てる時にあった出来事を説明会してあげて。」
(いや、寝てたんじゃなくナナに気絶するまでボコられたんですが。)
「ヒカル様、では今から今までの出来事を説明させて頂きます。」
(なんだ。偉そうにナナが言うから、自分で話すのかと思ったらセバスタンさんにさせるのか。)
「ヒカル、さっきから全部貴方の声が聞こえてますわよ。」
「マジで?…………あ、ナナ卑怯だぞ。そういうのはお互い命の危険な時以外は使わない約束だったはず。約束を破った罰は受けてもらうからな。」
「ふぅ、わかりました。素直に罰は受ける事にしましょう。」
(やけに素直だな。)
「罰を受ける前に少し時間を………」
「アーーーーーーッ!」
ナナが話をしている間に、侵入者がいて、侯爵様に報告する途中だったのを思い出して思わず叫んだヒカルだった。
「ちょ、ビックリしたじゃない。一体何事なのヒカル。」
「いや、侯爵様に報告が……………って、そこに転がっているのは誰なの?」
「侵入者の二人目で、私とタロットの命を狙ってきた悪人よ。」
(うわっ~、命知らずがいたもんだ。僕じゃなく、よりによってナナを襲うとか、自殺願望者だろう。)
「で、今からセバスタンが説明会するから聞いて。」
「うん、わかった。」
「それでは説明をはじめます。」
セバスタンがつらつらと僕が気絶している間におこった出来事を懇切丁寧説明し終わった。
「て、事で、捕まえたこの悪人に今から尋問するから、ヒカルも手伝って。」
「う、うん、わかった。(尋問じゃなく絶好に拷問するきだ。)」
見えないロープでぐるぐる巻きにされ横たわっている悪人の頭に手を置いた。
「ナナ、いいよ。」
今からすることは、僕が悪人の頭に手を繋ぐ置いた事により、ナナが頭の中を読み取る。(らいし。なんてインチキな技だ。)
「あなた、女………いえ、女の子なのね。」
「え?、そうなんだ。」
「ふ~ん、そう言う理由で私達を殺害しにきた訳ね。」
「ねぇ、ちょっと!ナナばかり納得しないで僕にも分かるように説明してよ。」
「あなた、もう生きて国には帰れないわね。どうするの。どうせ国帰っても処分されるか、よくて奴隷ね。」
なんとなく泣いているように見える。
「いい方法があるけど、どうする?」
「これじゃどっちが悪人か……あいたたたたっ、ひやて、いだい痛い!ごへんなさい、ナナ、ごへんなさい。」
「たっく、女神様に向かってを悪人呼ばわりするとは、まったく…………プンプン!」
「はぁ~、痛かった。………しかしナナ、きょうびプンプンなんて言う人いないよ?」
この後、ヒカルは翌朝まで起きることはなかった。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
アクセス数がいきなり増えていて真面目にビックリしました。本当です。最初、見ま違いと思い、嬉しさを隠して3度見しました。
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