第28話 いよいよ最後の話
ところでナナさん。仲人の話はいつ話し合いをしましたっけ?
「陛下、ありがとうございます。これで誰からも余計な口出しや文句、嫌がらせがなくなると思います。」
「そ、そうか。それは良かった。」
国王、顔が引きつってますが。
あと、ナナさん。なんでそんなに満面な笑顔なの?
戦争や魔王の話はどこにいったの?
「陛下が他の貴族達に、私達が将来結婚する事を話をして下さい。そして、この事に関して一切の例外は認めないと。」
「な、そこまで言わなくても、私がちゃんと貴族達には話するぞ。」
「それだけではなく、陛下にこの国人達にも私とヒカルが結婚が決まっている事を宣言して頂きたいのです。………でないと、この後、この国に不幸があるかも………」
女神様が国王に脅迫してますが。
「わ、わかった!わかった。私から国中にナナ君とヒカル君が将来結婚する事が決まっている事を宣言し、これを覆す事も出来ない事も宣言する。だから、この国に不幸な事を…………」
国王は、顔が真っ青だ。
女神様が二人敵になったらどうなるか…………嫌でも分かる。
「陛下、安心しました。では、国中に宣言する日程を決めましょう。」
なんだ、その日程って?
パレードでもする気なのか?
「では、色々な準備もありますから、1ヶ月後に。あぁ、楽しみだわ。」
………………何が楽しみなんだ?
ただの告知じゃないのか?
「ナナ君、一体何をすればいいのかな?」
「まず、中央通りの真ん中にある広場で、陛下に大々的に宣言して頂きたいと思います。私達はオープン馬車で国中の道をパレードしたいと思います。そして、その街道の両脇に出店や催し物、そして、夜にはダンスパーティーや花火大会などを計画します。」
……………なんで、たかが伯爵の息子と侯爵の娘の結婚発表ごときで、そんな祭り上げてみたいな事をするんだよ!
下手したら王子や王女の結婚式より派手じゃん!
「ねぇ、ナナ。陛下にそこまで無理を言うのはちょっと…………」
「あ、いや、大丈夫。そ、そうだな。やはり我が国には女神様が二人もおられ、その一人が結婚する事を発表するのだから、これぐらいは…………はははは。」
陛下の空笑いが室内に響く。
「陛下、よろしくお願いします。後日、ヒカルのご両親と私の両親が挨拶に伺いますので。」
「わかった。後はまかせろ。国中上げて祭りを計画しよう!」
「うふふふ。」
「ははははは。」
何の芝居だよ。魔王はどうした、ナナ!
……………あれ、よく考えたら俺は魔王と友達にならないといけないんだよな。…………友達………親友…………心友…………魔王とマブダチ?
魔王って、どんな奴かな。
「陛下にはあともう一つ公認して頂きたい事があります。」
「「まだあるの?」」
俺、陛下とハモり隊にされそうだ。…………ハモり隊ってなんだよ?
「で、で、あと何を宣言すればいいのだ?」
あ、ここでやっと魔王の話か。そうだよなぁ、魔王と友達にならなくちゃいけないんだから、国王に魔王と友達になる許可が必要だよな。でも、魔王と友達になる許可なんて簡単には………
「ヒカルの結婚相手は私一人ですが、愛人なら何人いてもかまいませんので、その事にも陛下にお許しを頂きたいと思いまして。」
何言ってんだ、このバカ女神は!
愛人が何人でもOK?浮気公認。しかも国王からも国王。OK!
「それは、どうしてなんだ?」
あ、そうだ。理由はなんなんだ?
「陛下、私女神ですのでヒカルが昇神するまで体の関係が持てないのです。」
「「え?マジで?」」
そ、それは知らなかった………ナナと愛し合えないのか…しかし昇神って………
心底ガックリと項垂れる俺。
「そんな理由があったとは…………なるぼど、わかった。それで愛人ならいいと。うむ、その時はこちらでも満足出来る女性を紹介する事にしよう。」
「陛下、ありがとうございます。でも、その紹介して頂く女性にはちゃんと了解をもらって下さい。…………決して第二夫人や第三夫人にはなれないと。愛人にしかなれないと。ただ、それ相応の加護や金銭は用意しますと。そう最初にお伝え下さい。」
「うむ、わかった。その事には徹底しておこう。もしその約束を破る女性には何かしらの罰を考えるとしよう。」
「陛下には感謝してもしきれません。」
俺はナナに対して、怒りを抑えきれない。
「陛下、最後の最後に最高に最悪なお話があります。」
このバカ女神、国王を使って遊んでないか?
あと、そこの変態聖女!涙目でうっとりしながらナナを見るな。
でも、やっと魔王の話だな。
だよね?ってか、もうその話しかないでしょう?
「ナナ君、最後に最高で最悪な話とは一体…………」
「陛下は魔王って言う存在をしっていますか?」
あぁ~、やっと魔王の話になったよ。
「魔王か。確かに今から250年前に世界を混乱に陥れた魔の王。」
「そうです。……………陛下、今日は有意義な時間を過ごさせて頂きありがとうございました。」
「「はっ?」」
ぐぁぁぁぁ、このバカ女神殴りてぇ~!
こうなったら後でくすぐりの刑決定だ。
どさくさに紛れて……ぐふふふ。
あとは、変態聖女は蹴りを入れれば喜ぶかな?
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
ブクマ、評価も頂き、本当にありがとうございます。
やる気が出ますね。
皆さんが楽しく読んで頂けるよう死ぬ気で頑張ります。




