第14話 いよいよ能力テスト3
2019年2月5日に修正しました。
なぜかワラワラと大人が大勢集まってきた。
その中の1人、年は50過ぎ?で頭は見事なバーコード。顔は少し脂ぎっているが人の良さそうな顔をしている。
で、その人がいきなり俺に声をかけてきた。
「き、君は確か名前はヒカル君だったね。」
「はい、そうです。」
「テストの途中で悪いけど、ちょっと話が聞きたいから学園長室まで来てくれないか?」
「学園長室?」
「さぁ、早く。学園長室はここからすぐだから。」
「あ、あのう、ちょ、ちょっと待って下さい。」
「大丈夫。別に何もしないから。話をするだけだから。」
うゎ、なんかちょっとやだなぁ~。
あ、またナナの奴ニヤニヤしてる。
「あのう、テストの続きは?」
「テストは学園長室でやるから心配ない。なに、すぐに済むから。ちょっとだけ話を学園長として欲しいだけだから。結界がびっしりと張られた綺麗な部屋だから君は何も心配しなくていい。大丈夫、触ったりなんかしないから、ちょっと話をするだけだから。さぁ、早く部屋に行こか。」
何この人、わざと言ってるの?7歳児の子供相手に……ショタ?いや、この場合なんて言えば…………
バシッ。頭を叩かれた。
「ヒカル、少しは落ち着きなさい。」
いや、だって!こいつ、なんな変態っぽいし。
「ナナ!どうすればいい?」
「カオル、大丈夫ですわ。多分私も後から、その学園長室とかに行く事になると思いますから、先に行って待ってて下さる?」
「うーん、ナナがそう言うならわかった。」
「じゃあ、カオル君。行きましょうか。」
ワラワラと集まった大人達は俺と一緒に教室を出て学園長室とやらに向かった。
残されたナナは、先生が新しく持ってきた上位の魔力を測れる石板を持ってきてナナ能力を測った。
石板に両手をついくナナ。
でもやはり。
バリッーーーーーーン!
「せ、先生!」
「あ、ありえない。………君、名前は?」
「ナナ・フォン・キリンですわ。」
「ナナ君、君も一緒学園長室に来てくれないか?
「はい。かまいませんが。」
先生とナナはそのまま学園長室に向かった。
「はっ!この後のテストはどうなるの。」
その去り行く二人をぼーっと見つめていた先輩がはっ!と思い出す。
この後まだまだ新入生の能力テストが残っているなに、どうすれば………………慌て席から立ち上がり、魔力測定をする為に並んでいた新入生に向かって話を始める。
「新入生のみなさん!このまま静かに待ってて下さい。すぐに代わりの石板を用意しますので。」
先輩は慌て学園長室に向かった。
取り残された新入生達。
「なぁ、あれキリン家のナナ様だよな。」
「うん、あとアサヒ家のヒカルさんもいたよな。」
何処かの貴族の男の子2人が話をしていた。が、そこに突然1人の女の子が会話に割って入ってきた。
「ごめん、その話詳しく聞いてもいいかな?」
「あ、なんの話ですか。」
「いや、さっきの2人の事です。あ、私はセイラ・フォン・サントリーです。」
「さ、サントリー侯爵家のセイラ様ですか?」
セイラ・フォン・サントリー。サントリー侯爵家の長女。
見た目は、金髪碧眼の美少女って感じだけど、やはりまだ7歳。まだまだ子供?幼女?
「はい、あ、でも先ほどの話を詳しく聞かせてもらえないかしら。」
フフフフ。と笑いながら話を聞き出す。
「で、さっの2人の事しってるの?」
「え?この国の貴族の子供ならみんな知ってると思いますけど。」
「そうなんだぁ~。私は最近この国に帰ってきたばかりでなにも知らないから。」
「そうなんですか。あの2人はかなり有名ですよ。出来れば今のうちに仲良くなりたいと思ってます。」
「そうだね。」
「え?そんなに有名人なんだ。あの2人。」
「有名も有名。特にナナ様は。」
「確かに。」
「どう有名なの?」
「これ以上はセイラ様にでも話す事はできません。」
「あとが怖いしね。」
「え?2人の事を詳しく話すとなにかされるの?」
「それも言えません。」
「これ以上は…………セイラ様ご勘弁を。」
あの2人に関してはなぜか貴族内では深く追及したり調べたりするのはご法度になっていた。
噂では、この禁を侵した人物はそのあと行方不明になってしまうと言う。
これは、当然ヒカルの…………と思わせて、ナナの仕業だった。
7歳の女の子がする事では…………ないですよね?かなり怖いんですが。
「はーい!みなさん。お待たせしました。能力テスト始めます。」
新しい石板を持って、ようやく先生と先輩が戻ってきた。
「あ、色々話教えてくれてありがとう。」
「いえ、これぐらいなら。」
「セイラ様、今度ゆっくりお茶でも……」
「ありがとうー!」
セイラは素早く去っていった。
学園長室のソファーに座り、今学園長と対面している。
沈黙の時間が流れる。
学園長は、さっきの紙に書かれた俺の能力の内容を見ていた。
(ち、沈黙の時間が辛い。早くナナの奴こないかな。)
能力が記された紙をテーブルにおき、やっと会話が始まる。と思ったら学園長室の扉をノックする音が。
コンコン
学園長の後ろに立っていた例の人の良さそうなバーコードが、偉そうに。
「入りたまえ。」
(ここ、学園長室だよね。なんであのおっさんが偉そうに返事してるのだろうか?)
ガチャ。
「失礼します。先ほどと同じくらいの能力を持った子がいまして。」
「なに!まだ他にもいたのかっ?」
「はい、今こちらに連れてきていますが、どうしますか?」
「中に入ってもらって下さい。」
「こちらです。」
「それでは、彼の隣に座ってもらえる?」
「はい。」
ナナが俺の隣に座った。
「それで、これが彼女の能力表になります。」
「ありがとうございました。あとはテストの続きをお願いします。」
男先生は一礼して学園長室を出ていった。
そしてナナの能力は………
ナナ・フォン・キリン
種族 人間
年齢 7歳
職業 学生
レベル ****
HP *********
MP *********
属性魔法
火・水・風・地・闇・白・*
スキル 礼儀作法LV7 算術LV10 体術LV10 転移
ユニークスキル
*****・*****・*****・****・****・***
称号
異世界の勇者の奥さん・聖女・悪役令嬢
ブッ。悪役令嬢って称号があるんだ。その正反対の聖女って、意味不明。もうナナの能力もアチコチおかしい。
そして学園長が話を切り出した。
「ふぅ、それであなた方2人は何者なのですか。」
髪が凄く綺麗過ぎて気づかなかったけど、学園長は若くてすげぇ美人だった。
なんて考えていたら、ナナに睨まれてしまった。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。




