第11話 学力テスト
2019年2月5日に改定と修正をしました。
入学式が始まり、各お偉いさんの話や、お決まりの学園長のながーい髪が素敵すぎて、話をよく聞いていなかった。
「ねぇ、殺気の学園長、とても素敵な髪ね。ヒカル。」
ナナ、殺気じゃなくさっきだ。それと考えてる事が同じな事がビックリだよ。
「そ、そうだね。でも僕にはナナの髪の方が素敵だと思ってるよ。」
「あら、ありがとう。ところで殺気の学園長の話、面白かったわ。」
「う、」
待て!これはナナの罠だ。僕が学園長の髪に見とれてた事を確認する為の罠だ。間違いない!
「う、そんなに面白い話だった?」
よし、これが正解だ!間違いない!ファイナルアンサー!
「ふーん。ヒカルはあの学園長の話が面白くなかったの。…………そう。」
逆の逆だったー!
「ヒカル、後でゆっくりとお話しましょうね。」
いえ、早めにすませましょう。
そんなこんながあり、いよいよ学力テストと能力テストだ。
「では、今から学力テストを行います。新入生以外の方はご退場をお願いします。」
おそらく学園の先輩達が綺麗に机と椅子を並べていく。
「では、新入生の皆さん。これから学力テストをおこないます。好きな席について静かに待つように。」
言われるままナナと一緒に席についた。
全員が席についたのを先生方の確認を取ると、一人一人の前に答案用紙が配られた。
「試験時間は3時間です。但し、自分の判断で大丈夫だと思う者は、こちらに答案用紙を出して、次の能力テストに備えて待つように。それでは始め!」
はぁ、テストか。憂鬱だな。さっさと終わらして、学園の中でも見て回りたいな。
ヒカルが羽ペンを持ち、テスト用紙を見ると……………
な、なにこれ?
国語、算数、歴史……………これだけ?
国語………………簡単な問題。
算数………………超簡単な問題。
歴史………………ただの物語じゃん!
テスト、全部で30問。30分で終了。この問題に3時間?あっ、1教科1時間なんだ。………………バカらしい。
と思い、席を立つとと同時に近くで席を立つ人物が………まぁ、わかってはいたけどね。
ナナと目が合い、そのまま答案用紙を出し、二人で外に出た。
次はいよいよ能力テストだ。
さて、どうしたらいいのか、ナナと相談しなくちゃ。
でも、能力テストって何をするんだろう?
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。