第1話 プロローグ
2019年2月5日に改定と修正をしました。
俺は一体何がいけなかったのだろうか?
「あた!い、いってぇ。な、何が…………」
俺はどうやら地面に倒れているようだ。
「マジ、ふざけんな!なんなんだよ!……うっ、」
よく見ると、右腕が曲がってはいけない方に90度程反対曲がっていた。
動こうとしても、意識がぼんやりして中々体が思うように動かない。
「なっ!」
体が動かない理由がわかってしまった。両足が完全に潰れていた。しかし、なぜか痛みが全然無かった。あっ、これはもうダメだな。と思っていた。
「はっ、ははは。うそだろう?」
何があったか、何でこんな事になったのか?何がいけなかったのか?を考える余裕がない程意識がぼんやりしていた。
「え、なんで?どうして?」
俺は自分がなぜこんな目にあったのかをまったく理解していなかった。
すると。
「君!大丈夫かっ!今救急車と警察を呼んだから、頑張って意識をたもれるか?」
「む、ムリです。もうこのまま寝てしまいたい。」
やっとの思いで声を絞り出したが…………
「私が話かけるから、頑張ってくれ!それにもうすぐ救急車もくるから!」
別の人の声が聞こえてきた。
「おい!ドライバーはどうした?」
「すぐに逃げぞ。でも写メで車のナンバーと車もちゃんとと撮れたから、警察が来たら見せるよ!」
は、ははは。俺はひき逃げされたんだ。……………しかし、よく覚えていないな。
遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
「君!救急車がきたぞ!頑張るんだ!」
はっ、もうムリっぽい。……出来れば生きて家に帰りたいよ。……………パソコンの隠しホルダーと隠してあるDVDとかをなんとかしたい。でもムリそうだな。
「どうしました?何があったんですか。あ、けが人は動かさないで下さい。頭を動かさないように。」
救急車より先に警察が来たみたいだ。しかし、俺が死にそうなのにあの飄々とした態度にかなりイラついた。
「お巡りさん!早くこの子を病院に連れていかないと死んでしまうかもしれないに、なんて態度だ!」
はははは、俺の代わりに親切な知らない人が怒ってくれた。
最後にいい人に……………
俺はそのまま意識が無くなり、そのあとの事を知ることはなかった。
はぁ、気持ちいい。このまま何処に行くのだろう。
暫く深い眠りについた。それから段々と目が覚めてきてうっすらと目を開けると、目を開けていられない程の眩しい光が段々と近づいてきた。
あぁ、あれが天国か。良かった。地獄じゃなくて。
意識も段々と無くなり、光の中に吸い込まれていった。
俺は剛田光、18歳。高校生三年生。短い人生だったけど……………まさか童貞のまま死ぬなんて。
俺は眩しくも優しい光に…………
交通事故により死んでしまった事などキッリチと忘れていた。
あの時の事は……………思い出せない。それよりおればなぜ6今こんなところに。
三作目になりました。
相変わらずど素人丸出しの作品ですが、良かったら読んでみて下さい。