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僕にはわからなかった

作者: 春河 琳音

あの子は言った

怖い、辛い、悲しいと


あの子は言った

皆が私を嫌ってると


あの子は言った

視線が怖い


あの子は言った

無視されるのが辛い


あの子は言った

誰からも相手にされないのが悲しい


僕は何も言わずに背を向ける

「待って おいていかないで」

あの子の声が聞こえた

「独りにしないで」

どうやら泣いているらしい

でも、あの子がどうしてそんなに必死なのか

僕にはわからなかった


あの子の怖さも

あの子の辛さも

あの子の悲しさも

僕にはわからない

現実を受け入れなかった

向き合おうとしなかった僕には

何もわからなかった


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― 新着の感想 ―
[一言]  気軽に読んでみましたよ。 「君の苦しさが100分の1もわからないことが悲しい」  非共感性のつらさですね。  ありがちなようでいて、ない共感性の話題。  嫌いではありませんでした。  こう…
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