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in Kamenosuke's moony way

作者: ゆゆ

≪シンバル月≫


大風が凪いで

ぶどうだなに明いた穴のような空に

つみとれそうにして シンバルのような月がなっている


わたしのなかの兎をリズムにのせるのはアナタにちがいない――

大風のあとを

アナタがどんなにうまくシンバルになっても


アナタに跳びはねる足が見られるかもとドキドキしている





≪月をのせる≫


丸や四角やのやねのならんだ

丈のあまりない町のひざこぞうあたりに


らっこ寝になったまま潜ってしまいそうになっている弓なり月は

あわてて手をのばせばつかめそう


弓なり月の潜る辺りを私のぺんぎんがペタペタやってくる

それで たしかに弓なり月の潜りかかっているのを翼にのせているから


私といっしょに月に遊んでいます





≪月振動≫


醒めていられないので月が笑う


わたしは暗がりのまま雲の浮き輪につかまって星空を泳いでいる


ジェット戦闘機の轟きが彼方から響いてくるとやおら月が空中ブランコのようにゆれて

そのとっぺんではオリオン座がジェット戦闘機を狩り獲ろうとしている










※ タイトルにあるKamenosukeは詩人で抽象画家の尾形亀之助のこと。



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