『AIが管理する理想のVR世界でミュートされたらどうなるか』
『AIが管理する理想のVR世界でミュートされたらどうなるか』~ブルーバード編~
「私を、忘れてしまったの……?」
理想のVR国家『エデン国』。
そこは、悲しみも汚れもない、完璧に管理された幸福な世界のはずだった。
ある日、ルナがログインするとエデン内の空気は一変していた。
いつもの派出所へ向かったルナを待っていたのは、仲間たちの記憶の欠落。
ルナとワクの存在だけが、世界から削り取られていく。
混乱するルナの前に現れたのは、同じく「周囲に忘れられた」と称する孤独な少年・ルリだった。彼だけが自分を覚えてくれている――。その安らぎに縋るルナだったが、学園の影では、犯人が密かに跳梁し、人々の大切な記憶を奪い去っていた。
捜査を進めるルナとワクの前に立ちはだかる、圧倒的な力を持つ「侵入者」たち。
彼らが語る、エデン国の美しき規律に隠された「残酷な裏側」とは?
そして、混迷を極める事態の終盤、ルナは自身の「正義」と「存在価値」を根底から否定される過酷な審判を受けることになる。
――理想郷(エデン)のメッキが剥がれ落ちる、激動の第3章。