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作り物

作者: 立花そな


メガネをかけるとクリアに見える


視力が悪いから


ぼんやりとした世界が鮮明になる


それは映画みたいで


作り物に感じる


頭の上に広がる空に雲


当然のように存在する建物や乗り物


ひとりひとり違う人間たち


誰かのシナリオのようで


おままごと


何かに操られている


たまには抗って


言いなりになんてならないで


それでも決まっていたように


元の道に戻される


ねぇ 気づいている


君も気づいてしまっている


このまま気づかないふりを続けるの


僕とは違うって


線を引くの


人の数だけ物語はある


時の数だけ人は増えていく


喜劇も悲劇も


どこかで常に起こっている


フィクションは誰かの現実


現実は小説より


想像できないで超えていく


ふと振り返れば


それは物語ようで


僕は演者


脚本を考えたやつでてこいよ


僕になんの恨みがあるんだよ


ねぇ もう気づいているの


このままでいいの


このままがいいの


誰かの思い通りに進んでいく


そこに僕の意思はあるけど


ないようなもの


君はどこを目指す


どこに向かう


知らないふりをして演じるの


映画に現実が似ているのではなく


現実が元になったのが映画なのか


おままごとに現実が似ているのではなく


現実がおままごとなのか


なんて


わかったようなふりをして


また君を怒らせる


なにが違うのだろう


でもきっと君が正解で


僕が不正解


それが理解できない僕には


君が手に入らない


それなら奪ってしまえ


今ならどこへでも行ける気がする


あとで少し後悔をして


反省をすればいい


言葉は言葉通りではなく


自分の都合のいいように


かえりたいは


このままでいい


でもここは現実で


見つかってしまう


こんなに広いのに


物語は元に戻る


何もなかったかのように


記憶だけを残して


簡単には変わらない


変われない


夢か現実か


またいつもの日々が訪れた


ねぇ 君は覚えている?

読んでいただき、ありがとうございました!

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