表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生の帰り道  作者: リスワラー
1/2

私の気持ち

最近、いつも同じ夢を見る。


自分がまだ子供だったときのおばあちゃんの夢だ…


でも、なぜだかおばあちゃんの名前も、顔も、声も、着ていた衣服すら思い出せない。

思い出せるのは、自分がそのおばあちゃんにすごく懐いていたことと、おばあちゃんが自分のことをとても可愛がってくれていたこと。


私は、夢を見るのが嫌いだ。

だって夢の中では何も覚えていないおばあちゃんと話しているみたいで、なんとも不気味なのだ。


だけど、私のできることなんてもはや寝て夢を見るだけだ…


95年も生きた。

優しいだんなに出会い、優しい子が生まれた。

かわいい孫と遊んで、ひ孫の顔さえ見ることができた


もうこの人生に一片の悔いもない。


………いや、それは嘘になるだろう。


少し前までは孫もひ孫もお見舞いに来てくれて、楽しそうに話しをしてくれた。どれも私の知らない話だ。


当然だ、何年も入院しているだけなのだから私の知る話なわけない。

ユーチューブ、インスタ、ティックトック、

ツイッター、どれも知らないコンテンツ。


「昔」はこんなものなかった

「今」存在する娯楽


私はその娯楽を知ることなく死ぬ。


当然のことだ


私のおばあちゃんは携帯を知らずに死んだ。

そのおばあちゃんはテレビを知らずに死んだ

きっと私の祖先には編み物を知らない人も服を知らない人も料理を知らない人もいた。


それでも、私は…まだ死にたくない。


存在を知ってしまったのだ。

もし、使わず死ねば悔いが残る…


それでは嫌だ。

最後くらい一片の悔いも残さずに逝きたい。



明日は、孫が来るひ孫を連れて…

いつぶりだろう…もう、日にちの感覚すらわからない…

この小説は3話構成(の予定)です。

1話はできるだけ大人しくしたのですがいかがだったでしょうか?

面白い、続きが気になると思っていただけたら

いいね、評価、これからの展開や予想、感想を

教えていただけたら嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] お久しぶりです。次の話も楽しみにしています。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ