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どうすればよかったのか

作者: 機一

夏の夜

大学進学のため一人暮らし

今日も今日とて一人寂しく自炊のために

近くのスーパーへ行った帰り道

空が明るくなったと少し遅れて「ドンッ!」と音がする

振り返ると花火が見えた

「そういえば今日は近くのテーマパークで花火大会だった」

少し立ち止まって見ていると

またもや「ドンッ!」と音がする

でも花火じゃない

気がつけば衝撃と共に倒れていた

状況把握のために前方を見ると

ピザ屋のバイクが倒れてた

あと運転手であろう女性も倒れてた

どうやらバイクに轢かれたみたいだ

でも不思議と痛みはない

運転手の女性が絶望したような顔で声をかけてきた

話を聞いて状況を整理するとこういうことらしい


別に難しいことじゃない

花火に見惚れて歩道に突っ込んできただけ

幸い赤信号で停車してたからスピードはそんなにでてない


一人で考えていると女性が泣き始めた

号泣だ

滝のような涙 と鼻水

言葉にならない嗚咽と共に

たぶん「ごめんなさい」って言ってる


逆にこっちはすこぶる冷静

女性を泣き止ませながらフォロー

「バイクとピザは大丈夫かな?」

我ながらアホかと思った

女性もハッとして急いでバイクとピザを確認する

どうやら無事だったようだ


「俺も無事、バイクも無事、ピザも形は留めてる」

「お客さんが待ってるんじゃない?」

「もう大丈夫だから」

「仕事頑張ってね」


女性は泣き止み使命感を帯びた顔をして

バイクに跨がり発進させた


アパートに帰って一人寂しく自炊

「なんかモヤモヤするなぁ」


今回のことと関係ないとは思うけど

在学中ピザを頼んだことは無い


実体験をそのまま書きました

あの時どうするのか正解だったのか

今でもたまにモヤモヤしてます

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