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1-17 想いを胸に

17章 想いを胸に




キースは剣の腹で自分の肩を叩きながらケルトの返答を待つ。だが、ケルトはすぐに言葉を発そうとはしなかった。そして少しの沈黙の後、ケルトが口を開く。

「俺はな、約束したんだよ。俺よりもっと、・・・もっと苦しんできた奴とよ。だから、この戦い、どうしても負けられないんだわ。今、そいつこの会場にいてな、だから、ギブアップなんて口が裂けても、そうだな、例え死んだとしても言えねえんだよ」

ケルトは震えていた。それが現在の状況からくる恐怖、からなのか、はたまた・・・。その心中をキースがうかがい知ることはできなかった。だが、そんなキースにも一つだけ分かることがある。

「この世界はな、強さが全てなんだよ。苦しんできた奴だ?そんなもんこの世界には五万といるんだよ。弱者の意思なんて無いに等しい、そんな世界なんだよ。さぁどうする、それでもギブアップしないのか」

下を向いたままのケルト。

「どうする、だと?言ったよな、死んだほうがマシだって」

その応えにキースは理解する。こいつは死にたいのだと。剣を振り上げそのまま膝を折っているケルトに攻撃を加える。ガシッ。

「な・・・」

キースは現状に目を見開いてしまった。キースの振り下ろした剣は今、ケルトが素手でがっしりと掴んでいたからだ。手は剣が若干めり込み、血が滴り落ちている状況だった。

「弱いから悪いのか?」

小さく呟くようなその声をキースは聞き取ることができなかった。

「ふざけるな、ふざけるなぁあああ!」



突然発狂したケルト。バキッ。それと同時にケルトは掴んでいた剣を握り折った。そして静かに立ち上がった。剣を握りつぶされたキースは同様を隠せずに少し距離をとる。

「火属性を燃やす火って知ってるか?」

ケルトの言葉にキースは白けた顔をする。

「レベルが高けりゃな。だが、お前じゃ俺は燃やせない、それは最初にやって分かってることだろ」

「フッ」

ケルトは右手を開いた状態で自身の前に突き出した。そしてそれを支えるように左手で右手首を持つ。その行動に対して、キースはやれるものならやってみろという感じだった。

『―大和砲―』ケルトがそう魔法を唱えると共に、右手からは火獣が飛び出し、キースを襲う。

「な、何なんだ!?」

驚きを隠せないキース。だが、回避は不可能だった。自分の速度よりも遥かに速い火獣に即座に飲み込まれてしまったのだった。そしてキースを飲みこんだ火獣はそのまま大爆発を起こしたのだった。



                   ・・・


視界には白い天井が見える。一日に2回もこの天井を見る羽目になるとは思っていなかった。アレンは目を覚まし、ベットからそっと起き上がる。誰がここまで運んでくれたのか。それが分からないアレンは一人しんみりとしていた。

今日という日。それは実にいろいろと事件が起こった日であった。そう、アレンの人生においては忘れられない日となることは間違いないだろう。アレンにも人生訓というものがあった。それは、『力とは金である』ということだった。だが、今日という日、全てが打ち壊されたのだった、目の前に現れた混血によって。今まで信じていたものが全て壊れてしまったアレン。金と力がイコールではないとなった今、急に自分の存在がちっぽけで弱弱しいものに思えてきた。今までの思い出、とても楽しかった。金で何でも解決する、そんな世界だったからだ。だが、そんな夢から目覚めてしまったアレンは今どうすることもできない。これから自分はどうすればいいのか。そんなぽっかりと空いてしまった心の穴を埋める術をアレンは持ち合わせていない。最終的には金だったのだ。それが使えないとなればもう、アレンに対処することは不可能。帰って自分の家で引きこもりたい。そんな気持ちにさいなまれていたのだが、恐らくはまだ、キースの試合が終わっていない。でなければここに自分が1人でいるということはないだろうから。

と、そこにネイビスがやってくる。

「あっ、やっと目覚めたんすね。今、キースが試合してるんですよ。あの混血ですよ、キースなら必ず倒してくれるはずですから、ほら、観に行きませんか」

(別に観たくない。もう帰りたい。馬車で、・・・宿でもいい、1人になりたい。)

そう思い、下を向いているアレンに対し、ネイビスはアレンの手を取り、ベットから引っ張り上げた。ふさぎ込んでいるアレンを柄じゃないと見かねたからか、その理由はアレンには分からない。だが、いつもへこへこして自分の意見を持たず、周りに合わせるだけだったネイビスがこんな行動を起こすところは見た事がない。それだけにアレンは少し驚いていた。渋って動かないアレンを更に力強く引っ張り上げる。

「たまたま今回だけかもしれないですけど、キースも仲間なんです。俺達の学校の代表なんですよ。だから、ちゃんと観てあげましょうよ」

ネイビスの言葉に対してアレンからの返答はない。だが、行動はきちんと返答している。ネイビスに身を任せながらもアレンは足を動かし、ネイビスと共にステージへと向かっているのだから。ステージへ向かっている最中、大きな爆発音が聞こえる。キースは火属性である。きっと、キースが何かやったのだろうと思う2人であったのだが。

ステージが見えた瞬間、2人は唖然とする。爆発音により倒れたのはキースの方だったからだ。今ステージ上に立っているのは混血であるケルトだった。アレンは目を見開いた。アレンは知っている。キースがどんな人物かを。学校ではキモいと噂される人物で、自身も多少ではあるが笑いのネタに使ったこともあるのだから。だが、だからこそ言える。あいつは力に対してはとことん突き詰めるタイプだと。こんなところで負ける訳がないと。客席へ向かおうとしていたネイビスの手を振り払い、アレンはステージ側へと走っていた。そんな行動に慌てて、ネイビスも付いていく。



                     ・・・


ケルトとの戦いの最中。謎の火獣によって大ダメージを受け、現在ステージ上に倒れこむキース。ダメージは予想以上だ。

(何だあの混血は?)

キースはもう立ち上がる気力すらなくなっていた。もう負けでいい。そう諦めかけたそのときだった。場外より自分の名前を叫ぶ声を耳にする。

「キース、負けるなー!」

キースを応援する声、それはアレンとネイビスだった。彼らはステージ端で倒れているキースに対し、そこまで近寄り、話しかけてきた。

「一応、ここに来る前に学園長から話は聞いてたんだ。お前の夢はヘルジャス王国で一番強くなることだって」

そんなアレンの言葉にキースは渋い顔をする。

(少し違う。学園長の奴、盛りやがったな。)だが、アレンの言葉はそこで終わらなかった。

「帰ったら俺も一緒に特訓させてくれ。今のお前はかっこいいよ、輝いてる。だから、・・・負けんな」

どういう心境の変化か、それをキースがうかがい知る術はなかった。だが、何やらこの大会においてアレンも成長したように思えた。金持ちのボンボン、無能な世間知らず。そんな印象しかなかったアレンに対し、何やら好感が湧いてきたのだった。普段ならそんなことは思わないだろう。だが、

(今がこんな状況だからか?)キースには分からない感情であった。隣ではネイビスがうんうんと頷いている。そして、物理的な後押しをされる。倒れている体を起こそうとステージ上に上がりだしたのだ。そして、アレンはキースに対し手を差し伸べている。何て光景なんだ、そう唖然とするキースであった。それもそのはずである。これは歴とした反則行為であったのだから。試合中、他者が選手に触れることは反則であり、失格となる対象であると。だが、恐らく彼らもまたそんなことは知っているだろう。失格になるような自分に不利となる行為を行われているのだが、そこに怒りの感情は微塵も湧いてこなかった。

キースは過去を思い返す。ランプへ出立する前の学園長との話を。『軍に入るということはチームワークであるということ。』今までの自分にはなく、そして理解できなかった感覚。

人は不思議なものだと、そう思うキースであった。あれだけ嫌いな部類であり、この局面にくるまでほぼ無視していた存在。そんな奴とのこのほんの一瞬の出来事。

(人は変わるものなんだなぁ。)そう思うのであった。

全てはきっかけなのかもしれない。自分がミゲウと戦い3段階へ進化したように、アレンたちにもそういったきっかけが訪れたのであろう。

「俺がお前達に教えるだと」

突っぱねるような、そんな言葉にアレンは少し不安な顔をするのだが。

「じゃあ、この試合、絶対勝たないとな。先生の面目が立たないからな」

その言葉にアレンとネイビスは笑顔を見せる。そして、全くもって柄じゃない発言をしてしまったキースもまた自身を笑った。

(昔はそんな事を言うようなタマじゃなかったんだがな。)

アレンたちとの関わりによって自分も変わったんだなということに少しの満足感を得ているキースであった。そして立ち上がる。どうやらアレンの介入による反則負けの線はないようだ。審判も特に何かしようとはしていないのだから。

目の前には鬼の形相で待ち構える混血。キースが立ち上がったことで、アレンはステージから速やかに降りていった。弱いと思っていた未知数の敵。背中を押して貰った仲間の為、(仲間?)キースはまたもや笑ってしまう。



それでいいのかもしれない。というかそれがいいのではないだろうか。今までの人生では経験したことのない感覚。そんな心地よい気持ちを抱きながらキースは歩を進める。絶対に負けないという意地だけを全面に押し出して。

ギラギラと目に力を宿したキース。だが、そんな中ネイビスが口を開く。

「差し出がましいかもしれないんですが、強者との戦闘パターン2を覚えていますか?」

その言葉にキースは笑う。

(こいつ・・・、タヌキか。)

人の中に溶け込み存在を消し、ヨイショするだけの男かと思っていたのだが、どうやら相当に頭がキレる奴なのかもしれない。能力を隠し、生きてきていたのかもしれない。それはこの局面でのこの戦略の選択からして全てが理解できるからだ。

(軍師の才能・・・、ありそうだな。)

キースは素直にネイビスの案に丸ノリすることにした。

(意地だけでぶつかろうとしていたことまで見破ったってのか?はたまた考えすぎなだけなのか?)

キースはこれから先、自分の人生がもっと面白くなるのではという期待感に包まれる。

「待たせたな、混血。力は溜め終わったのか?」

少しのジョークを含ませたその言葉にケルトは返答しない。何故返答しないのか。

(さっきの技が奴の切り札だったとするならば当然だろうな。俺は今、立って混血の前にいるのだから。若干ではあるが、ボロボロの俺に対して畏怖してくれればありがたいんだがな。)



キースはボロボロではあるのだが、それを悟られないように根性で立っているのだった。

(自己防衛でほとんどの魔力が消費されている。どんだけ強いんだよ、あいつは。)

キースは火獣の爆発攻撃に対して体の防衛本能が働き、勝手に魔力で防御していたのだ。それをもってしてもこのダメージ。だが、ここでかっこ悪い姿は見せられない。すぐ後ろで将来の生徒たち?が観ているのだから。それに策も授かっている。

突進してくるケルト。スピードは先ほどよりも速い。か、もしくは自分が負ったダメージから遅くなっただけなのか。

肉を切り骨を絶つ。キースはケルトの攻撃が当たった瞬間、タイミングを合わせ自身で後方へと飛ぶ。それを幾度か繰り返しながら、たまに攻撃をかわして数度攻撃を打ち込む。チャンスなんてそんな頻繁に訪れるものではない。機を見定めながら慎重に攻撃を繰り返す。

それを繰り返すことで訪れる効果。それは今のケルトの表情だ。

(攻撃が当たっているにも関わらず、全く倒れる気配がない。少しオーバーアクションをしているため、混血には不安感が募っているだろう。そう、こいつはなぜ倒れないんだ、と。)

不安そうな顔をしながらも打ち込み続けるケルト。キースはそれを根性で耐え、効いてない振りをする。実際はかなり効いている。既にボロボロの状態なんだ、効いていない訳がないだろ。そう思いながらもキースは徹する。

(相手はそろそろ痺れをきらし、しとめにくるはずだ。)

ケルトの攻撃が変わる。一撃一撃にこもる力が上がったようだ。それと同時に攻撃の内容も単調なものとなっていた。



(ネイビス、・・・あいつは変態だな。こうなることまで読んでいたのか?)

若干口元を緩めたキースはふらつく足に力を入れなおし、ケルトの攻撃をかわす。そして、多少であるが回復した魔力を使い、カウンターの一撃をお見舞いする。

それは今までずっと攻撃していた一点。左わき腹である。そこに強烈な一撃をお見舞いする。顔を歪めたケルトは少し態勢を崩す。どうやら知らず知らずの間にダメージが蓄積していて今、限界を迎えたのだろう。メキッという音で肋骨が折れたのだろと推測するキース。

(仕上げだ。)

ネイビスの言った戦闘パターン2というのは対強者の戦闘パターンだった。まずはとにかく敵の攻撃を受ける。だが、それでも立ち続け相手を不安にさせる、心理的な攻撃が第一段階。そしてそれに隠れるように稀に攻撃を行う。相手に印象付けない程度に。それが左わき腹への攻撃。相手の気づくギリギリのところまでダメージを蓄積させ、それを一気に壊し相手を怯ませる。それが第二段階。そして最後。心は既に弱っている。それに加えて確かなダメージもある。ここまで火属性の技は使っていない。恐らくだが相手はもう自分には属性技を繰り出すほどの魔力が残っていないと高を括っているはずだ。その予測を超え、絶望を与える。キースはそっとポケットから小瓶を取り出しケルトに見えないように手で隠しながら小瓶に入った血を飲む。体中に血が行き渡る感覚、それと同時に即座に魔力へと変換されていく感覚。一気に魔力があふれ出してくるキース。ドーピングではあるが、ルールにそれをしてはいけないとは明記されていない。



つまり、これもルールの内だってこと。ただしその代償も覚悟しなくてはならない。それは疲労が数倍に増え、後で動くことすらできなくなってしまうことだ。だが、この戦いの後のことなんて考えてもしょうがない。ブッ倒れてもいい、勝ちたい。その思いだけを胸にキースは覚悟を決める。

「ははは・・・」

強化魔法を改めてかけなおそうとしたキースはふと笑ってしまった。

『―魔力―、―バーニングオーラ―』属性技を常に纏わせる魔法と、肉体強化の魔法を唱えたのだが、肉体強化の魔法が1段階進化していることに気づいたのだった。

(この土壇場で更に強くなったのか。)ついついキースは笑ってしまったのだった。

魔力、それは通常時の肉体を15倍強化してくれる強化魔法だ。つまり、全ての流れが今キースに向いているということだった。

全ては整っている、それも予想以上に。キースは今まで以上の最速でケルトとの距離を詰める。そして、渾身の拳をケルトの顔面目掛けて放った。恐らく相手は見えていなかったのだろう。何の反応も出来ずにそのまま攻撃を食らったのだった。ケルトは面白いように吹っ飛んでいく。キースの渾身の一撃、倒れたケルトはすぐに起き上がるような仕草を見せない。この疲弊しきった終盤戦においてのこの一撃、キースは自身の勝利を確信する。



                 ・・・


会場内が歓声に包まれている。

(俺のあの必殺技で終わらないなんて・・・。)

キースに殴り飛ばされ、ステージ上に倒れるケルトは絶望していた。もうやめていいのならすぐさま意識を手放したい程だ。全身ボロボロで動けば激痛にさいなまれる。

(俺はなんでこんなに頑張っているんだ。もう無理だ。あんなのに勝てる訳がない。なんで、なんで・・・。)

体にはもう力が湧いてこない。

(もうやめてもいいんじゃないか。俺は十分やったよ。勝てないんだ、もうここで諦めても許してくれるんじゃ・・・。)

そこでケルトの思考がストップした。

(許す?俺は誰に許されたいんだ?何故俺はこの大会に出ているんだ?言われたから?そうしろと命令されたから?)

ケルトは思い返す、この大会に出場するまでの経緯を。誰一人としてケルトにそんなことは言っていない。自分で言って自分で出場しているのだ。

(自分に都合が悪くなったから・・・、だから自分の都合のいいように記憶を書き換えて・・・、諦めて・・・、誰かにもういいよって言って貰いたい、俺は精一杯やったんだって認めてもらいたい・・・、ただのポーズじゃないかよ。やってる振り、ただの偽善者だ、俺は。)

ケルトはそのまま全てをなかったことにしようと目を閉じる。目を閉じれば勝手に審判が俺の負けを宣告してくれる。

(そうだ、それでいいんだ。俺は精一杯にやったんだ。審判が、そう審判が俺はもう無理だと判断して試合を途中で止めるんだ。俺は悪くない、これは試合なんだ、そう・・・。)



ケルトはそう自分に言い聞かせようとする。だが、何故かは分からない。目から涙が止まらないのだ。

(あれ、何でだ?涙が止まらない。クソッ・・・そうだよ。悔しい、自分が情けなくて、バカで、ヘタレで。俺が負ければミリはどうなる。これからもずっと1人だ。それに山賊も黙ってはいないだろう。じゃあ、俺が一緒にいてやれば・・・)

またもやケルトの思考が止まる。そして歯を噛みしめる。

(違うだろ!ミリの願いは何だ、俺と一緒にいることじゃないだろ。俺はミリに救われたんだ。俺の命はミリの物だ。命に固執し恥を晒し生きることに何の意味がある。俺に選択肢はそもそもないんだよ。勝つ、それだけだろ。もうやめろ、逃げて、隠れて、そんなものに意味がないことはもう嫌というほど知ってるだろ。)

痛む体の危険信号を無視し、ケルトは立ち上がる。

(痛い?上等だよ。やってやるよ、それがこの世界だってんだろ。ミリの為、何もできないのならそこまでの存在だったってことだ。俺はもう絶対にあの過去には戻らないんだ。)

意を決したケルト。立ち上がった瞬間にキースが再び攻撃を仕掛けてくる。

「な、・・・お前、隻眼じゃ・・・」

攻撃の瞬間、キースがそう言った気がするが、ケルトは最後の力を振り絞りそれをキースにぶつける。

守らず、攻撃だけに特化したのだった。両者の拳がそれぞれに当たる。キースが何を言いたかったかは今となっては分からない。バタッ。

両者がステージに沈んだ。会場内が沈黙に包まれる。そんな中、立ち上がった人物に軍配が上がる。それは勝者とは程遠い顔であった。歯を食いしばり根性だけで立っている、押されればすぐに倒れそうな頼りない姿だった。

「勝者、ケルト=バラモント選手」

勝者のコールと共に今しがた立ち上がったのがうそであったかのようにすぐさま倒れこんでしまった。それと同時に救護班がタンカーを持ってステージ上へと駆け寄る。2人は即座に医務室へと運ばれていったのだった。


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