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狐来乃の恐怖

狐来乃視点です。

い、いったい何なんですの!?あの強烈な殺気は!?

それは少し前に時を遡らせる。

わたくしは新入部員候補を探し回った後に部室に戻り愛花さんと桂葉さんと合流した。

「そっちはどうだったかしら~狐来乃ちゃん」

わたくしが帰ったことに気が付いた愛花さんが尋ねてきた。

「こちらは収穫なしですわ。お二方はどうでした、って聞くまでもなさそうですわね。両馬さんはまだですのね」

わたくしの言葉に桂葉さんが一つ頷くとふいに表情を消した。

「あの、上手く言えないんですけど嫌な予感がするんです。前にも似たようなことがあって、その時両馬の奴人見知りどころか人間恐怖症になって気絶してしまったんです。少し心配なので探してきてもいいですか?」

一瞬冗談かと思いましたが彼女の表情はどこまでも本気でした。

「どういうことかしら~。あの人が自分から向かったのよ~?すぐ戻ってくるとおもうから~、探しに行きましょう」

途中まではいつも通りおっとりとした口調で静止し用とした愛花さんですが急に真剣な表情に変わり探しに行くことになってしまった。

勿論理由は分かりますわ。

「急に空気が冷え込みましたね。一体何があったのでしょうか。とりあえず向かいましょうか」

桂葉さんがそういいわたくしと愛花さんが頷くと三人で部室を後にした。


幸いと言っていいのか両馬さんはすぐ見つかりましたわ。

生気のない目をして眼鏡をかけた他校の制服を着た男の人と険悪な雰囲気になっていた。

「あれ、大丈夫ですかしら。どう思います?」

「どう見ても新入部員に誘っているって、雰囲気じゃないわよね」

「気が付かないふりをして話しかけましょうか。私だけ疑問を持っている風に、桂葉ちゃんと狐来乃ちゃんはいかにも新入部員候補だと思っているって感じでお願い」

愛花さんの指示にわたくしたちは小さくうなずくと両馬さんのところに走っていた。

「あら?両馬さんその殿方はだれですの?」

少し声が上ずってしまいましたが両馬さんたちは気が付いていないようですわね。

「もしかして新しい部員候補!?あんたもやればできるじゃない」

「……この人どこかで見たこと有るような?」

桂葉さんも予定通り喜んでいる振りをしていますわね。

愛花さんだけは少し訝しむよな表情でしたが、それも予定通りですわ。

そこで両馬さんと相手の殿方もこちらに気が付いたようですわね。

両馬さんはこちらをちらりと一瞥するとすぐに相手の殿方に視線を戻してしまわれてしまいましたが、その目が見たこともないほど鋭く鋭利な刃物のようでした。

すると相手の殿方がこちらを向いて一礼した。

その時わたくしはぞっと悪寒に襲われました。

ですがそれはわたくしだけではなく、愛花さんや桂葉さんも感じたようで顔を引きつらせていました。

「お嬢さんたち僕のことは虎徹と呼んでください。僕はそこにいる機上両馬君の敵です」

その瞬間虎徹と名乗る殿方からとんでもない殺気が放出されました。

「アハハハハハハッもしかして君たちはそこの裏切り者の女なのかい?なら僕の復讐対象だよ!!君たちの尊厳を踏みにじって二度と立ち上がれなくしてあげるよ!!恨むならそこにいる裏切り者を恨むんだなぁ!!」

急に豹変した殿方に恐怖してわたくし達が息を飲んだことが分かったのか両馬さんが少しかばうような位置に移動してくれてどうにか冷静さを取り戻すことが出来ました。

両馬さんと殿方が何か言い合ってますがわたくしにはほとんど理解できませんでした。

殿方は他校の生徒であったようで団体戦で決着を付けようと言い立ち去って行かれました。

……その時急に腰が抜けてしまい、そこでかなりのストレスを感じていたことに気が付きましたわ。

両馬さんに声をかけようと思いましたがその顔が何かをこらえているようでかける声が見つかりませんでした。

更新遅れて申し訳ありません。

少しリアルの方で体調を崩しておりました。

これから少しずつ更新していこうと思いますので応援よろしくお願いします!

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