あとがき
という訳で《婚約破棄された男爵令嬢~盤上のラブゲーム》なのでした。
まずは、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。わずかばかりでも楽しんで頂けたでしょうか?
と、いきなりですが本作が本作として誕生するきっかけになった珍事件をどうぞ聞いて下さいまし。
それは作者の天然ボケが炸裂した赤面ものの珍事件でした。
作者は本作の朧げなストーリー構成を頭の中でイメージしながら、新作恋愛小説の登録を行なっていたのです。
すると、スマホの画面にこのような表示が出てきたのです。
《登録必須キーワード》
R15
残酷な描写あり
ボーイズラブ
ガールズラブ
などなど……
「なぁぁぁにぃぃぃ⁉︎ R15で残酷な描写のある恋愛小説だとっ⁉︎ それではあまりにもアヴァンギャルドが過ぎるだろう……私としては普通の恋愛ものが描きたいのだが……しかし必須なのであれば仕方がないか……使えそうなのは……この中じゃあガールズラブ、くらいか……」
そう思い、強制的に設けられた条件に上手く合致するようストーリー内容を変更したのです。
ローレライちゃんとアンナちゃんがイチャイチャする物語へと変貌を遂げた瞬間ですね。
その後、管理者はなぜあんな条件をつけさせるのか? これでは自由な作品が書けないではないかと非常にモヤモヤとして腑に落ちないまま渋々、作品を描き始めたのです。
そして、物語が中盤へと差し掛かったあたりでようやく気付いたのです。《登録必須キーワード》の意味。
それは、
《正解》
R15、残酷描写、ボーイズラブ、ガールズラブ、などなど。嫌いな人がいるから、あなたの作品にそれらが含まれているのなら必ず登録してください。
含まれているのなら、って所が重要ですね。
《私の天然ボケ解釈》
R15、残酷描写、などなど。このキーワードが必須です。このキーワードを使って書いてください。
はい。これです。この解釈の違い。この解釈の違いが今回起こった珍事件なのです。
だって《登録必須キーワード》って言われたら、絶対登録しないといけないって思うじゃん……あれ? 私だけ?
私と同じ勘違いをした人少なからずいるって! 絶対!
という訳で、普通の恋愛もの小説がガールズラブ小説に変わり、最終的には、お年頃の少女が強い憧れの気持ちを恋と錯覚してしまったという物語へと変貌を遂げていったのです。
奇跡的な勘違いから生まれ、奇跡的な変化と進化を繰り返しながら育っていった何とも奇跡的な物語でございました。
まぁ……今、振り返ってみるとこれで良かったのかな、と思います。
それでは簡単ですが、本作に起きた珍事件の内容を記した後書きとさせて頂きます。
次はどんな物語を書こうかなぁ……? と、その前に、視点を変えた閑話をいくつか追加しましょうかね。説明不足なところもありますので……。
それでは最後にもう一度。本当に本当に最後まで読んで頂きありがとうございました。
あなたを一瞬でも笑顔にしたい! 清水ちゅんでした。




