少女の運命へのテレポート
つたない文章ですがよろしくお願いします。
宇宙の探査。多くの資源を求め、たくさんの同胞が旅をしている。
戦争があった。別の星から来た侵略者が原因だった。
彼らはある独裁者のもと行動していた。
といっても詳しいことはよくわからない。
我々のほうが技術力が低かったらしいが戦略で勝利を収め、独裁者を討ち、互いの星の人々が平和を謳歌した。
私が生まれる15年前の話、今からでは32年前だ。
その戦いの爪痕は深かったらしく資源の枯渇
が辛いところだった。資源採掘用の小惑星から探していたのだがその際に生存条件を満たしている惑星が見つかったのだ。
これをきっかけにこの先の人口増加、または侵略活動を行っているものの情報、学術的な研究が訴えられ職業に探索者というものが追加された。
私達と元侵略者達は体の構造が近いものだった。
特に溝ができたりもせず、考えが一致し、互いに共存していくこととなり探索者同士は特に仲が良い。
ちなみに、我々がバルスタンディ人で元侵略者達がコープス人と呼称されている。
私は冒険を夢見ていた。親に反対されてでも探索者になりたかったほどに。
今、私が乗っているのは一人用の宇宙船だ。1年前は1000人収容型の宇宙船に乗っていたが昇進の際に要望した。
大人数を好まないのはおかしいと思うかもしれない。
しかし、冒険したいと思っているのに周りを巻き込むのは最小限にしたい。
淋しいかどうかと問われれば、淋しい。
しかしこの宇宙船には感情を持った高性能のAIがいる。性別設定は女性だ。話し相手は同性がいい。活発な性格設定なので割と楽しい。
だが、1年たってもまだ、冒険らしいことに出会っていない。
彗星はとても綺麗だったが。
「いや〜、今日も新発見ないですねー少佐ー。幸運ランク低いって言われたことあります?パーカーラックとか。」
「伯父さんを殺されたりはしてないけどねー。でもほら、探索者が誕生して見つけた生存条件を満たしている惑星って1つしかないよー。私達が運悪いわけじゃないよ。」
「うわー!少佐が腑抜けてますー!だらけてますー!よそはよそ、うちはうちです!今日中に見つけましょう!テレポートしましょう!なにかがあるかもしれません!今日こそ!」
「五回やったけどどれもハズレだったじゃん。また意味無いって。」
「諦めてはいけません!そこそこ引力のあるところの近くに着くように設定します。今度こそあたりが来る筈です。許可を!」
「いいよー。ところでドライチゴなってるー。」
「3つなってますよ!デザートありですね。というか緊急脱出用の筈のテレポートをこんなに使ってるのは私達ぐらいですよー。ブラックホールもみたことないのに。」
「当たりとかどうでもいいかなー。」
「いい加減気晴ってください!それでは希望に届け、この野望と純情!てれええええぽおおおぉぉとぉぉぉぉーーーーーー!!!」
読んでくれた人に心から感謝を込めてありがとう。