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短編・詩 全般

独り言。

作者: 些稚 絃羽

真夏の暑さと秋の涼しさの両方を孕んだような、

決して心地良いとは言えない風が、肌に纏わりついて来る。

空は昼間の曇天が嘘の様に晴れ渡っていて、

彼方の満月と無数の星を見せている。

それだけで、柄にもなく泣きそうになって、唇を噛む。



今更後悔したって仕方ない事は分かっている。

だけど、もっと話をすれば良かったとか。

もっと傍に居れば良かったとか。

もっと何かしてあげられたんじゃないかとか。

そんな思いが次から次へと浮かんできて。

どうしようもなく心を虚しくさせた。

関係はどうせ修復できないから、なんて言い訳で、

諦めた様な態度をとってきたけれど、

本当は面と向かって、

いらないって言われるのが、怖かっただけなんだ。

小さな事で始まった諍いから。

お互い意地っ張りで強情だから、

いつの間にか引っ込みがつかなくなって。

どうしたらいいのか、分からなくなっていた。

きっとたった一言で、元に戻れたはずなのに。

今更後悔したって仕方ない事は分かっている。

だから、もう。

こんな後悔をする事のない様に。

正直に生きていくね。

沢山の事を教えてくれて、



「ありがとう。」

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