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黒天白地 とある少女たちの物語  作者: たーじ
戦乱世界のタクティクス
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戦乱世界のタクティクス 1

ホワイト・スラーは実力こそあれど、あくまでも辺境の地のギルド。少し進めば無名ギルドとなる。しかし。無名であることが幸いしたか特に足止めもなく、道の駅で休憩したり、行き交う行商から品物を買い足しつつずんずん歩く。フィエルの地だとこんなことにはならない。子供たちにつかまったり、突然何かの依頼を受けたりと。だ。お人よしのホワイト・スラー一行は断れないから、幸いである。

特に何もなく(本当に何もなかった)王都マーガルにたどり着いた。

時刻は4月19日、PM8:00。

3人は


「「「うわぁ!王都マーガルだ!きれいな街!」」」

3人揃って目を輝かせていた。


王都マーガルは四方を煉瓦の壁で囲まれ、内部は煉瓦造りの道とかなりレトロという雰囲気が目立つ。しかしそれら外壁はもちろん、建築物や床にももれなく魔法的細工が施されており少々の砲撃では傷一つつかないといわれている。

今3人がいるのは南部。商業街だ。北部は工業区、西部は居住区、東部は農業区、中央は中枢区。この5つに分かれ、それぞれがそれぞれを統括、管理することでこの街は成立している。商業区は夜でも活発に動き、PM8:00の今も道行く人が多く入り乱れ行商も露店もまだまだたくさん動いている。3人にとっては地区の祭りを連想させる光景だ。

「すごいなぁ・・・・・・。」

「そうね。フィエルもこれだけ発展すればいいのになぁ。」

「脱線しない。宿に行く。後、ネットワークがフィエルは整備されているだけマシだと思う。」

そんなことをいいつつトテトテと歩く。

だがここは王都マーガル。そこまでうまくことは進まない。

「おーい御嬢さんたち?旅の方かい?」

「?。ええ。フィエルから来ましたが?」

「そうかい。なら旅土産にこの光す・・・・・・ん?フィエル?・・・・・・。ええっ!?まさか!?」

「・・・・・・どうかされました?」

「あんたたち、ギルドバトルの参戦者かい?」

「「「ええっ!?なんで知っているんですか!?」」」

その声を聴いた道行く人が集まる。

「そりゃ、昨日の朝刊にでかでかと報道されていたからに決まっているじゃないですか。宵闇の狩人に挑戦者現る わずか3人の辺境の地の可憐な乙女達 ってね。」

「「「は!?」」」

「ほう、この方々が噂の参戦者かい?」

話はどんどん伝播していき、

「まさか宵闇の狩人に挑戦するとはね。雨切さんも張り切ってたよ。」

「ええと、あのぉ・・・・・・そのぉ・・・・・・」

「しかもわざわざフィエルの地からたったの3人のギルドが来たってことは・・・・・・この御嬢さんたち相当強いってことだよね?」

「確かに。見た目15~17歳の可憐な嬢ちゃんたちだが・・・・・・侮れん。」

「・・・・・・ぅぁー。過大評価。」

「というか、どこからそんな情報仕入れてきているんだか?」

「さあ?」

「何でって、ここは中枢都市だよ?情報が集中して当然じゃないか?」

「「「そうではなく。」」」

会話の輪はどこまでも。

「あの新聞屋に聞いてくださいな?何せホントに情報量が多いことで有名なんだから。たぶん150ページ超える新聞はあれだけだとおもうよ?」

「「「150!?」」」

「おーい、旅で疲れたろ?ほら、3人で食え!」

「旦那、食い物は投げるもんじゃないぞ?」

「あー、お心遣い感謝致します。」

「おお?ずいぶん流暢な敬語使えるんだね?最近の若造はなっとらんからなあ。」

「ホント、一回叩きなおしてやろうかしら?」

「無理無理。止めときなって。」

「そうはいっても国語教師の血が騒ぐわ!」

「(よし、このまま輪から外れるぞ?)」

「(うん)」「(だね)」

「(燐、あんたの体質使えない?)」

「(やってみるね)」

「(あ、その方法があったか。)」

しかし、その必要はなかった。


「注意警報、注意警報。外壁に魔物による攻撃を確認。落ち着いて全住民は避難準備を始めてください。」

物騒な警報が流れた。


しかし騒ぐ人はいない。いや、正確には騒がしいのだが少しずつ人が少なくなっている。

「今のは?」

「まんま、注意警報さ。要は魔物の侵入の可能性があるからいつでも避難できるようにしておくように。ってこと。最近増えてきて場馴れしたみたいでね。みてのとおり騒ぎ立てる人なんて誰もいない。」

再び警報が流れる。

「王都マーガル、これより討伐体制に移行。都内討伐ギルドの人はギルド本部王都支部に集合してください。」

「・・・・・・どうすればいいと思う?」

「あんたたちはマーガルのものではない。行く義務は無い。けど、行ってもらえると助かるかな?・・・・・・特に今は。」

「今は?」

「そう。砦の建設に多くの人材が駆り出されている。はっきり言って人員不足さ。」

「・・・・・・有栖。」

「わかってる。行かない理由は無いね。燐は?」

返事こそしないがコクリと頷いた。

「決まったね。向かおう!・・・・・・行商さん、場所はどこだかわかりますか?」

「南部地域と中央地域の境目。マーガルの街の座標で553,337の地点だよ。そこの幹部の人には連絡入れておくから。」

「ありがとうございます!!」

「後、こいつをやるよ。」

そういって小さな袋を渡された。

「そいつは魔力の結晶体を丸薬加工したものだ。いざというときに魔力の充填につかうといいよ。」

「ええと、お代は?」

「そいつはやるよ。その代りこの街を確実に防衛してほしい。」

「「「任せてください!!!」」」

そういって3人はこの街のギルド本部支部へ向かった。

ネタとシリアスが混じった微妙な回ですね。

王国の様子はご想像にお任せします。

実際にあったら相当カオスですが、気にしないでください。(笑)


では、今回はこのあたりで。


次話、急展開の予感?

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