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黒天白地 とある少女たちの物語  作者: たーじ
一縷の光の少女
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一縷の光の少女 6

燐vs彩萌


「私と彩萌。本気で来て。手抜きは、だめ。」

「もちろん!というか燐に手抜きってどれだけ余裕なのよ。」

「ふふ、楽しみ。」

二人はそんなことを言いつつテレポータに乗る。

「テレポータに演習者、御剣 彩萌様、橘樹 燐様の搭乗を確認しました。演習場にテレポーテーションします。」

「「よろしく!!」」

そう言い合った直後、テレポートした。


ところで。

実はこの闘技演習は三人とも初めてだったりするのだ。

ホワイト・スラーとして動いていることはあまりなく、せいぜいペアで行動するぐらいになっている。

3人はお互いの戦法をあまり知らない。


実際、彩萌は悩んでいた。どうやって攻めるか、守るか、範囲は、離脱は、急戦か、長期戦か。すべては相手次第である。

「とりあえず補助掛けといて間違いはなさそうかなぁ?うーーーーん・・・・・・。」

と、かれこれ5分は茂みの中で固まっている。

一方、燐はというと。

「・・・・・・。」

何だかとてつもないオーラとともに開けた場所にいた。待ち伏せのようだが。

・・・・・・このままでは埒が明かないことに二人は気づかない。


と、そんな様子を見て焦れた有栖は。


「・・・・・・お前ら二人ともさっさと動けやあぁぁぁぁぁ!!!!」

放送で絶叫した。


そして10分経過し。

「よし。動くか!「聖域(サンクチュアリ)加護の光(セイントブーム)」「聖域(サンクチュアリ)天使祝福(セラフベネディクト)」。」

彩萌の周りに淡い赤の光と4対の白い光の玉が現れ、それらが彩萌を囲い、補強していく。

「さてと、はじめますか!」

そういってあろうことか大ジャンプした。高度はなんと25mに達する。

「いたいた!座標移動(ポイントスライド)(ゼロ)!」

いつものように敵のすぐそばにテレポートして斬りかかる。対して燐は。

ただ立っているだけだ。気づいている様子はない。

そうしている間にも彩萌のレイピアは燐に


当たらなかった。


「なっ・・・・・・!?」

確かに燐の腹に向かってレイピアが向かったはずなのにレイピアが曲がった。それもレイピア自体がぐにゃりと歪んでいる。かと思えばその変形したレイピアはもとの形になっている。対して燐はその隙に鉄拳を腹に叩きこむ。これに対し彩萌は光の玉を前に集めてガードをして、


ドンッ!!!!!!!

あろうことか背中から衝撃を受けた。


「う・・・・・・ぁ・・・・・・?」

予想外の一撃に彩萌は膝をついた。燐はさらに追撃を入れる。とは言っても小石を軽く投げただけだ。彩萌は避ける必要がないと判断したのかレイピアで燐に渾身の一撃を叩きこむべく斬りかかる。莫大な閃光が瞬時に生み出される。

時空を破壊する力(エターナルデスペラート)・ミレ・イオ・エリクサル!!!!!!!!!!!!!!」

ただでさえボロボロの彩萌だが、すべてをこの一撃に賭け入力(コマンド)し、宣言(コール)する。起死回生の一手とする。


だが、爆破は起こらない。閃光も消えた。


原因はさっきの小石。あろうことか彩萌は小石に吹き飛ばされた。軽く100mは吹き飛び、岩山に激突し、その崖にヒビを入れてようやく停止した。


「は・・・・・・ぁっ・・・・・・。」

さすがの彩萌もこれには耐えられない。意識が落ち、姿が消える。

衝突から決着までわずかに7秒だった。


予定よりずいぶんすらすらと進む。

本当に呆気ない戦いですね。


今日はここで切らせてもらいます。


燐・・・・・・ナンダアノチカラ

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