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第6話 予想外デス

後書きに読者様へのお願いを書いておきました、できれば見ていただきたいです。

な・・・何が起こったんだ?

俺は先ほどまでレースにからかわれていてそれに起こって何かを叫んだはずだ。多少自分を忘れていたので何を言ったか覚えてないがな。

そして俺が叫んだその瞬間に閃光が走ったんだ、そしてそれが雷なのだと理解したのは雷が落ちて5秒ほどたった時だった。

もしかして俺はついに魔法を使えたのか?だったらうれしい、メラじゃないのは残念だがな。

しかし先ほどの雷はただの雷ではなかったようだ、なんでわかるのかって?それは煙がはれてきた今、その煙の中に何かのシルエットが見えるからだ。普通雷が落ちたところにシルエットなんてないだろ?雷に打たれたら死んじまうからな。

俺は少し不安になったのでレースのほうを見ているがレースも驚いた顔をしている、きっと予想外の事態なのだろう。


「レース・・・もしかしてやばい?」


「逃げましょう、死にたくなければ・・・」

レースの顔は冗談を言っているようには見えない、これはマジでやばいと感じた俺は脱兎の如く駆けだした。

きっとあの二人なら逃げられると信じよう、ラピスはさっきから見当たらないのできっとここにはいないと思うしな。

そう考えているときに俺の横を黒い影がすり抜けていった。

慌てて目の前を見るとそこには全長2〜3メートルはあるのではないかと思う狼がたたずんでいた。

しかもただの狼ではない。これだけ大きいだけでも普通ではないがその毛皮は蒼くわずかに発光しているようにも見える、時折バチバチと毛皮に電気が走っているのが見える、きっとこいつが雷の正体だろうがこんな奴につかまったら間違いなく俺はこんがり焼かれて食べられてしまうだろう・・・そんなことはいやだしな。

ここは逃げるしかないと思い俺は180度回転すると奴と反対の方向へと走り出す、なんかこの世界に来たばかりのことを思い出すなぁ。

なんかデジャブを感じるぜ、俺が現実逃避をしている間も奴は待ってくれないようだ。かなりの速さで俺を追ってくる・・・その差は1メートルにも満たないだろう。

俺が覚悟を決めた時後ろから激しい衝撃が俺の背中を襲った、俺は突き倒される形で倒れ起き上がろうとするときにはもう俺の上に狼くんが大きな口を開いて立っていた。おれに赤ずきんちゃん並の強運があればあとでお腹から出してもらえるかもしれないがこの狼が俺をよくかんで食べてくれたなら俺はきっとミンチになっているだろう。

俺が将来の夢をハンバーグに決めた時に狼が俺の顔を覗き込むようにして口を開いた・・・もうだめか。


「なぜ逃げるのだ?」

俺の耳には確かにそう聞こえた、俺の周りに人はいないし一緒にいるのはお世辞にもかわいいと言えない育ちすぎちゃったわんこが一匹。


「答えろ、なぜおまえは逃げた」

今度は狼をちゃんと見ていたためその口が動くのを俺はしっかりと見た・・・『世界初!しゃべる狼』だな。


「お・・・俺を食おうとしたんじゃないのか?」


「何を言っている、貴様が俺を呼んだのだろう」

呼んだ?俺がいつこんなのを呼んだんだよ・・・俺は頭の中の検索エンジンで『狼』を検索してみるが該当数は0だった。


「契約の祝詞をうたっただろう・・・覚えていないのか?」

契約の祝詞・・・あれってレースが俺をはめたやつだろ?当然途中で中断されたもんだと思っていたがどうやら契約は続行していたようだ、しかし俺はあの呪文(?)をいつ完成させたのだろうか・・・俺はあのあと呪文っぽいのは何も言ってない。


「俺には確かに聞こえたぞ『俺はロリコンじゃない!』とな」

あれですか!?あれが呪文ですか、俺はロリコン宣言を撤回しようとしただけなのにこんな狼を呼んでしまうとは・・・俺ってすごいのか?あまりうれしくないが。


「確かに言ったが・・・」


「俺はあれが気に入ってな、久々に笑わせてもらったよ・・・なので俺と契約させてやろうと思ってな。本来お前ごときとは契約しないのだがお前の心のこもった叫びに応えて契約してやろう、誇りに思え」

この傲慢な狼くんは俺と契約してくれるらしいがその動機がロリコン宣言というのは何か悲しい。

しかし契約とは言っても何すればいいのか俺には分からない・・・レースはここにはいないっぽいしな。

ここはレースを呼ぶしかないな・・・大きく息を吸ってー


「レースは着やせしているが実は腹がぷにょぷ・・・ゲフッ!」

俺がレースのおなかの皮下脂肪について叫んでいると風よりも早く走ってきたレースが狼を突き飛ばし俺を踏みつけてきた。

俺的には太っていないと思うのだが本人は気にしているようでこのような緊急の呼び出しに使える・・・代償は大きいがな。


「どうしました? ヒロキそんなとこで変なこと言ってるとおなかに穴があいてしまいますよ?」

満面の笑みで俺の腹に乗せている足に力をかけている・・・マジで穴が開きそうだぜ。


「ごふっ、悪かった謝るからやめてくれ・・・・」

俺が息絶え絶えに謝ると舌打ちしながらもどいてくれた、きっとあとで無茶なことを要求されるのだろう。


「俺のことを忘れてないか?」

レースに突き飛ばされ不機嫌になった狼さんは疎外感を感じていたらしい。


「そうだレース、契約ってどうやるんだ?」


「簡単ですよ。なんでもいいからアクセサリーなどを契約の証しとして二人同時にそれに触れるだけですから」

マジで簡単だな・・・だがあいにく俺はアクセサリーなんてシャレたものは持っていない。

そう思っているとレースがポケットから銀でできていると思われるシンプルな指輪を取り出し俺に投げてきた。


「これを使ってください、ヒロキが持っているのはせいぜいボタンくらいでしょう。そんなものではそこのわんちゃんが可哀そうです」

わんちゃんと呼ばれてことにショックを受けたのか多少うつむき加減の狼を見つめ指輪を差し出す、すると狼は鼻先で指輪に触れた。

その瞬間雷が落ちた時と同じように閃光が走った、目を開けた時にはそこに狼の姿はなく俺の手に指輪があるだけだった。


(これからよろしくたのむ、それとお前の名前は何だ?)

俺の頭の中に声が響いてくる、どうやら狼君のようだ。


(俺の名は宙希だ、それと他人に名前を聞く時は自分から名乗るものだ)


(クク、生意気だな・・・まぁいい俺の名はタートイス・シェルだ。覚えておけ)

相変わらず生意気なやつだがどうやら契約したやつとは頭の中で話すことができるらしい、いわゆるテレパシーってやつだな。


「どうやら契約したようですね、今日はもう日が暮れてきましたし帰りましょうか」

レースがそう言って木の蔭から寝ているラピスを連れてきながら言った・・・ラピス寝てたのかよ!あれだけ騒いでいたのに起きないとはどこまでもマイペースなやつだ。


俺は帰りながらレースからいろいろなことを聞いていた、契約者のことや魔法のこと、しかしある一言に俺は凍りついた。


「言い忘れていましたが自分より強力な者と契約した場合相手が自分に愛想を尽かして契約破棄されたら内側から食い殺されるんで注意してくださいね♪」

契約者って怖いな!俺の頭にはシェルの笑い声が響いていたが俺は身震いすることしかできなかった。


やっぱ俺の将来はハンバーグなのかな・・・

「異界の空の下で」を読んでいただき誠にありがとうございます。

もうすぐこの小説の読者数が1000人に達しようとしていますがこれも読者様のおかげです。そこで1000HIT記念の番外編を書こうと思っていますのでその話をこんな話にしてほしい、このキャラのこんなところが見てみたいというリクエストがあればどんどん言っていただけるとうれしいです。

できるだけ要望にこたえようと思っていますので読者様のリクエストをお待ちしています!

長くなってすいませんでした。

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