第4話 レースに聞いてみよう!
前回の続きです
俺はラピスを背負い籠を片手に持って帰宅した。
「おかえりなさい、時間かかりましたね〜」
レースはすでに夕食の準備を終えて本を読んでいたので俺たちを待っていたのだということが推測できた。
そこで俺は今回のことをレースに簡単に説明した、するとレースはラピスが籠の中から次々と食べてしまうことを考えていなかったようで俺にねぎらいの言葉をくれた・・・苦労したぜ。
一連のやり取りをした後俺はラピスを椅子に座らせてから真面目な顔でレースに質問をした・・・ラピスの胃はどうなっているかを聞くためではない。
「レース、聞きたいことがあるんだがいいか?」
「どうしたんですかヒロキ、そんな真面目な顔しても頭は良くなりませんよ?」
ぐはっ最近レースは俺に対する遠慮がなくなってきた気がするぜ・・・
「実は今日森でラピスが・・・」
俺は今日森でラピスがしたことをレースに話した、くどいようだがラピスの大食いのことではない。
「それがどうしたんですか?」
へ?俺はラピスが竜巻を起こしたとしか思えないと伝えたのにレースはなぜか一般常識に対する質問をされたかのような返事をしてきた。
俺がうろたえていると俺の考えを察したのかレースが口を開いた。
「ヒロキのいたところにマホウはなかったんですか?」
マホウ?まほう・・・間補雨・・・魔法!?
あれか!?日本人の多くが大好きなドラゴンクエ○トモンスターとかファイナルファン○ジーにでてくるあれですか?
「な・・・ないな、そんなものはないですよ。うん」
しゃべり方がおかしくなっていたような気もしないでもない異世界とのカルチャーギャップがここまで来るといくらこの俺でも対応しきれないぜ。
「魔法がないなんて大変ですねーそれじゃあ遠くに出掛ける時や旅の途中で火をおこしたり水がなくなった時はどうするんですか?」
俺はこのあとレースの質問攻めにあい俺の質問に対する返答はなかったが数分もするとそれも終わった。
「満足したか?」
「ええ、ヒロキの世界にはカガクというものがあってそれが魔法とおなじようなことができるようになっているんですね・・・じつに興味深い」
最後のほうはよく聞こえなかったが満面の笑みなので話してよかったと思える。
「それよりも魔法について教えてくださいよ」
俺にもメラができたら魔王は無理でも俺を追っかけてきた三つ首のポチなら倒せるかもしれない。
・・・訂正だ、メラじゃ無理だなメラゾーマにしておこう。
「わかりました、魔法について手とり足とり教えて差し上げましょう・・・ただし今日はもう遅いですからまた明日にしましょうね」
確かに外はもう暗くなってきているので今日はやめたほうがいいという意見もわかる。
俺は風呂に入って自室に戻る、こちらの風呂は水風呂なので風呂上がりは多少肌寒い。
俺はいそいそとベッドにもぐりこみ眠りの海に沈んでいく・・・ベッドの中が急にあったかくなった気がするが気にしない。
それではおやすみなさい。
・・・
・・
・
「ふにゃ・・・あっ」
まだ眠っているラピスの口から甘い声が漏れる、俺は好奇心に任せて手を動かしているが罪悪感は何もない。
俺が手を動かすたびにラピスは何かしら反応を起こして面白い。ここでひとつ言っておきたいのだが別におれはラピスにたいしていやらしいことをしているわけではない、ラピスの耳と尻尾をつついているだけだ。
なぜこうなったかというと俺が朝目覚めた時にラピスがなぜかベッドの中で俺に寄り添って寝ていたのだ。その後俺はラピスの耳が本物かどうか確かめたくなりつついていたらやめられなくなり今に至るというわけだ。
「ヒロキおきましたか?」
そう言って何の躊躇もなく扉を開けてくるレースは俺とラピスが一つのベッドで寝ているというのに何も言わない、きっとこいつがラピスをこのベッドに放り込んだんだな。
「おはようレース、いっしょにどう?」
そう言って手招きをするとレースは首をかしげながらこちらにやってきたが俺がラピスで遊んでいるのを見た瞬間彼女の眼の色が変わった。
レースはいつもと変わらぬ満面の笑みでいた。しかしその手は高速でラピスをいじっている、きっと今まで触りたくても我慢してたんだろうなぁと思ってしまうほどだ。
「にゃ・・・ん!」
そう言って飛び起きたラピスは顔を赤くしていて息も絶え絶えといった様子だ。
そのあとラピスはレースに連れられて下の階に降りて行ったが俺と一緒に寝たことはどうでもいいのか?オイ
俺も手早く身支度をすると一回に行き二人と楽しい朝食をとった。
さぁ今日は念願のメラ習得をするぞ・・・そう心に誓った俺は心を躍らせながらレースやラピスに連れられて家を出た。
なのに背筋を冷たいものが走るこの感覚は何なんだろうな。
いやな予感がするぜ・・・




