表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

世界の闇からの使者

クエスト帰りの夕暮れ――。

ノジュアス、エルミア(爆裂魔法使い)、カイラ(最強剣士)の三人は、森の外れを歩いていた。


エルミア「今日も私の爆裂魔法が華麗に決まりましたね! いや~私、やっぱ天才かも!」


カイラ「お前のせいでクエスト対象まで吹っ飛んだんだが……」


ノジュアス「まあまあ……(でも威力やっぱやべぇな……)」


平和な空気。

だが、その空気が――“音もなく”裂けた。


ザァァァ……。


黒い霧のようなものが集まり、木々がざわめき始める。


カイラ「……来るぞ。気配が普通じゃない」


エルミア「なんか嫌な影……爆裂していいですか!?」


ノジュアス「まだ! まず敵の数を――」


その時、樹上から降り立つ黒装束の影。

面には紋章。胸には銀色のプレート。


《アークシステム》――世界の闇を動かす謎の組織。


構成員A「確認……ノジュアス=ヴァリア。接触開始」


構成員B「最弱スキル保持者……だが“観測対象”入り。排除は不要」


エルミア「は!? 排除は不要!? どういう上から目線ですか!!」


カイラ「お前ら……何者だ」


構成員A「答える義務は無い。任務は“観察”のみ」


次の瞬間――

構成員たちが一斉に襲いかかる!


カイラ「ノジュアス! 後ろ下がれ!」


エルミア「爆裂魔法は準備に10秒……! 時間稼いで!」


ノジュアスは最弱スキル〈フニャフニャ〉で敵の攻撃を柔らかく受け流し、

同時に〈極めるもの〉で動きを読み切る。


ノジュアス(やれる……! こいつら、速いけど“読める”)


エルミア「魔力装填完了……いっくわよ!! 爆裂――!!」


轟音。

森が閃光で焼き払われ、影の構成員たちは木々ごと吹き飛ぶ。


構成員B「……なるほど。記録完了」


構成員A「撤退。対象、想定以上の“成長速度”」


エルミア「逃げるなぁァァァ!!」


彼らは霧のように消えた。


カイラ「くそ……勝てたのか? いや、様子見されただけか……」


ノジュアス「なんだったんだ、あいつら……」


その時――

森の奥から、空気が変わった。


“圧”が来る。


冷気で心臓が縮むような、異質な存在感。


カイラ「……来るな。これ、さっきの奴らと桁が違う」


エルミア「な、何あれ……足が……震えて……」


黒い影がゆっくり姿を現す。


フードを深くかぶった男。

目は見えない。顔も不明。

ただ――存在そのものが“世界のバグ”のような異物。


ノジュアスは直感した。


(こいつ……“世界の強者”だ)


男は一切敵意なく、ただ静かにノジュアスを見つめる。


フードの男「――良い目だ」


低く、響くような声。


ノジュアス「……誰、なんだ」


フードの男「今は名乗らない。君がもっと“面白く”育ったらで良い」


男は口角を上げる。

笑っているのに、背骨が凍る恐怖。


フードの男「期待しているぞ、“最弱”のまま最強へ至る者よ」


そして、影のように消えた。


残ったのは、三人の震える呼吸だけ。


エルミア「い、今の……絶対ヤバいやつ……」


カイラ「……なんでお前を“観に来ただけ”なんて言うんだ」


ノジュアスは答えられなかった。


ただ――胸の奥で何かが燃え始めていた。


(あいつ……絶対とんでもねぇ。だけど……負けたくない)


物語は、ついに“世界の闇”と繋がった瞬間だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ