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最弱スキルで天下無双してみた 第一期 / Season 1  作者: LOOK Circle


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神滅衝波《アーク・インパクト》

挿絵(By みてみん)

 日本の街路、信号の音、車のエンジン、スマホの着信音。

 すべてがノジュアスの知る“現実世界”の風景だった。


 だが、その風景は一瞬で崩れ去る。


 なぜなら、そこには明らかにこの世界のものではない“影”が立っていたからだ。


???「やっと見つけたぞ、魔王」


 黒いスーツ、金色の瞳。

 人間に見えるが、発している気配はあまりにも異質。


「アークシステム幹部、“深層序列3位”ダグラ=ノウス。

 魔王ノジュアス……回収する。」


ノジュアス

「……現実世界にまで……出てくんのかよ」


「お前が時空を乱したせいだ。

 二つの世界が一瞬だけ重なった。

 その隙間を……我々が利用しない理由はない。」


 周囲の人間は何も気付かない。

 この男はこの世界に存在しないはずの“魔素”で認識を遮断していた。


 ノジュアスは拳を握る。


(エルミアを失って……仲間から離れて……

 ここでまた奪われるのはごめんだ。)


「抵抗するなら――殺す。」


 ダグラの右腕が変形し、黒い刃のような魔力が伸びていく。


ノジュアス

「なら……来いよ」


 刹那、二人の間に衝撃波が走る。


 ダグラの一撃はビルの壁を削り、アスファルトを抉り取った。


 ノジュアスは寸前で避ける。

 魔王化した反応速度が、彼を守っていた。


「なるほど……魔王としては未熟だが、

 動きだけは一流だ」


ノジュアス

「お前こそ……喋るだけの雑魚か?」


 男の目が細くなる。


「死ね」


 大量の黒刃が空間を切り裂き、ノジュアスへと襲いかかる。


 ノジュアスは胸に手を当てる。


(……この世界でも、魔素は使えるんだな、なら……!)


 青白い魔力が全身に満ちていく。

 彼の脳内に、魔王進化時に刻まれた術式が浮かぶ。


◆《神滅衝波アーク・インパクト


ノジュアス

「……一発で終わらせる」


 空気が止まる。


 ノジュアスの掌の前に、白色の点が生まれた。


 見た瞬間、ダグラの顔色が変わる。


「それは……まさか……!」


 点が膨張するのではない。

 周囲の魔素が一点に“吸い込まれていく”。


ノジュアス

「――《神滅衝波アーク・インパクト》」


 光が世界を貫いた。


 白色の直線はビル街を貫通し、空を裂き、ダグラの身体を粒子レベルで蒸発させた。


 跡形もなく。


 残ったのは真っ白に焼けた地面と、静寂。


ノジュアス

「……これが、俺の……魔王の力か」


 強い。あまりに強すぎる。


◆そして、“裂け目”が現れる


 その時だった。


 空間に黒い亀裂が走る。


 バリリリリッ……!


ノジュアス

「……!?」


 裂け目の向こうは、異世界。


 エルミアが眠る神殿のある、あの世界だ。


ノジュアス

「戻れる……!」


 胸の奥が熱くなる。


 エルミアを救い、仲間の元へ帰り、アークシステムを倒す。


 そのための道が、今、目の前に開いた。


ノジュアス

「……待ってろよ」


 彼は迷うことなく、裂け目に飛び込んだ。


 強烈な光が視界を包み込み、日本の街は一瞬で遠ざかった。


◆帰還


 光が消えると、そこは――


――エルミアが安置されていた神殿。


ノジュアス

「ただいま……!」


 彼の魔王としての戦いは、ここから本格的に始まる。

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