2. カウンターの隅の秘密
2話目
連日投稿はやっぱきつい。
(1話で隼人が作文系は大の苦手なのは自分要素を隼人に組み込んでみたいと思ったけどそこしか入んなかったという元ネタがある。)
文字数どんどんふやそ〜
俺は秋傘隼人、ただの喫茶の店員だ。
ここは本当にいろんな人が来る。
街のご老人、帰り際の高校生、休憩中のサラリーマンなど、人目につきにくくても客はけっこういる。
常連さんが座る席はほぼ一緒だし、どのメニューが好きかも覚えているが、あまり客と会話はしない方だと思う。
数日前から、常連の一人である閉店間際に来るサラリーマンがカウンター席の端っこでコーヒーを飲みながら手紙を書いている。だけど、書いたその手紙をポストに入れることはなく、メニューの裏に挟んでコーヒーを飲み、帰っていく。
気になってしまい、メニューの裏にたまっている手紙を取り出して読んでみると、今日の後悔や未練、受け入れられない過去が書いてあった。
(...何枚あるのだろうか、彼はどれだけ苦しんでいたのだろうか...)
俺は困惑した気持ちになりながらも、いつか彼がこれを受け入れられることを願い、手紙を元に戻した。
次の日、彼はいつも通り閉店の前にやってきてカウンターの隅に座り、便箋に何かを書いている。その手は落ち着いていて、何も苦しみを感じさせないのであった。
(彼は今回、何について書いているのだろう。)
気になる。本当に気になる。読みたくて仕方がないが、これも彼のプライベートなのだ。この前、気になって読んでしまった自分を怒鳴りたい気持ちになったが、もう取り返しはつかない。前と同じように観察するだけにとどめた。
また次の日。
「こんにちは〜」
「いらっしゃいませ、空いているお席にどうぞ。」
前に初めて来てくれたお客さんだ。彼女は初めて来てくれてからいろんなメニューを冒険している。週に一回ほど来てくれていて、常連に新しく仲間入りした人だ。これまでに5回ほど来てくれている。
「じゃあ...今日はカフェモカとロールケーキでお願いします。」
「かしこまりました。カフェモカとロールケーキですね。」
カフェモカとロールケーキを用意するためにカウンターへ戻る。そういえば最近、常連さんの中でもドリンクとケーキをセットで頼む人が増えている気がする。
(もう少しデータを集めてケーキセットを検討するか...)
そう思いながらケーキを持ってくるために裏へ向かう途中でふと窓際へ視線を向ける。あの時の高校生は山場を超えたようで、たまに止まってしまうがすぐに戻っている。このまま順調に進んでほしいものだ。
ケーキを持ってきてカフェモカとともに持っていこうとするとドアが開いた。あのサラリーマンだった。
(どうしたんだ?いつも閉店ギリギリに来るのに...まだ昼だぞ?)
「いらっしゃいませ。空いているお席にどうぞ。」
客を席に案内し、カフェモカとロールケーキを持っていく。
(あっぶな...持っていくところだった。)
もし運んでいる途中だったら接客が遅れてしまうところだった。
「お待たせいたしました。カフェモカとロールケーキです。」
「ありがとうございます〜」
カフェモカとロールケーキを食べて幸せそうにしている姿を見て、俺は一つ決心す。
(作ろう、ケーキセット。)
そんなことを考えながら後ろを向くと、サラリーマンがメニューの裏に隠していた手紙を取り出していた。その姿を見ていると、彼は過去に向き合おうとしているのかもしれない。そんな妄想をしながらカウンターへ戻ると、彼は一瞬手紙を見ながら苦い顔をして決心したように、
「すみません。アイスコーヒーをお願いします。」
「かしこまりました。アイスコーヒーですね。」
(いつもはホットなのに)
そう考えながらアイスコーヒーを出す。
「お待たせしました。アイスコーヒーです。」
彼は受け取るやいなや飲み干してしまった。そうして席を立ち上がり、会計をして帰ってしまった。
次の日から彼は手紙を書くことはなくなり、そのかわり笑顔になった。過去を受け入れられたのかは知らないが、何よりである。
つかれた。
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