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新歓

俺は春から物理専攻の大学生。女子は少ないだろうからきっと欲に振り回されずに将来のために貯蓄できるだろう。明日は新歓。さーて、寝るか。

女子が意外と多い。男女比3対2ぐらいか?てか可愛い子多いな。

「あの、隣、いいですか?」

「え?あ、はい」

何だこのどエロイ女は……

こっそり名前の欄を覗いた。

池上初季 

黒のサラサラロングで色白地味眼鏡のくせに推定fカップ。最近の女は細すぎるのがわんさかいるがこいつはちょうどいい体をしている。しかしスケベな俺だが女の口説き方などわからん。しかしスケベな俺だからこそ今そんなことを研究したら将来が閉ざされる。皮肉なものだ。

モフッ

え!?なんだこの柔らかい感触は!

「え、あ、あの……」

「なーにキョドってんの?美少女から抱きつかれるのは男の夢でしょ〜?」

「はい。そのとおりでございます……あ」

「素直すぎで草!てか……そこの清楚ちゃんはなーに顔赤くしてんの〜?もしかして……こういうの見たことない感じ?」

「そうですね……駅前とか公園でならやってる人いますけど、身近な人がやるのは見たことないかな」

「へえ〜かわいいじゃん。私が教えてあげようか?」

「ちょっと日和、あんた一応大人になったんだから、少しは抑えなさい」

「え〜いいじゃ〜ん、澪奈では満足できないんだから〜」

「誤解を招くようなことを言うな。全く……男ばかりの学科ならあんたが皆に受け入れられると思ったのに、よりによってうちの代が男女比3対2だったなんて」

小寺日和 ギャルな口調に反してふんわりヘアーで童顔の癒しフェイス。推定cカップ。揉みたい。

佐倉澪奈 まさに優等生。推定bカップ。ショートヘアーでつり目。乱れさせたい。

ん?あのコは……

あのコの名前はあとからわかった。

夏川浬佳

ただ後ろで束ねただけのセミロング、大して整えてない前髪、座ってる時の姿勢がお世辞にも女っぽくない。もちろんメイクもしてない。だがかわいい。調理されてない素材だからこそおいしそうに見える。おまけにヒップがでけえ……安産型ってやつか。孕ませたい

今の時代、男が安易に女に声をかけたら訴えられる。だからここは……

初回授業きちゃーーー!!!!

「あの、夏川さん……」

「はい」

「ここの問題、このやり方であってますかねえ……」

「え?このやり方?ちょっと待って、私のと比べてみる……そうね、答え同じだし、あってんじゃない?」

「ほんとだ……ありがとう」

っしゃーーー!!!!!

いかんいかん、集中しないと……

「みっちゃん、あの子に興味あるんだ〜」

「倫也だ」

「さっちゃんってば、手強い子に惚れちゃったねえ」

「佐々木だ。って……手強い?」

「あーゆうタイプはねえ、高校までは勉強一筋、大学以降は自分の夢一筋。恋愛なんてする気ないのだよ」

「マジか……」

「他にも可愛い子たくさんいるんだし、他を当たればいいのに」

「……だめだ。」

「へ?」

「あの子じゃなきゃ……だめだ……」

「ええ〜ちょっと笑そんなに本気なら……教えてあげようか」

「教える……小寺さんが?」

「そうよ?私、こう見えて経験豊富なんだから〜」

「そっか……でも、結構だよ。それは……ちょっと、よくない。ありがとう」

「ふ〜ん」

「日和」

「え、澪奈?いたんだ」

「遊び人だったあんたが、ついに落ちたか」

「なっ!何言ってんのよそんな訳ないじゃ〜ん」

「ならいいけど」

くそが……俺としたことが、つい本気で女に惚れてしまった。どうすんだよ。世界の食糧難といい、俺の恋路といい、人間の本能に直結するものが運任せとか残酷すぎんだろ

一度、アタックしてみるか?いやでも……うーん、授業でいっか

ん?あれはなんだ?

「夏川さん、ちょっといい?」

「えっと……小寺さん?どうしたん?話聞こか?」

「なんでヤリチンゼリフがでてくんのよ。まあいいわ。あなた、佐々木くんに好かれてるんだよね。」

「佐々木くん?え?そうなの?」

「気づいてないの!?女の勘は鋭いって言うのに……」

「はあ……えっと、つまり……」

「わかるでしょ?私も好きなんだよ」

「そうなんだ。まあ、私は恋愛興味ないし、うん、なんていうか、何もしないよ」

「それはよかった……本当に興味ないのね」

「うん!」

「じゃあ、なるべく……近づかないでよ」

「おかのした!」

「テメエ淫夢厨だろ!まあいいや……言っちゃ悪いんだけどなんかあんたと話すと疲れるわ。」

「そっか……これもうわかんねえな」

「そういうところだよ!あーもういい。なんか……ごめんね。厚かましいけど……これからは……仲良く、してくれますか?」

「いいよ?」

「ありがとナス」

「あんたもかい!」

おいおい嘘だろ……早く小寺さんを止めないと……

「あの、小寺さん…?俺、あなたには興味ないんだけど」

「知ってる!」

「邪魔すんなよ」

「邪魔なんかしてないわよ。アレはあの子の意思なわけで」

「だがお前がそんな事言う権利ない」

「……そう」

夏川さん、ガチの脈ナシかよ……

はあ……

「あの、大丈夫ですか?」

「池上さん…?」

「なんだか落ち込んでるみたいで、話したくなかったらごめんなさい」

「あはは……ありがとう。実は、好きな子が脈ナシで……」

「夏川さんですか?」

「そうなんすよ……ってなんで知ってるんですか!?」

「みんな知ってますよ。夏川さんは気づいてないみたいですが」

「え、あ、ははは」

次は池上さんにしようかな

今夜は最後に夏川さんを想って……

夏川さん……俺じゃ、だめなのか?それとも、興味ないだけか?じゃあせめて、誰のものにもならないでくれ……

なぜ夏川さんは力学基礎の授業だけ最前列のほぼど真ん中なんだ?

なぜそんなにも目を輝かせているんだ?

まさか担当の東雲のことを……

「おい佐々木、テメエ夏川さんをなんだと思ってるんだ?」

「へ!?さささ佐倉さん!?」

「東雲のことを……の続きは何だ?おん?」

「えっと……なんでわかったのかな?」

「私、人の心を読むのが得意なの。だから安心しなさい。アレはただの敬愛だ。お慕いしております的な」

「そうか……よかった」

「私、あなたを応援するわ。あなたが夏川さんと付き合えるなら、私は何でもする。」

「えっと……どうしてそこまで」

「日和がテメエを好きなのがムカつくからよ」

「はい!?それって……ゆゆゆゆゆゆ……」

「うっさいな。とにかく、なんかあったらよんでな」

「あ、うん」

ふざけんなよ。日和、どっちもいけるんだろ?なんで私じゃねえんだよ。なんで、私には本気にならないのよ……

池上さんかわいいし狙おうかと思った矢先、こんなことになるとは……ターゲットを変えたって、佐倉さんに言ってみようかな。

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